BLOG

2019/11/5

患者さんのつらさを理解できる治療院でありたい

 

うちは自律神経の不調専門(他の病気の方も実はたくさん来られますが)で患者さんは動悸、息切れ、不安、恐怖症、不眠、胃腸の過敏症、膀胱の過敏症、排尿障害、生殖器の違和感、関節痛、頭痛、めまい、耳鳴り、慢性疲労、倦怠感、気力の低下などを抱えて来られます。

 

このような症状がひとつでもつらいのに人によっては複数重なって抱えていることがあります。そして精神的な不調も進行し、うつ症状なども抱えてしまうと仕事ができなくなる状態になってしまう人もいます。

 

 

多くの方が原因を探すために病院を巡ります。しかし原因は特定されずに薬だけが増えてしまいます。お医者さんに相談したくても与えられた時間は数分で、とても自分のことを理解してもらえたという実感が持てないのではないでしょうか。

 

家族や知人、友人に相談しても誰も理解してくれません。

病院では異常がないというのだから、病気ではない、仕事をしたくないという気持ちがあるからだ、根性が足りないだけだ、マイナス思考だからだ、甘やかされてきたからだ。

このように本当の理解とは離れた解釈をされてしまい、患者さんは苦しんでしまうのです。

 

 

私自身がつらい闘病をしているとき、本当に自分のことを理解してくれる人はいませんでした。家族は心配してくれましたが、理解することはできません。

 

有名な治療院を紹介されて行きましたが理解してくれているとは思えませんでした。治療師の先生の知識や技術をただ当てはめようとするだけで私のことを理解している人も理解しようとしている人も出会うことはできませんでした。精神的なものでしょう。自然治癒力を高めれば治りますよ。だいたいこのような説明になり、治療を受けましたが私は治る気がしませんでした。

これまでの人生で様々な体調不良がありましたが、これは今までとは違う深刻なものであると感じていました。

 

どうして自分の病気を理解できる人はいないのだろうか。自分は治らない病気になってしまったのではないか。そしてネットで病気を調べては不安が大きくなってしまったのです。

 

この時、病院で難病の名前をつけられていたら、本当にその病気になっていただろうと思います。それだけ脳は思い込みを強くしてしまっていて、過敏になっていたのです。

 

なぜつらいと感じてしまうのか、体はどんどん過敏になっていく、不安が抑えきれなくなっていく、自分が頼りなく心細く、病気を乗り越えていく力が無いように感じてしまう。

 

病と病気は違います。病は体が病んでしまうことを言いますが病気は気も病んだ状態のことを言います。病はすぐに治りますが病気は簡単には治りません。自律神経の崩れからくる不調も病気に入ると思います。

 

自律神経の不調から本当につらい人生を生きている人がたくさんいます。本当は多くの人が復活できたはずなのにその機会を見失い、長い期間苦しんでしまうのです。

 

私はまず、どうしようもなくつらいこの状況を理解できる治療師でありたいと思ってヒーリングの仕事を再開しました。

 

理解されないことがどれだけつらいか、理解のないところから癒やしは始まらないのではないか、このようなことを私自身感じたのです。

 

このつらさ、苦しさ、だんだん精神的に弱っていく心細さは体験した人にしかわからない。

 

自分にしかできないヒーリングがある。

 

自分が治ることができた時、強くそう思いました。

 

原因がわかり、治療方法もはっきりした病気の方が精神的にずっと楽かもしれません。

原因がわからず、つらい症状が続くと人は不安を募らせ、どんどん悪化していくかもしれないという不安にもなってしまいます。

 

自律神経の関係する病気は病院の検査ではわからず、治療方法もありません。薬で症状を和らげることはできるかもしれませんが、解決していないと本人が一番わかるのです。

 

しかし自律神経の崩れは自然療法と健康法の実践で治すことができます。治ると書くと怒られますが、治るものだと言いたいのです。

ただ手術して薬を飲んでいれば治るというものではありません。

 

崩れたバランスを整え、必要なものを体に与え、やめるべきことを止めることが大切です。

そして自律神経は心の負担、ショック、心労、不信感、裏切り、喪失などにより受けた心のダメージが真の原因でもあります。

 

それらを癒やすためには時間という特効薬もありますが、多くの場合、私どもが行う療法が有効なのです。

特にカウンセリングは自分を整理し、脳をリセットし、明るい気持ちに切り替えるためにとても大切で、私はとても重視しています。

 

もしうちに来ていただけるなら、ぜひたくさんのことをお話してきてください。ご自分のことを話すことはとても大切です。

そして一緒に、何をしていけばよいか考えていきましょう。

 

 

 

«慢性腎臓病と食事
慢性腎臓病と光線療法»
一覧へ戻る