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2015/5/6

腸の働きが免疫を左右する

大腸の中には100兆を超える細菌が住んでいると言われています。その中には体にとってよいとされる善玉菌、有毒を出すと言われている悪玉菌、そしてその時によって態度を変える日和見菌がいます。善玉菌は全体の1割から2割、悪玉菌も1割から2割、そして残りは日和見菌だと言われています。善玉菌が強いと日和見菌は善玉菌の見方をします。反対に悪玉菌が強くなると日和見菌は悪玉菌の見方をするのです。まるで人類の縮図のようです。世の中に絶対善の人が1割いて、悪いことを平気で出来てしまう人が1割いて、残りの人たちはその状況に流されて生きています。グループや会社のリーダーが悪い考えなら自分もそれに染まってしまう人が意外と多いです。大腸の細菌で言えば、悪玉菌が増えだすと、日和見菌は悪玉になっていきますからどんどん腸内環境が悪化していくのです。悪玉菌が増えるのはなぜかというと、食べ物が大きな理由になります。動物性の食品、糖質、脂質を多く摂取してしまうと悪玉菌が増えてしまいます。レトルトやインスタント、保存料の多い食品を食べても悪玉菌が増えます。詳しくは専門の書物などを読んでいただければ理由がよくわかります。そして、薬による薬害で善玉菌が生きて行けなくなり、結果的に悪玉菌の巣となり、免疫の低下、深刻な病気になってしまうのです。人間の臓器の中で特に重要なのが腸なのです。これは私が病気を通して、また病気の方を治癒させていく体験の中で確信しました。腸の働きが落ちればすべての生命力が落ち、それは免疫力の低下になります。外から入ってくる細菌やウイルスの耐性が落ちるだけでなく、突然変異で起こるガン細胞の増殖を止めることができなくなってしまいます。また免疫不全によっておこる深刻な病気になることも考えられます。ぜんそくやアトピーなどのアレルギーの原因にもつながるのです。最近は大人になってからぜんそくやアトピーを発症する人が多くなっています。それは腸内環境の悪化により、引き起こされるものが多く、決して薬などで治るものではないし、的の外れた自然療法でも治らないのです。うつ病を始めとする精神疾患も腸の働きが悪化することで起こります。うつ病の人の腸はほとんどの場合異常があります。最近は大腸の病気が増えて来ています。そのまま本質的な治療しなければ大きな病気へと発展してしまうリスクが高いのです。まず、必要のない薬を飲んでいないかを考えるべきです。すぐに風邪薬を飲んでしまったり、鼻炎薬、痛みどめ、胃薬など、薬害による影響が実に多いのです。次に食べ物です。善玉菌が大好きなものは健康に良いものなのです。日本人であれば味噌、大豆食品、納豆、漬物、発酵食品、海草などは善玉菌の大好物です。乳酸菌の中でも植物性のものを選ぶべきです。江戸時代は味噌汁と漬物だけの日も多かったようですが、実はとても理にかなった健康食だったのです。実は私たちが思っているより栄養は必要ありません。ほとんどの場合食べ過ぎによる害のほうが多いのです。粗食が一番です。必要な栄養を取らなくてはというのは間違った常識です。私の周りではほとんど食べないで健康を維持している人がたくさんいます。風邪の時も栄養をとることで回復が遅れます。消化することにエネルギーを消費するからです。風邪の時や休息が必要な時はあまり食べずに空腹で寝てる方がいいのです。

さて腸の話に戻りますが、人間の免疫機能において最も中枢を担っているのが腸なのです。ですから食べ物が偏り、薬や科学物質の摂取などにより善玉菌が生きて行けなくなると全身の免疫が落ちていきます。ですから腸環境を見直し、改善し、善玉菌を増やしていけば免疫は復活するのです。やっかいな難病に侵されてしまっている方がいたとしたら、医者に頼るのではなく、免疫細胞に頼るのです。その免疫細胞が欲しているエネルギーが乳酸菌、発酵食品、繊維質、カルシウム、そして太陽光なのです。そのほかにもあると思いますが、取りあえず思いつくまま書くとこうなります。体にとって害になるものはやめるべきです。食べ物に入っている保存食に注意を向けましょう。本来なら一日で腐るはずのものが何日ももつのはおかしいことです。健康食品、サプリメントも注意が必要です。できる限り手作りのものを食べましょう。

腸環境を整えることで冷え体質も改善します。仮に深刻な病状であったとしても自分の中にある自然治癒力を呼び起こし、努力していけば必ず治癒することができるのです。

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