BLOG

2017/10/29

光線機は1台でも効果があるのか

私のブログを読んで光線療法に興味を持たれる方が少なくなく、地方にお住まいで当院に来ることができない、近くで光線療法を受ける施設がない、という方は光線機を自宅に購入することを検討されることが多くあります。

 

自宅に光線機を設置するというのはとてもよいアイデアです。光線はできるだけ多く、朝夕照射することが大切だからです。よく光線機は1台でも効果がありますか?という質問を受けます。

 

この質問にはいつもどのように答えていいか考えてしまいます。1台より2台の方がいいに決まっているのです。これは受けてみればわかるのですが2台にするとそのパワーは2倍ではなく4倍になると言われています。同時に足や腰を挟んで行えるので血流の改善に大きな差がでるのです。

 

3台にすると三角形に光線機を置いて体を温めることができます。よくやるのは足の裏と両膝の表と裏を三角形で温めるのです。上半身は下半身が温まれば自然に血流が蘇ってきます。ですから徹底して下半身を照射するのです。すると深刻な冷え症であっても数か月でポカポカと感じることができるようになります。もちろん絶対はありませんが、氷のように足が冷たく感じて、夜眠れない人が光線によって冷えを克服したという例が多くありますので、私はほとんどの人に当てはまると思っています。

 

3台ではなく1台であればどうでしょう。足の裏を温め、膝を温め、腰を温め、お腹を温め、それぞれを15分づつ行ったとしても、冬の寒い時期であれば体が温まると実感するまでに少し時間が掛かります。5台や6台の全身照射を体験された方は1台で治るのか不安になるかもしれません。もしあなたが間質性膀胱炎や慢性前立腺炎、その他の慢性痛、慢性病で仕事を休むほどつらい状態であれば、1台では足りないかもしれません。何台必要かはすぐに答えがでるものではなく、通常は様子を見て判断するものであるのですが、一刻も早くこのつらい状態から抜け出たい、死んでしまいたいほど苦しいと思われるのであれば、最初から3台をお勧めします。

 

慢性病は徐々に進行しますので、まだ仕事ができる状態で一人でどこにでも出かけられる、痛みや不調を忘れている時もある、などであるなら1台でも十分に回復が見込めると私は思います。このような状態であれば当院のような全身照射が受けられる施設に週一回の通院でも回復が期待できると思われます。

 

 

 

光線器を自宅に置いても半信半疑で行ってしまう人がいるのも事実です。毎日の照射を苦痛に感じながら行い、半年行ったが効果は感じないと言われた方がいました。なぜ苦痛に感じるのか(聞いたところ好転反応がつらいというわけではなく、毎日やらなくてならないことが苦痛に思えたとのこと)、不思議でなりません。初めから人に勧められて半信半疑で始めて、面倒くさいという気持ちから離れられなかったようです。そしてこれがだめなら他はいくつもあると思っているようでした。

 

本当に他にあるのでしょうか?私は必死に探しましたが見つかりませんでした。光線に出会った時にすぐに確信しました。「これで治るかもしれない」と。

 

なぜそう思ったのか、それは自分の病気に向き合っていたからです。真剣に自分の体に向き合い、何が必要なのかを潜在的にわかっていたからです。呼吸法や体操ではどうすることもできない、精神論や観念論ではどうにもならない、自分の病気を治すことができるとしたら「この冷え」をどうにかするしかない、自分の体は今、著しく血流が悪くなっている、血流を良くするためにはどうしたらよいのか、私はここまで探り当てることができました。

 

そして様々な温熱療法を試しました。民間療法へ出向きました。しかし私の足は氷のように冷たいままです。精神的にどんどん余裕がなくなっていきます。私は日光浴に活路を見出しました。バルコニーで裸になり太陽の光を全身に浴びました。本能的に太陽の光を体が求めているとわかったからです。そして毎朝、太陽が昇るときに高台に行き、日の出を顔に浴びました。これも絶対に必要だと体が教えてくれたのです。

 

私の心はそれをすることで絶望から逃れられるという心境だったのです。しかし私は薬害によって悪化させてしまいました。あせりから検査を繰り返し、医者に言われるまま、救われたい一心で薬(特に抗生物質)をたくさん飲みました。しかし私の体は悪化したのです。

 

そんな時、光線療法に出会いました。それは偶然でした。知人がある療法院を勧めてきました。私はいわれるままその療法院に行きました。そこでの治療は私には合いませんでした。苦痛でしかありませんでした。言われる言葉もなんの癒しにもなりませんでした。こことは縁がないとわかり、治療の途中でしたが帰りたいと申し出ました。するとその先生は実はひとつ試したいのがあるんだ、光線療法と言ってあなたには効くはずだ、10時間で効果がでる、と言われたのです。

 

私はそこを出たくて仕方なかったため、すぐに帰りました。しかし私の頭の中には光線療法という言葉がインプットされ、とても気になりました。

 

その頃私はネットを見ることが恐怖でできませんでしたが、すぐにネットで光線療法について調べました。そして私が直感し予想した通り、太陽の光を人工的に再現した医療機器であることがわかりました。長い歴史があること、これまでにたくさんの難病を克服してきた例があること、これらを読むうちにすぐに確信へと変わりました。

 

光線療法をすぐ試したい。

 

そして私は光線機を1台購入したのです。私のように重い症状であれば自宅でやることがベストであると勧めてもらった記憶があります。そして一回も試すこともないまま、妻に光線機を買ってほしい、と懇願しました。高い買い物でしたがそうは言っていられない状況だったのです。

 

すぐに自宅で1台を設置し照射を始めました。もちろんすぐに冷えは治りませんし、痛みも取れません。しかし私は心の中でとても安堵の念が湧き起こってくるのを感じました。「これで私の病気は治るかもしれない」

 

これまで何をしても治る気がしなかったのです。しかし初めて「治るかもしれない」という気持ちが自然に湧きおこってきたのです。そして私は説明を受け、3台まで増やしました。それは3台が自分には必要だと思えたからです。このまま自殺を選ぶよりはるかにましだ、としか思いませんでした。経済的には決して楽ではありませんでしたが、そこまで追い詰められていたので迷いは在りませんでした。

 

私がお伝えしたいのは光線療法を言われるままに義務のようにしていては体の反応は遅れてしまうのです。なぜ、光線なのか、どうして体を温めるべきなのか、人に言われる前に自分で自分の体の声を聞いてほしいのです。そして体を温める療法をいくつも試してみてください。その後で光線をやってみてください。光線の意味、力がはっきりとわかるはずです。だれかに言ってもらわないと信じられないでは体は沈んだままです。気持ちが体に伝わって光線が効いてくるのです。私が伝えたいこと、これは真剣に受け取らない限り理解することはできないかもしれません。自律神経の不調を伴う脳の病気、うつ病や慢性痛、過敏症を患っている方の特徴として自分で悪化させてしまうという悪循環に入っているのです。常に悪い方へ考えてしまう、否定してしまう、不調を大きく感じてしまう、などという連鎖が雪だるま式に膨らんでしまう人が少なくないのです。

 

普通の怪我や感染症などの病気であれば何もせずに光線は効いてきます。しかしホルモン分泌に異常があるかもしれない鬱の場合、一筋縄ではいかないのです。光線を効かなくさせてしまう心の動きをかたくなに持ち続けてしまうこともできてしまうのです。例えば薬が効かずに副作用ばかりが出るのも同じだと思います。一回心をリセットすることができれば薬も効いてくるし、光線も確実に効果を感じることができると思います。

 

大切なのは自分の心が陥っている悪循環に気づくことです。考えれば考えるほどこんがらがってしまう病気でもあるのです。知識が多い人ほど苦しみます。自分であれが悪い、あれはおかしいと自分の妄念で苦しみを作ってしまうことがあるからです。

 

ここで難しいのは私が盲目的に光線を信じさせようとしていると思われてしまうことです。誤解を恐れていては前に進みません。私はすべての人に理解してもらいたいとは思っていません。私の発信することで慢性病という地獄から抜け出ることができる人が一人でもいればという気持ちしかありません。

 

体を温めて行けば必ず治癒は進みます。体を温める血流を改善する療法は他にもあります。しかしいろいろ真剣に試した結果、光線が一番いいと私は確信に至ったのです。私が短期間でやっかいな病気を治した秘密がここにあります。私は太陽光が自分の体には必要だという体の声を聞き、実行していたことで光線療法に出会い、すぐに開始することができました。自分の体を回復させるのは光線しかないとすぐに悟りました。そして好転反応に多少ぐらつきはしましたが光線をしていれば必ず良くなると体が言っているように感じ、疑うことなく続けたのです。これは盲信することとは違います。私が光線による照射を有難いと感謝して受けることができたため、早く体が反応したのです。その結果、脳の血流が蘇りホルモン分泌が正常になっていき、自然とネガティブな感情、死にたいと常に思っていた妄念が自然消滅していったのです。

 

その時はわからなかったのですが、私の体はビタミンDを必要としていたのだと思います。もちろんその他の栄養素、主にミネラルも不足していたようですが、光線療法はビタミンDを体内に作ってくれる働きが期待できるのです。

 

光線をそこまで信じなければ効果が無いというわけではありません。あまり信じていなくても必ず一歩は進みます。しかし苦痛に感じながら疑いながらでは効くものも効きません。これは治療すべてに言えることです。やるからには信じる。それが現状を打破する上で最も大切なことと思います。

«ひざ痛の改善例
雨が続くときは光線療法»
一覧へ戻る