光線療法とは
光線療法はどのような療法なの?
100年以上前にデンマークの医師によって発明されノーベル賞も受賞した、太陽の光を応用した療法です。光線治療機でカーボンを燃焼させ、太陽光の波長と同じ波長を照射するカーボンアーク灯を用います。その光を体の必要なところに照射し、体質改善を促します。太陽の光には紫外線、赤外線、可視光線があり、それぞれの波長を強く発生させることで様々な体調不良に対応します。太陽の光を和らげたような穏やかな光は体を芯から温め、毛細血管を拡張させ血流を促します。また肌から光を吸収しビタミンDなどの栄養を合成します。この太陽の光から得られる栄養素が重要な意味を持つことについて現代医療は見落としてきましたが、人類の歴史を遡れば多くの文明、文化において太陽療法は古くから行われてきており、太陽の光が体を温めたり骨の再生を促進したり傷口を早くに治癒させるだけでなく、生体リズムや自律神経との関係も深いことが実証されてきました。
当院ではベッドの周りに光線治療機5~6台を置き全身照射を行います。この多数台による照射は、光線機1台と比べて全身の血流改善に大きな期待が持てます。ベッドはカーテンドームで閉じ、約40度の理想的な保温状態が保たれるので、素肌になってゆっくり寛いだ時間をお過ごしいただけます。慣れてくると40分以上の時間照射することで多くの方が気持ちよくまどろまれます。このリラックス時に体の崩れていたバランスが整うと言われています。
光線療法は自然療法ですので副作用はありません。特定の病気に向けられた療法ではなく、広い範囲の体調不良、精神的な不調に改善が期待できますが、病院治療に至る手前の健康維持のためのものだけではなく、病院治療では改善しない病気、治療方法がないと病院で言われるような難病の方にも目を向けて頂きたい療法です。光線療法ならではの可能性がそこにはあります。
ヨーロッパで発明され日本においても戦前から存在していた歴史ある光線療法ですが、今もその必要性が失われないばかりかなお一層求められている理由は、人間にとって太陽光が必要不可欠であるという根本的な理由の他にも大きく分けて二つの理由があります。一つは光線療法の機器の品質向上や療法自体の研究の進化により、効果を上げる事例が多くなってきたこと、もう一つは病院で治らない慢性病が増え、必然的にスポットライトが当たりだしたことです。
光線療法に期待できること
毛細血管がよみがえることによる慢性的な冷えの(血流の)改善、自律神経の調整、体内(脳内リズム)の調整、ホルモンバランスの調整、炎症、傷、損傷などの回復作用、ビタミンDの合成、殺菌作用などに期待が持てます。
血流を良くし冷えを改善することは慢性病を克服する第一歩ですが、難病、慢性病を抱えている方だけでなく、うつ症状など精神的な不調を感じている方で自然療法で治したいと思っている方、スポーツをされている方や体を使った職業をされていて、怪我を早急に治したいと思っている方、病気はないが予防のため体によいことを始めようとしていた方など、光線療法はすでに多くの方にご愛用されていて、安心して試すことができるものです。
体調が悪い方は光線療法を全身に照射する時間を集中的にとることで回復が期待できます。毎日数時間の照射を集中的に行うことで慢性病を克服した例が多くあります。また光は睡眠と関係があり光線療法の継続で睡眠が改善されるため、それに伴ってあらゆる体調不良に良い影響が期待できます。
当院では心因性疼痛、精神疾患、自律神経失調症、胃腸の不調、再生不良性貧血、ひざ痛、首痛、腰痛、原因不明の疼痛、慢性膀胱炎、慢性前立腺炎などに改善例があります。また乳がんやその他のがんの方も病院治療と並行してお受けになられており、体調の回復を実感していただいています。(40分以上の保温時間が推奨されます)
このページの最下部に光線療法の全身照射をしている動画がありますので、ぜひご覧ください。 また短時間であっても質のよい静養ができ、疲労回復などの実感を持たれる方が多くいます。また免疫システムによい影響が期待できると言われています。
当院の印象では光線療法を受けてすぐに体が反応する方は少なく、ある程度回数を重ねるうちに体が反応してきます。体が反応するようになると一回の照射でも効果を感じられるようになります。そのため、10回以上の照射を続けることをお勧めしています。
このように光線療法はある程度時間をかけて自分の体に起きていた生体バランス(自律神経、ホルモン分泌、免疫システム、血流など)の崩れを健康な状態に戻していく働きがあります。
自律神経を崩しがちな現代社会の
ニーズに応える光線療法
現代社会に生きる中で私たちは自律神経の働きを崩しがちです。しかしながら自律神経の働きは健康にはとても重要で、自律神経が崩れた状態で対症療法を繰り返してもよい結果は出ません。自律神経についての研究はまだ始まったばかりで、深刻な状態に対してどのようにして改善していけばよいか知られていません。特に薬害も絡んだ状態であると打つ手がないのが現状です。
すべての慢性病を治していくカギは血流と自律神経にあります。これらを健康な状態に近づけていけば、自然に治る力が働いてくれるのです。完治に至るまでにはさらに必要な努力が求められますが、自分ではどうにもならない状態に陥り、そのまま再生の機会を見失ってしまう人が存在する現実の中で、光線療法は現代社会に生きる私たちにとって大変心強く、大きな存在です。精神力だけではどうにもならない病気もあるのです。現代は化学製品や公害、電磁波など不自然なものに囲まれ、何よりも情報社会の中で日々人間関係、仕事に追われ、私たちは常にストレスを抱えて生きることを余儀なくされています。 そのような不安定な環境の中、社会の繋がりは希薄になり、人と人が支え合い助け合うという機会が失われて、孤立化しやすく精神的に疲弊している人が増えています。
このようなストレス社会の中で人の心もバランスを保ちにくくなっている一方、自然環境も崩壊へと向っており、私たちは健康を維持することがとても難しい時代を生きていると言えます。また少し体調が悪いとすぐに薬を飲む習慣により、自然治癒力が落ちている可能性にも気づく必要があります。不自然な生活を続けて生じた慢性病に対して、さらに薬が増えていくという悪循環が生じている場合もあります。そうして複数の薬を長期間服用することによって生じる薬害については、私たちの社会全体として真剣に考えていくべき時代になってきているのではないでしょうか。
光線療法は自然の恵みに立ち返ることを私たちに思い出させ、体に溜まっている老廃物や化学薬品などの排出を促し、体本来の力をよみがえらせる手助けをしてくれます。
実際、太陽の光は私たちの健康に不可欠な要素を多く含んでおり、太陽の光を遠ざけていたことが病気の原因のひとつである場合が多くあります。 太陽のエネルギーを摂りいれる習慣が少なく、慢性的な枯渇状態になると健康が失われると考える医師や研究家が世界中にいます。
光線療法とビタミンD
日光浴によって体の中にビタミンDが作られることは知られていますが、屋内で生活をすることの多い現代の生活様式では、ビタミンDの慢性的な枯渇状態に陥っていることがほとんどです。とりわけビタミンDを合成する紫外線は、健康にとってなくてはならないものですが、皮膚がんを理由に過度に日光を避ける人も多いのが現状です。
最近の研究でわかってきたことですが、様々な現代病とビタミンD不足は関連しています。うつ病などの精神疾患、ホルモンの分泌異常、免疫系疾患、乳がん、大腸がん、前立腺がん、神経性の疼痛、膀胱炎、過敏性腸症候群など、関係性を無視できないとアメリカの医師が警鐘を鳴らしています。
自然の日光浴でビタミンDの枯渇を改善することは不可能ではありませんが、簡単ではありません。気候のよい地域に住んでいる場合、冬であれば毎日50分、薄着で外に出る必要があります。また夏は紫外線が強すぎてしまい、肌や健康に害がでることがあります。とはいえ健康な状態であれば夏季であっても太陽の光に感謝しながら早朝や夕方に散歩をしたり、日光浴をすることは何よりの健康法です。
光線療法では周囲に気兼ねなくカーテンドームの中で素肌で全身照射を受けることができます。理想的な時間は40分。健康的な方であれば、週一回の継続で慢性的なビタミンDの枯渇が理想的に改善できます。また光線療法では肌に良くないとされる波長域の紫外線をほとんど照射しません。そのため紫外線による健康被害はまず考えられません。紫外線の中で健康に必要な波長だけを照射することが可能です。肌に悪いどころかホルモンの働きが良くなるため、内側から健康になり肌の質が良くなったり、髪が元気になったりすることを実感される方が少なくありません。光線療法は肌への悪影響は考えられず、美容法として効果を実感される方が多いため、実際にエステサロンなどで美容を目的として導入されているケースもあります。
深刻な慢性病の方、急性なケガをした方、虚弱体質な方、精神的に不安定な方、睡眠に問題がある方、疲労が取れない方、手術後などで体力が消耗した方など、あらゆる体調不良に適応しているのが光線療法です。
動画紹介(施術の様子)
Keropy整体鍼灸院で行われている「光線療法」や
「ヒーリングマッサージ」の様子を動画でご紹介しています
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光線療法の様子 光線
光線療法の全身照射の様子です。
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施術の様子 腹部マッサージ 整体
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セルフケア指導 体操
ヨガの太陽礼拝のポーズの練習風景。
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小池院長の説明 お話
当院の特徴を紹介しています。