自律神経失調症とは? 〜心と体のバランスが崩れた状態〜
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、体と心の働きがうまく調整できなくなる状態を指します。 自律神経は、呼吸・血流・体温・内臓の動き・ホルモンの分泌など、私たちが意識せずに行っている生命維持の働きをコントロールしています。 この神経のリズムが乱れると、頭痛・めまい・息苦しさ・倦怠感・動悸・不眠など、さまざまな不調が同時に現れることがあります。
特に現代社会では、ストレス・不規則な生活・季節や気圧の変化・スマートフォンの使いすぎなどが、自律神経を乱す要因となっています。 心の疲れが体に、体の歪みが心に影響し合い、どちらか一方だけを整えても回復が難しいのが自律神経失調症の特徴です。 そのため、当院では心身を“ひとつのつながり”として捉え、両面から整えていくケアを行っています。
なぜ自律神経が乱れるのか ― 現代人に多い3つの要因
自律神経が乱れる原因はひとつではなく、複数のストレス要因が重なって起こることがほとんどです。 特に現代社会では、精神的・身体的・環境的なストレスが知らず知らずのうちに積み重なり、体が休むタイミングを失ってしまいます。 ここでは、当院に通われる多くの方に共通する3つの主な原因をご紹介します。
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1.精神的ストレス ― 脳と体の緊張バランスの崩れ
仕事・人間関係・家庭の悩みなど、精神的なストレスは脳の興奮を高め、交感神経を常に優位な状態にします。 本来なら夜にリラックスして休むために働く副交感神経が機能しにくくなり、眠っても疲れが取れない・寝つけない・朝から体が重いといった症状を引き起こします。 このような緊張状態が長く続くと、ホルモンバランスの乱れや自律神経の過敏反応を招き、心身ともに慢性的な不調に陥ります。
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2.身体的ストレス ― 姿勢・筋肉・呼吸の乱れ
長時間のデスクワーク、スマートフォン操作、運動不足などによって、首や背中の筋肉がこわばると、血流が悪くなり、神経の伝達も滞ります。 また、背骨や骨盤の歪みが生じると、呼吸が浅くなり、酸素が全身に行き届かなくなります。 これらの状態は、体にとって「軽い酸欠・緊張モード」をつくり、結果として交感神経の過剰反応を招く原因になります。 正しい姿勢や深い呼吸を取り戻すことは、自律神経を安定させるうえでとても重要です。
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3.環境的ストレス ― 気圧・気温・光刺激などの影響
気温や気圧の急激な変化、梅雨や季節の移り変わりによる湿度の変化は、自律神経の調整力に大きな負担をかけます。 さらに、夜遅くまでのスマートフォン使用やブルーライトによる刺激は、体内時計を狂わせ、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を妨げます。 このような環境的ストレスが続くと、頭痛・めまい・耳鳴り・集中力低下などが起こり、慢性的な疲労感に悩まされることも少なくありません。
当院の考える「自律神経の整え方」
当院では、自律神経の乱れを「体の歪み」と「心の緊張」の両面から整えることを基本としています。 整体によって骨格・筋肉のバランスを整えることで、神経の通り道をスムーズにし、呼吸や血流の改善を促します。 さらに、呼吸法・姿勢改善・生活リズムのアドバイスを通じて、自分自身でバランスを保てる体づくりをサポートします。
施術は痛みのない優しい手技を中心に行い、無理なく体を本来の状態へ導きます。 また、心のストレスを和らげるための対話やリラックス法の提案も取り入れ、 「施術を受ける時間=自分を整える時間」として心身を解放していただけるよう心がけています。 症状を一時的に和らげるだけでなく、再び不調に戻らない体づくりを一緒に目指していきましょう。
施術内容
当院では30分コースから90分コースまでございます。
まず、自律神経の不調が軽度でない方は整体と対話セラピーがとても有効ですので、初回は90分のコースをおすすめしています。2回目以降、もしくは初回でも軽度な方やまず体験したい方は30分のコースをおすすめします。しっかり通院して健康体を取り戻したい方は60分以上のコースがおすすめです。それにあわせてパーソナルトレーニングで呼吸法や姿勢、立ち方、歩き方、状態に合わせた体操や筋力、体力向上プログラムなどをお受けください。施術をお受けなると同時に、ご希望される方には食事のアドバイス、簡単なトレーニングなどのセルフケア、日常生活での過ごし方などをお伝えしております。トレーニングに関してはご希望者のみお伝えしています。施術だけご希望の方もぜひお越しください。
また、当院ならではの美容健康コースも好評です。健康回復を目指して来られていた方が、元気になるプロセスの中で美容コースもお受けになることもできます。健康的で美しいお顔と首のケアを、心身の深いリラックスを伴う確かな技術でご提供いたします。なお通院の頻度は個人差がありますので一概には言えませんが、毎週通われる方から月に一回通われる方など、クライアント様のご都合やご希望を考慮の上、ご提案させて頂いています。
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1.対話セラピー
客観的な視点を持てる対話セラピー
自律神経の崩れ、パワー値の低下で起きるさまざまな体調不良を改善していくためには、対話も重要です。同じ病名であってもひとり一人、病いの成り立ちは違うからです。当院では対話セラピーとして時間をかけて行い、その方の状態に対し的確なアプローチをすることで、ご自身が不調に対して向き合い、解決できるように導きます。15分くらいまでは無料で行っておりますが、60分以上のコースに限らせて頂いています。
これまでの辛い体験、苦しい胸の内をよろしければお話しください。多くの方は病気に対して不安感を強め、過敏になっています。「病気になった原因は何か?どうしたらよくなっていくのか?今日できることは何か?何をやめて、何を加えればよいのか?」など客観的な視点から課題が見つかり、希望を持ち、健康に対して建設的で確実な一歩を踏み出せるようになります。
また過去に同じような症状で苦しんでおられた方がどのようなプロセスを経て改善していったのか、何が有効で何によって悪化したり、前に進むことができなかったのかなど、当院ならではの経験知がお役に立てると思います。誰でも初めての体験の時は自信を失ったり、様々な情報を見ては何が正解かわからない状態になってしまいます。私たちは本当に改善するために必要な情報をたくさん集めています。
「誰にもわかってもらえなかったことを理解してもらえた」「私も良くなる気がしてきた」「治そう治そうともがいているだけで自分が本当に望んでいることに気づいていなかった」など、対話をしている最中に「気づき」を得て、心と体が楽になっていく方が多くいます。まずは自分の中に押し込んでいたつらい感情を外に出してみましょう。しっかりとその姿を見ようとしてください。自分に心から正直になることで自分の心身は治るための準備を始めるのです。
捨てることができなかった執着や敵対心、くやしかった体験、直視できなかった記憶など、それらを心の表面に浮上してくることをゆるし、ただ受け入れてあげる。このようなことが心の病、心の傷を治癒させていく上で大切だと思っています。何より、自分はダメな人間なんだ、と自分を否定してはいけません。自分は今のままで何も欠けたものがない素晴らしい存在で、生きていく価値があるんだと自己否定からすべてを肯定していく心に変わると神経は安定し強くなっていくのです。
誰にもわかってもらえなくても自分のことを本当にわかっているのは自分なのです。自分の素晴らしい部分のみを見て、わずかでも光を灯して暗闇を照らし出すと、自分が歩いていく道がだんだん明るく希望に満ちたものに思えてきます。病気は大切なことを教えてくれる教師かもしれません。 -
2.整体
緊張のリリース
自律神経の緊張を緩和する目的と、副交感神経が優位になりすぎてやる気が出ない、動けない方に活力を回復させる目的を組み合わせてとてもやさしい手技により皮膚、筋肉、内臓の緊張をリリースし、心身の緊張を深くゆるめます。それによって自律神経ほか生体リズムの調整に期待ができます。
骨格の調整
同時に柔らかいタッチで骨格の調整を行います。関節にアプローチすることで神経ネットワークの調整が行われます。特に重視するポイントは、頭部、首~仙骨までの脊髄、骨盤です。
多角的なアプローチ
必要に応じてはり灸、電気刺激療法、光線療法などを施術に組み合わせていきます。
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3.はり灸
深部のコリをほぐし、
全身の気の流れを良くする手技整体に適宜、鍼(はり)とお灸の刺激を加えることで、相乗効果として体の内側から治癒力を引き出します。刺激の量はその方に応じて加減しますが、はりの苦手な方はご遠慮なくお申し出ください。
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4.水素吸入
当院では1分間に約300mlの水素を生産する水素生成吸入器を使用しております。水素の効果は近年研究が進んでおり、活性酸素の除去、血流の改善、疲労回復などに加えて自律神経の調整にも効果が認められてきています。当院では以前から水素の効果に着目しており、その他のメソッドと組み合わせることで大きな相乗効果が生まれることを感じております。
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5.電気刺激療法
立体動態波、マイクロカレント、ハイボルテージ、3D-EMSが受けられます。自律神経の調整にとても有効なプログラムがございます。また、急性、慢性の痛みの改善が期待できますので、ぜひお試しください。
6.光線療法
100年以上の歴史があり、多くの難病に確かな実績のあるカーボン式光線療法の全身照射を導入しています。
自律神経の調整や、メンタルの不調、過敏症、慢性痛の方にお勧めします。その他のメソットと合わせることで相乗効果が生まれます。詳しくは光線療法のページをご覧ください。7.Keropy式呼吸法
- 呼吸法の基本
- 腹式呼吸、全体呼吸
- 自律神経を安定させる静かで
ゆっくりした呼吸に導くメソッド - 呼吸の質を高める体操
- 瞑想呼吸法ほか
自律神経の不調、不安神経症、過敏症、うつ病などのメンタルの不調には呼吸法が有効です。呼吸法の実践40年、指導歴20年、安全で本当に効果のあるやり方をお伝えしています。呼吸に合わせて理にかなった体操を行うことで、体の緊張、硬直が取れて、気、血、水の循環が良くなります。ヨガや気功を応用した体操、どなたでも簡単にできて効果のあるメニューをご紹介します。体操は上級者コースまでありますので、深く体得したい方もご満足頂ける内容になっています。
8.Keropy式体操
多くの場合、体は普段の使い方によってねじれてゆがんでいたり、動きが悪くなっているところが発生してしまいます。よく使う筋肉とほとんど使わない筋肉が生じ、それによって動きの悪い関節や筋肉がだんだん増えてしまいます。例えば、デスクワークが多い方は右手右肩を酷使し、筋肉が硬直、緊張してしまいます。またその他の筋肉は、使わないので弱化してしまいます。首が前に出てストレート化してしまう、猫背になってしまう、背骨が歪んでしまう。骨盤が後傾してしまい左右でゆがみが生じてしまう、このように全身に連動してひずみが生じてしまうと、疲れやすく熟睡できない状態、慢性的な肩こりや腰痛に悩まされたり、胃腸の調子が悪かったり、自律神経も不安定になってしまいます。
当院の施術で、ある程度は改善が期待できますが、ご自分で毎日身体を動かして関節、筋肉を柔らかくして、動ける体になることが大切です。毎日少しでもやっていれば、どんなに高齢の方でも必ず少しずつ柔らかくなっていきます。短時間でできる効率の良いやり方をお教えします。それに加えて体のゆがみを矯正する操体法を覚えると、体は自由に軽やかになっていき、自律神経も太く力強く安定していきます。不安神経症や、胃腸、膀胱の過敏症などの方も体の変化とともに改善していく例も少なくありません。9.セルフケア
Keropy式の呼吸法、体操メソッドをセルフケアに取り入れ毎日少しでも実践していただくことで体質が根本から変わってきます。さらに食事については全ての人に当てはまる正解は無いかもしれませんが腸の健康を保つことが重要と考え、腸の中の常在菌を健康に保つアイデアやこれまで勉強してきた食事についてのアドバイスをさせて頂いています。またご自分でマッサージやお灸をするやり方、家庭でできる温熱療法や民間療法のやり方、セルフヒーリングの方法などをご希望の方にお伝えしています。
セルフケア指導は施術60分コース以上の方には無料で行っています。詳しくはお問い合わせください。