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2019/4/11

うつ病なんて怖くない

うつ病について書いてみたいと思います。当院は整体、はり灸、光線療法、呼吸法を通して自律神経失調症を主に専門にしていますが、うつ病も自律神経の不調が関係しています。

 

うつ病は個人差があり、薬を飲んで症状が楽になる方もいますが、うつ病になってしまった根本原因を改善しないまま薬を続けていても不安定な状態は続いてしまいます。薬を止めることができない人も多いようで、長期間服用してしまうケースも多くあります。薬は耐性ができてしまうため、より強い薬が必要になってしまう人もいます。

 

当院に通ってうつ病を卒業した方が多くいます。薬も完全に止めることに成功しています。なぜそれが可能になったかというと、根本的な病気の原因を改善し、体質から変えることに成功したからです。

 

食事や運動、生活習慣の改善が大切なのは間違いありません。しかしそれだけをどれだけ頑張っても「うつ」から抜け出ることができない人がいるもの事実です。

 

当院では血流の改善、自律神経のバランス改善に様々な療法、健康法を組み合わせて、患者さんと一緒に取り組みます。すると内臓から元気になり内分泌系も安定し、症状が落ち着いてくることが期待できます。

 

今回はうつ病でおつらい状態の方に向けて私の考えを書いていきたいと思います。

 

私が発症したうつ病、パニック障害、不安恐怖症は実に重いものでした。私も心療内科に行きましたが、私ほど重症の人はいませんでした。普通に通うこともできなければ、待合室にいることもできません。なぜできないかと言うと怖くてたまらないからです。

 

パニックの発作はなった人にしかわかりませんが、実に恐ろしいものでした。すべての景色が変わり、ゆがんで見えました。まるでムンクの「叫び」の世界です。私の発作は特に重く、何もすることができなくなってしまいます。そして突発的に死んでしまおうとする自分が怖いし、本当に死ぬのではないかという恐怖がとても強く出ました。

 

不安で外にも出られません。床屋に行ったら10分も座っていられません。汗でびっしょりになり、呼吸が荒くなり、苦しくなってしまうのです。

 

テレビもネットも怖くて見れません。怖い事件や世の中の苦しみなどに過敏になり、胸が張り裂けそうになるのです。

 

電話が来るだけで怯える毎日です。何もかもが受け入れられず、緊張で体は冷え切り、体はあらゆるところが痛くなり、気が狂う寸前まで行きました。

 

うつ病、パニック障害、不安恐怖症、これらが同時進行してしまったのが当時の私で、二度と元の状態には戻らない、もっと悪くなる予感に常に襲われました。

 

体に力が入らない、エネルギーが枯渇している感覚、気持ちが常に落ち込み、次から次へと不安が襲ってきました。

 

よく一般的にパニックになったと気軽にパニックという言葉を使いますが、本当のパニック障害を体験すると二度とこの言葉を使うことは無くなります。それほど一般的に思われているパニックとは次元が違うものなのです。

 

どんな病院に行っても驚かれ、これだけ過敏になってしまうと薬を限界まで増やして閉鎖病棟に入院させるしかないとまで言われました。

 

こんな私がすべてのうつ病、パニック障害、不安恐怖症をすべて克服したのです。ですから今がどんな状態であっても大丈夫です。

 

私は精神薬も飲んでいましたが一年以内にすべてを止めました。止めてからは一度も薬を飲んでいません。それどころか一切の薬を飲んでいません。風邪を引いても自然治癒力で治しています。

 

そんな私が現在、どんな状態かというと、本当に平安な心の状態なのです。不安が長居することはありません。恐怖もありません。こんなに心が穏やかで静かであるのは生まれた時から遡ってもありませんでした。私は重い深刻な精神病を体験した後、生まれ変わったように心の中が晴れ渡り、病気をする前よりはるかに幸せになったのです。

 

私は決して完璧な人格者ではありません。聖者でもありません。普通です。しかし心の中はいつも平安でいられます。私は病気を克服して不安や苦しみの原因となっているものを一掃することができました。そしてやっと幸せを自分の人生の中で感じられるようになったのです。このことを私は多くの人に伝えたいのです。どんなに外面を作っても自分の心の中がいつも争いや不満、不安で占められていたら、幸せは感じることはできません。

 

自分の外の環境がどんな状態であっても、物質的には恵まれなかったとしても、社会的な地位もお金も無かったとしても、心が揺れ動くこと無く、いつも穏やか、安らかでいられることこそ素晴らしいことはありません。

 

私自身が病気を通して変わったこと、それはひとつではありません。健康に対する価値観が高くなり、健康こそが人生において何よりも宝物だという気持ちが強くなりました。

 

もう一度健康が戻ってくるのなら、ぜいたくな望みは何もいらないと当時は思いました。現在、欲が何もないかというとうそになりますが、健康を害してまで自分の欲を満たそうという気持ちは無くなりました。健康でいられるだけで幸せだと思えるようになったら自然に不安や怒り、欲求不満が消えました。

 

たまに嫌なことがあると怒りがこみ上げてくることもあります。しかし怒りのエネルギーがやがて体調不良に繋がるということを嫌というほど知っているので、すぐに手放せます。怒りを自分の中に長居させることの怖さを骨身に染みてわかっているのです。

 

私の場合、ぐうの音もでないほどお灸を据えられて、健康の大事さをようやくわかりました。しかし私ほど苦しまなくても、そのことに気づくことは誰でもできることなのだと思います。

 

うつ病になってしまったら、自分が背負っている荷物をすべて下ろして下さい。それによって失うものがあっても構わないという心境になることが大事です。0地点に帰るのです。0からまたすべてを始めうてみようと思ってみてください。

 

少しくらい立ち止まってもいいのではないでしょうか?先に行く人がいても自分はあせらず、自分の今、立っている所をしっかりと踏みしめるところから始めてみてはと思います。

 

うつ病になってしまったことは恥ずかしいことではありません。このような忙しくて人と人の繋がりが希薄な社会で誰でもが精神をすり減らし、生きています。うつ病になることは自分がだめだったからではありません。一生懸命頑張ってきて、少し頑張りすぎてしまったから、バランスを崩していることに気づかず、休息をとらずに進んでいたからだと思います。

 

うつ病を克服した人はたくさんいます。薬を飲まずに克服した人もいます。ですから心配せずに今は休むべきです。何かをしなくてはいけないと、あせる気持ちを落ち着かせて、何もできなくなってしまった自分を優しく受け入れてあげてください。

 

0地点まで戻ると必ずそこからバランスが整ってきます。活力が湧いてきます。いつまでも改善しない人は0地点に戻ることを忘れているからです。現状でもがけばもがくほど悪化してしまうのです。

 

うつ病を治していくためには、いろんな要素が必要なのは事実です。しかしすべてを把握しなくても、やらなくても、治る人は治ります。

 

私がアドバイスするとしたら、まずは血流を徹底的に良くするということに注力してください。体を温め、体を柔らかくし、内臓を元気にする食べ物を摂ります。太陽の光をたくさん浴びて下さい。特に朝日を浴びてください。部屋の中に閉じこもってしまってはいけません。ほんの10分でいいので太陽の光、エネルギーを吸収して下さい。自然の恵みに感謝の気持ちを向けて、周りの家族や友人に感謝して、わだかまりがあってもすべてをゆるしてください。自分のためにすべてをゆるしてください。

 

自分一人ではなかなか前に進めない人はぜひうちに来てください。光線療法と整体調整、はり灸、カウンセリングが力になります。

 

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