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2018/2/20

保温療法としての光線療法の可能性

新しい光線療法についてご説明します。

 

光線療法は日本では戦前から存在していたものであり、家庭でも経験されたことがある方もいると思います。

お医者さんの中にも光線療法と言うのは昔からあって健康法としてはいいが、病気を治す力があるとは思えないと思われている方が多いかもしれません。

 

かつて光線療法をしたことがある人の中には少し良くなった気がしたが完治には至らなかった、途中でやめてしまった経験を持っている方がいると思います。

 

私は光線療法の新しい可能性をぜひ知っていただきたいのです。ひとつは前回も書きましたが紫外線の改良です。害の出る紫外線を極力出ないように改良されたことで長時間の照射、毎日の照射が可能になりました。かつては肌のダメージを感じざるを得ないと思った人もいると思います。しかし現在の当院で使用している光線治療器は一日に数時間照射したとしても紫外線による害は考えられません。優しい光でありながら深部を温める光を長時間浴びることで慢性病の元が改善するのです。

 

光線療法は1台でも効果はあります。しかし新しい療法では光線器を3台以上、当院では6台を使用して全身に照射します。足の裏、膝の表裏、腰、お腹、頭部が基本になります。そして専用のベッドに天幕をかぶせ、保温状態を作り出します。暖かいお風呂に入っているような保温状態を40分以上作ることで細胞の修復や疲労の回復、免疫力の強化が期待できます。これは保温療法として研究が進んでおり、慢性病やガン治療に期待が持たれています。

 

通常の保温療法は低温サウナで体を温めた後、ベッドで毛布などにくるまれて数十分安静にして保温状態を作ります。新しい光線療法は光による照射と保温療法を同時に行うことができるのです。

 

同時に行うことで相乗効果が期待できます。光は太陽の光と同じ波長で作られていますので、自律神経の安定や体内リズムの調整が期待できます。また赤外線による消炎効果、鎮痛効果、紫外線によるビタミンDの合成が期待できます。このビタミンDはとても大きな可能性を持つものです。詳しくは別の記事をお読みください。温かい光を全身に浴びることで保温状態にもなり、他では体験したことのないリラックスを感じることが期待できます。

 

すぐにリラックスできるかはわかりませんが、普段の睡眠より深く眠れた、とても安らいだなど、深いリラックス状態を感じる方が珍しくありません。その深いリラックスの最中に体質改善が急速に行われるのです。私の体験上、光線を全身に浴びることで得られる安心感、リラックスは子供の頃に感じていた睡眠のようなもので、この時間を少しでも持つことが体のバランスを自然に整えることに繋がるのです。

 

当院にはパニック障害で苦しむ方も来られます。最初はベッドに入り天幕を下ろし、光を照射する環境に耐えられるか不安になられます。しかし身も心も光の温かさに委ねるように、すべてを受け入れるように力を抜いていただくと、自然に不安は遠ざかり、安心感が訪れるようになります。

 

パニック発作を発症している最中でも光線を浴びていただくことがあります。そのすべての方が光線照射が終わるまでに発作が収まり、安らぎを思い出します。その時治ったわけではありませんが、繰り返すことでパニック発作も来なくなってくるのです。

 

光線療法は新しい可能性があります。すべての難病は自律神経を整えることから光明が見えてきます。

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