BLOG

2018/5/2

病院で治らない首痛が改善

40代の男性の話です。

 

首の痛みがある時始まり、数日経っても痛みが治らないので整形外科に行かれたそうです。検査の結果、異状はなしで湿布薬をもらって帰ったそうです。

 

湿布で治ればよいのですが、その後一週間経っても治りません。精神的にもつらくなり、いろんな治療院を探して行ったようですがなかなか改善せず、当院には知人に紹介されいらっしゃいました。

 

最初にお会いした感じでは精神的な不調も抱えているようでした。その他に体調不良を抱えているか聞きますと特にないと答えられました。

 

お仕事も普通にされていますし、お休みの日は活動的にされているとのことでしたので、精神的な問題から来ている痛みとは違うと直感しました。

 

電話を肩ではさんで長時間していたとのことで、首の筋肉に問題を抱えている可能性が高まりました。病院では骨に関しては検査で異常を見れますが、筋肉に関してはわかりません。筋肉に問題があるのなら筋肉にアプローチすることが大切です。

 

私の所では手技(マッサージ)、ビワ温灸、光線療法が受けられますが、まず手技で筋肉を触りますと首から肩にかけての筋肉に硬直が見られます。特に胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋に硬直が感じられます。

 

これは単に急性の症状ではなく、慢性的な筋肉の硬直があり、そこに急激な筋肉への負担が重なり痛みとして出ていると判断しました。

 

首近辺の筋肉に異常があると頭部の不調が現れることがあります。耳鳴り、耳閉感、難聴、めまい、視力障害、頭部の痛みなどです。また脳への血流が悪くなり、脳の機能が低下してしまう可能性もあります。

 

この方も頭がすっきりしないという症状を抱えていました。首の筋肉は繊細なので無理にストレッチしたり押したりしますと却って硬直が強くなることもあります。自然に治るということは考えづらく、不調を抱えたまま生活をしていかなくてはならない場合もあります。お風呂に入ると楽になるのは筋肉の緊張が少し緩和されたからで、冷めてくるとまた戻ってしまいます。

 

首の筋肉は物理的な原因だけでなく、ストレスによっても硬くなります。緊張したり、嫌な感情を抱くたびに筋肉は影響を受けます。少しづつ蓄積され、首が回りにくくなっていきます。

 

手技で問題のある筋肉にアプローチをいたしました。一度の施術でどれだけ効果が出るかは私だけの問題ではなく、受ける方の感受性にも左右されます。効く人は一度でも明らかな改善を感じることができます。

 

首の筋肉の硬直をとるのは繊細な技術が必要になります。少しでも無理が生じると良くなりません。私は首だけを行わず、できるだけ全身をほぐし伸ばして、ゆるめていきます。するとあるべき状態に自然に戻っていきます。

 

今回は手技の後、光線療法も受けていただきました。光線療法は可視光線、赤外線、紫外線を症状に合わせて調合し、光の作用と温熱効果で血流から改善し、傷ついた細胞の修復が期待できるものです。

 

手技で届かない炎症や傷も光線を当てることで内部組織から修復されていくのです。実際に筋肉のトラブルに限らず、骨折や関節の損傷、腱の損傷などにも用いられます。

 

光線がなぜ効くかといいますと、まずは血流を促す効果が非常に高いということができます。血流を高めることで治癒を早めることができます。捻挫や骨折であっても光線を一定期間行うことで治癒を早めた例が多くあります。また光は体のレセプタが反応し自律神経やホルモン分泌によい作用を促すことが期待できます。神経がおだやかになり、内臓機能が安定することに繋がり、質のよい静養に繋がることが期待できます。

 

また赤外線は炎症を抑え、痛みを緩和する働きがあり、紫外線はホルモン分泌、免疫系を強化することが期待できます。

 

筋肉は炎症が強い場合、冷やした方がよいという考えがありますが、光線の場合、痛めた直後であっても炎症を抑える効果があります。これは単に温めているのと違い、光による作用によるものです。光線療法では急性でも慢性でも光の波長を調整することで効果が期待できます。

 

ぎっくり腰であっても通常の半分以下の期間で治る例があります。これは言い切ることはできませんが、私自身の体験では通常一週間は動けないと思われるぎっくり腰が3日で治るという体験をしています。

 

今回いらした方は一回の体験でかなり楽になられたと実感していただくことができました。その後数回の通院で気にならないところまで感じていただけました。

 

ある程度治りましたら無理のない範囲でストレッチを始められると今後の防止にもつながるとお伝えいたしました。

«間質性膀胱炎、慢性膀胱炎の9割が改善
治る人と治らない人»
一覧へ戻る