BLOG

2015/10/16

日光浴と光線療法①

光線療法と自然の日光浴との違いについて理解している範囲で書かせていただきます。

人間にとって日光浴がとても大事なことであることについてまずは書きたいと思います。現代人は日光浴に対して消極的な人が増えてきています。これは紫外線による害について心配していることが大きな理由であると思います。紫外線を浴びると皮膚の劣化が始まり、場合によっては皮膚がんの原因にもなる。また、紫外線により、白内障のリスクが高まるという情報によるものです。

しかしながら、紫外線による皮膚がんや白内障への影響については十分な検証が不足しています。かつては情報が先回りをしてしまい、極端に紫外線を避ける傾向が全世界的にありました。しかし、最近では十分な理由が見当たらないということと、紫外線を避けることによる健康被害の方に視点が向けられ、もっと積極的に日光浴をするべきだという考えが科学的、医学的に言われるようになってきました。

 

現在において、紫外線を悪とみる向きと、適度であれば紫外線は健康のために積極的に浴びるべきだという意見が分れていますが、健康について深い理解が高まれば日光浴が健康に不可欠な要素であるということは簡単に理解できます。知識よりもまずは自分の体に聞いてみるべきです。適度な運動が当たり前のように体にいいのと同じで、適度な日光浴は健康にいいのです。長く太陽に当らない生活をしているとあらゆる面で不調が起きてきます。うつ病になる大きな理由のひとつが日光浴不足であるということはあまり知られていません。また、免疫力が落ちますので感染症やガンなどのリスクも高くなります。

 

なぜ、うつ病になるのかと言えば、脳内神経伝達物質に影響が出るためです。それは自律神経と大きく関連していて、例えば体内時計のようなところや、睡眠の質に関連します。脳の視床下部に十分な太陽光が当たらなければすべてに問題が起きるのです。これについては研究が進んでいて今や常識でもありますが、人間の脳は簡単にそれを教えてはくれません。太陽から離れた生活をしていても何も問題がないように思わせてしまうのです。しかし、実際には少しづつ、バランスが崩れていきます。長年掛かってずれたバランスは簡単には戻りません。気がついた時には深刻な体調不良が現れてしまうのです。

自律神経失調症という病気があります。これは程度にもよりますが長い時間かけて崩れてしまった場合、簡単には戻りません。生活自体を見直さない限り、ほとんどの場合治ることなく人生が終わってしまう怖い病気です。しかもすべての病気に対するリスクが高まるので、おのずと健康な状態で長生きすることは難しくなります。そうならないためにも、より自然に近い生活を心がけなければならないのです。

そうなってくると、現代人は室内にいて太陽光を浴びる時間がとても少ないという問題が浮き彫りになります。本来なら早寝早起きが基本であり、早朝の太陽光を浴びるという生活が人間には合っているのです。

 

太陽光が健康に不可欠である理由の中でも大事なのはビタミンDの存在です。ビタミンDについての研究はまだまだ遅れているようですが、これまでにたくさんのことがわかってきました。ビタミンDは人間が健康な生活をする上で実に重要な役割をしているのです。ビタミンDが不足することであらゆる病気へのリスクが高まります。動脈硬化になるリスクも糖尿病になるリスクもうつ病になるリスクも、ひいてはガンや脳神経の病気になるリスクもビタミンDが大きく関わっていると私は思います。

ビタミンDは健康に不可欠な要素であるにも関わらず、ほとんどの人は慢性的にビタミンDの欠乏になっています。それは太陽にあたらないからです。特に午前中の一番理想的な太陽光を長年浴びていなければ深刻なビタミンD欠乏症になってしまいます。

 

近年、ガンが増えてきているのもビタミンDの欠乏症が大きな理由であると一部では知られてきています。特に乳がんや前立腺ガンはホルモンの分泌と大きく関わっていることから関連性が高いと考えられます。

 

まず、なによりも現代人は日光浴の重要さを認識するべきなのです。実際には人類の長い歴史において日光浴が健康に不可欠であるという認識がありました。古代エジプト、ギリシャの医者たちに始まり、太陽療法は古くから行われてきました。

殺菌作用においても、傷の早期回復においても日光浴による効果を疑う人はいなかったのです。現代において紫外線が悪であるという間違った情報の氾濫と、西洋医学における化学療法の過信が日光浴を遠避けてしまったのです。殺菌するために病院に行くと抗生物質を処方されます。確かにこれによってたくさんの命が救われてきたかもしれません。しかし過信することによって健康に対する根本的なものが揺らいでしまい、新たなリスクが生まれようとしています。つまり、抗生物質が効かない細菌やウイルスの誕生です。これについては説明を省きますが、薬に頼ってきたがために、ウイルスに対応することができずに命を落としてしまう人が増えてしまうと考えられます。例えば結核につていも深刻です。かつてたくさんの命を奪った結核は抗生物質の登場により克服したかにみえました。しかし、抗生物質が効かない結核菌が現れ、毎年命を落とす人が急激に増えています。他のウイルスもそうです。薬では命を守ることはできません。では、どうしたらよいか。それには免疫力を上げるしか方法はないのです。抵抗力を高めるしかないのです。そのためにまず、大事なのは薬を止めることと、日光浴をすることなのです。

次に日光浴の問題点に焦点をあてて、どのように生活に取り込むべきかについて私の考えを書いていきたいと思います。

 

 

«日光浴と光線療法②生活の中の日光浴
痛みを終わらせる重大なこと»
一覧へ戻る