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2015/10/29

パニック障害が治りました

私はうつ病からパニック障害を発症してしまいました。

パニック障害と言っても程度に差があるようで、私の症状はかなり悪いもので、医者も驚いていました。どの病院に行っても私ほど重い症状の患者は見当たらない気がしました。

 

どのような症状かというと、発作が来ている時は死ぬのではないかという動悸、息切れ、不安にさいなまれ、ただ発作が治まるのを待つしかありません。私の場合最低でも一時間は続きました。その間はとにかく何をすることもできず、汗でびっしょりになりながら震えているのです。

 

発作が出ていない時が普通に過ごせるかと言えばそんなことはありません。常に不安、恐怖にさいなまれ、人と会うことができません。乗り物に乗ることは特に不安で、病院の待合室にいることもとても苦痛でした。コンビニや床屋にも行けません。電話もできない、雑誌やテレビを見ることもできません。なぜ、できないかといえば、極度の人間恐怖症が出てしまっていたからです。人間の脳はこれまでの記憶をすべて記録しているということがわかったのもこの時です。

これまで忘れていたおぞましい記憶が突然、蘇ってきます。それは実体験で自分に起こったつらい記憶であったり、テレビで見たホラー映画のシーンであったりします。それらはすべて潜在意識の中に閉じ込められていて、常に抱えたまま生きていたということがわかりました。

 

ただ、この時は恐怖や不安として一気に出てきましたので気が狂う寸前まで行ってしまいました。私の場合、統合失調症と思われる症状も出ました。専門的に分析すれば、セロトニンが不足した状態でドーパミンが出過ぎたり足りなくなったりを繰り返すことで、不安定な精神状態を作って行ったと思われます。

 

私の場合、体中に神経痛が出てしまい、特に前立腺関連の痛みは深刻で、精神薬による副作用がその痛みを悪化させました。正確には薬によって悪化したかどうかはわかりません。しかし私の脳が薬の副作用で痛みが悪化すると思い込んでしまったために状況は深刻になり、何度も薬を中止し、変更することを繰り返しました。それにより、病状はさらに悪化したのです。

 

そんな時に生活に関するたくさんの問題が生じ、人間関係でも苦しみ、私の状態はすべてが悪い方へ転がって行きました。

一度悪い方へ転がったものをすぐに軌道修正することはできませんでした。家族の理解もなかなか得られず、自分でも何がなんだかわからないものが家族にわかるわけがなく、病院や治療院で的確な指導をしてくれるところもなく、何をしても悪い方にしか行かなかったのです。

 

うつ病の症状として自殺願望が現れることがよくあります。私も強烈に現れました。統合失調症と思われる症状には幻覚や幻聴、被害妄想などがあります。私もそれが強く出て、死にたいという妄想から逃れることは薬を飲んで眠りについている時だけでした。

 

人間の思い込みは怖いものです。私の場合、セロトニンが不足することで不安が抑えきれなくなり、ドーパミンが過剰になったり不足したりすることで思い込みが暴走して行ったと思われます。思い込む力が強いため深刻になります。次はどこが悪くなると思うことで、その通りになって行きます。それで次から次へと痛みや症状を作り出していきます。

家族もこれにはあきれていました。自分で作っているだけじゃないの?と責められてもどうすることもできません。医者にも言われました。あなたのような人は自分で病気を作っている、病気を望んでいる、ガンになったら落ち着くのかな?などと言われ、悔しい思いもしましたが、自分ではどうすることもできません。大事なのはそれをどうしたら変えられるかです。脳がホルモン、神経レベルでおかしく誤作動をしてしまっている状態ですから、自分ではどうすることもできません。

根性で治そうとすれば悪化します。思い込みと言っても自分でしているのと少し感覚が違い、脳が自分の意志と離れて誤作動を繰り返しているのです。これが理解できないと苦しむだけなのです。

 

西洋医学では、脳神経の分泌異常によって私のような患者が現れることを理解しています。しかし、治療法が薬しかないのです。薬はホルモン類似物質を摂取するということです。セロトニンを一時的に増やしてくれる薬が抗うつ薬です。しかし、私のように複雑に悪化してしまった患者もいるのです。私の場合、薬による改善は難しかったのです。

 

たくさんの病院に行きました。そのことを叱られたこともありましたが、こちらも必死です。文字通り必死です。一般の方が使う必死の何千倍も強い必死だったのです。あまりのつらさに体重は一気に落ち、ガリガリになってしまいました。座っていても寝ていても痛くてたまりませんでした。毎晩夜中に覚醒してしまってからは、自殺願望と闘うのみでした。

 

なんども自殺してしまおうと思いました。明日、夜中に目が覚めたら車でどこかに突っ込もうと何度も思い、そして耐えていました。いつ出れるかわからない暗黒のトンネルを一人で歩き続けました。

今日こそは底だ。ここからよくなる。と何度思い込もうとしてもそれ以上に不安や自分を破壊しようとする思いに覆われてしまいます。もうこれ以上の底はないと思ってから半年以上、毎日落ち続ける感覚がありました。その間は想像を絶する日々でした。歯をくいしばりすぎてすべての歯が痛みました。苦しみで暴れてしまうたびに体を痛めていきました。何より家族が同じように苦しむ姿がつらく、自分が情けない気持ちでいっぱいでした。

 

私が書いてきた内容はまったく大げさではないのです。実を言うとまだ半分くらいです。書けないこともあるため半分しか書けないのです。

 

私が伝えたいのは、私のように重い症状の人もいたという事実と、それが完治したという事実です。私は役員を務めていた一般企業をうつ病と思われる症状で辞任しました。それが2008年ころです。しかし私自身がヨガの実践者でもあったため、自分で治せるという確信がありました。その後、家族を連れ、海外に移住をして起業をしましたが、その環境がまだうつ病が治っていなかった私にはきつく、うつ病を悪化させていきました。これは今にしてわかることです。当時はわかりませんでした。そして2011年にうつ病が悪化し、体調不良をよく訴えるようになりました。そして2012年の末から仕事どころではなく、2013年がどん底になりました。

 

しかし、2014年を迎えるころから改善が始まり、2015年には完全復活を宣言できるところまで来たのです。2014年いっぱいで薬による治療は卒業し、そこからは自然療法だけで完治したのです。

 

そして私はどん底まで行ったことで、あることに気づいたのです。

 

仮に私より症状が重い方がいたとしても治ることは可能です。脳の誤作動は簡単には治りません。そこには自律神経の問題が関係しています。冷えの問題もあります。全身のホルモン分泌の問題もあります。

それらの問題は一つづつ解決していくのではなく、同時に改善していく必要があります。常に全体を観る必要があります。そして、ストレス(心の問題)が実は大きく関わっているのですが、それを後回しにするのが時として有効です。まずは体質を改善することに集中すれば、ストレスの問題は和らいでくるのです。それをせずに心の問題に集中すれば悪化するケースが実は多くあるのです。

 

私は治療師になる予定はまったくありませんでしたが、自分の体験を通して同じように苦しまれている方の力になれるということがわかり、治療院を始めました。中心となるのはカウンセリングです。そうすれば思い込みの悪循環から抜けれるのかを私なりに理解することができましたので、それをお伝えしています。

 

そして、大きな力になってくれるのが光線療法です。私は光線療法なくして治癒はなかったと確信しています。その驚くべき効果はまだまだ知られていません。また、どのように使っていけばよいかを理解している人も少ないため、一度は当院へ来ていただければと思います。二回目以降はお近くの光線療法院でも構いません。メールや電話でも無料でご相談に乗らせていただいています。人間の体が細胞レベルで変わるには3か月は必要なのです。その3か月が待てない方もいらっしゃるのは事実です。治るまでの道のりは人によって違います。場合によっては良くなったり、ぶり返したりを繰り返します。これしかないんだと辛抱した方はみなさん、よい結果が出ています。

 

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