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2018/5/16

側坐核が痛みを和らげる

先日、ためしてガッテン(NHK)を見ました。

うちに通われている方でこの番組を観た方がいて、「先生と同じことを言っていましたよ」と言われるので興味を持ち、再放送を見つけることができました。

 

原因不明の痛みは脳の誤作動によって起きる、このことが一般的に浸透してきていることに喜びを感じました。私自身、慢性痛で苦しみ、脳の誤作動という自覚を持ち、パラダイムシフトを持つことで少しづつ痛みや不安、苦しみを小さくしていくことができました。

 

私の場合、精神的な問題が大きく関わってしまい「もう治らない」という思い込みがひどくなり急速に悪化していきましたので脳の誤作動に気づき、切り替えるのはとても大変でした。

 

しかしその体験をがあるから現在、みなさんを導けるのだと確信しております。いろんな方がおいでになりますが、私は良い方へ導ける確信がいつもあります。その確信がゆらぐことは全くありません。そういった私自身の気持ちが患者さんの心(脳)に届くことが、何よりも癒しであると信じています。

 

番組では脳の偏桃体が痛みを発生させる、それを和らげるのが側坐核と言われる脳の部分だということです。私は偏桃体は知っていましたが側坐核は知りませんでした。しかし番組で言われていたことの大筋は私が思っていることと変わりがありません。

 

目標を持つこと、達成感を積み重ねること、趣味を持つことなどが側坐核を活性化し偏桃体の誤作動を収めるとのこと。私も全く同じことを体験しています。

 

そもそも脳の誤作動が生じたストレスの正体はこの達成感の欠如にあると思います。自分を信じる気持ち、自尊心の欠如は慢性痛を発生させる可能性があると思います。

 

慢性痛から解放されるためには、目標をたて、できる小さな目標を確実に達成していく喜びを積み重ねていくことで脳がバランスを取り戻すのです。(番組でもそのような話になっていました)

 

難しく考えずに自分が楽しめることを見つけ、それをすることがそのまま癒しにもなりますし、その中で達成感を感じることがさらに癒しになります。番組では書道をしている時に痛みを感じない方の話が出ていました。書道でも自分が進歩していく達成感、作品ができる達成感、もしくは段を取得したり、賞をとる達成感などが癒しになるかもしれません。

 

ハイキングに行くことやヨガなど体操をすること、何かを製作したり、楽器に挑戦することもよいかもしれません。まず、自分の身に起こっていることを知ることが大切です。脳の誤作動を認めて、これを無心でやっていれば脳は自然にバランスを取り戻す、自然に治る、あせらなくてもいいんだ、こんなことはよくあることなんだ、と現状を整理して認識すること、そこから意識的に行動することがとても大切です。

 

このような番組で紹介されることで、やっぱりそうなんだ、恐れることはないんだ、自分も治るんだ、と思う気持ちが強くなり、確信になっていくことが大切です。私のような者が一人で発信していても影響力はまだまだ小さいのは事実です。それでも何かを感じてすぐに切り替えてくれる人もたくさんいました。しかしこれからはテレビでも言っていたということがプラスに働くのではないかと思います。

 

但し、私は側坐核を活性化させることができる状態だけでなく、それどころではない状態も体験しています。状態によっては趣味を楽しめと言われても、脳が受け付けないと感じるほど脳や自律神経が過敏になってしまうこともあります。

 

そんな方でも心配しないで大丈夫です。私は治し方を知っています。必ず順を追ってやるべきことをしていれば回復していきます。脳も自律神経もすごい力があるのです。修正力があるのです。

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