BLOG

2016/5/25

間質性膀胱炎、慢性前立腺炎が夏に悪化する理由

間質性膀胱炎と慢性前立腺炎は似た原理で発生しているケースが多くあります。

 

女性であれば間質性膀胱炎、男性であれば慢性前立腺炎と病名が付きますが骨盤内の痛みが続くという共通点があります。

 

また、痛みは膀胱や前立腺に限らず、尿道周辺や肛門、恥骨、鼠蹊部、睾丸などに発生し、人によってはあばら骨や下肢にも渡ります。

 

膀胱や前立腺に器質的な損傷が認められているのなら患部への集中治療も有効でしょうが、ほとんどの場合明確な原因がわからず、的外れな治療を続けてしまいます。これらの詳しい体験談につきましては、以前の記事に詳しく書いておりますのでそちらをお読みください。

 

今回は夏場にどうして痛みが強まる人がいるのかについて書いていきたいと思います。

 

人によっては寒い時期より暑い時期の方がつらくなるというケースがあります。冬は痛くないけどクーラーを入れるころから痛みが出てくるという人もいます。

 

クーラーにより体が不自然に冷え、自律神経が崩れるから、というのがすべての答えではありません。

 

人間の体には大きくわけて血の流れと水の流れと気の流れがあります。この3つの流れが正常な状態が健康であると考えることができます。

 

血の流れと言うのは冷えに直結してますので、わかりやすいものであると思います。血の流れが悪くなれば貧血になり、立ちくらみが出たり、手足が冷たくなったりというような自覚症状が出ます。

 

気の流れというのはわかるようでわかりにくいと言えます。しかし、確実に気の流れが健康を左右します。気は西洋医学的な考えでは出てきませんので軽視されがちですが、難病を克服する上で気の流れは重要になってきます。

 

今回は水の流れについて少し掘り下げていきます。水というのは体内に存在する体液や水分のことを言います。血液以外にも体の中には体液が多く存在し、その流れが血流と同じくらい重要になっています。

 

代表的なものがリンパ液です。リンパが滞ることであらゆる体調不良が引き起こされるのです。またホルモンのような分泌液も健康を維持する上で大きな役割があります。これらの体液の流れが悪くなると体調が悪化してしまいます。

 

夏になると水分を多くとります。しかし、多くとった水分をちゃんと体外に排出できない人が多くいるのです。すると体の中に水分がたまり、腎臓や腎系が弱ってしまうのです。と言うより、腎臓や腎系が弱っていたから水分を外に出せないという悪循環ができてしまっているのです。

 

多くとった水分が体のなかにたまると体液の流れも悪くなり、血流にも影響が出ます。これにより慢性病が悪化する人が多くいるのです。

 

なぜ、水分を外に排出できないかというと、日本の夏は高温多湿です。この湿気に体がついていけなくて体に水分がたまるのです。簡単に言えば腎経が弱っているのです。

 

腎臓が弱っている人は実は多くいます。病院の検査では問題がなくても未病として対処しなくてはいけない人が多くいます。つまり、病気として現れてからでは遅いのです。腎臓は肝臓と同じで本当に悪くなるまで自覚症状なしに働いてくれます。しかし、ある時動かなくなってしまうのです。慢性腎不全になると体が動かなくなります。最近では若くして人工透析を始める人が増えています。人工透析は一時的に寿命を延ばしますが、一日の水分量を限定されるなど不自由な生活を余儀なくなれます。また、他の病気に進行するリスクが高まってしまうのです。

 

腎臓がまだ働いてくれているうちに健康を取り戻すのが大切です。現在の痛みは腎臓が弱っていることを教えてくれるサインかもしれません。

 

腎臓だけでなく、腎臓グループとして見た場合、腎臓以外にも原因が潜んでいることがよくあります。膀胱や前立腺にも未病が存在していることも考えられます。また腎臓が弱ることで副腎や肺、心臓、脳のあたりにも不調がでることがあります。これらは部分的に見るのではなく、全体的な処置をすることで、改善ができるのです。不調を部分的に分析していくと迷宮に陥ります。

 

ここで書けるのは限界があります。半分も書いていません。ですので理解が難しいところはカウンセリングでお話しします。また、腎臓グループが弱っている場合は少し手技療法を変更します。そして食事療法と運動療法がとても効果的です。また瞑想や呼吸法が実に効果的です。これらのご指導をご希望があればさせていただきます。

 

また光線療法は腎臓グループが弱っている方にはとても有効なのです。なぜかと言うととにかく体を温めることが改善につながるからです。光線を全身に照射することで極度の冷え性が改善された例は多くあり、私の体験上、光線による冷えの改善は驚く効果があります。光線は他にも効能があるのですが、冷えを改善すると言う観点だけでもお勧めしたい療法なのです。以前、光線をしたことがあり、それほど効果を実感できなかったという人もいると思います。それは徹底してやっていなかったからです。6台の全身照射を集中的に行うことで体が呼び起こされるのです。

 

夏は体の中に水分がたまり、水の流れが悪くなることで慢性病が悪化します。うつ病のような症状が出たり、気管支、肺の不調、心臓の不調、脳の不調、原因不明の痛みなどすべてに関連があります。夏こそ、冷えを改善し、体調管理を心がけていただきたいと思います。

«間質性膀胱炎と血、水
再生不良性貧血と光線療法»
一覧へ戻る