プロフィール

長くなりますが、よろしければお読み下さい。

上場会社の役員として忙しい日々を過ごしていた頃、様々な体調不良が現れました。毎日遅くまで仕事をし、接待でお酒を飲む日も多く、休みの日も仕事や付き合いで休養する暇もない毎日でした。ストレスも強く、病気になって当たり前の生活をしている自覚がありました。

最初に感じた体調不良は胃腸でした。常に違和感を感じだし、下痢も多かったため、精密検査を行いました。しかし運良く病気は見つかりませんでした。

胃腸の違和感は続きましたが、そのうち首痛、頭痛にも苦しむようになり、CTやMRIの検査を繰り返しました。この頃は精神的にもかなり参っていて、治らない病気になったという思い込みが強くなり、検査も不安で仕方がありませんでした。

次に現れたのは膀胱炎の症状です。すぐに泌尿器科で検査をしましたが細菌はみつかりません。前立腺や睾丸の病気を疑い検査をしましたが、はっきりとした異常は見つかりませんでした。

24時間続く膀胱炎の症状、頻尿、尿道の痛み、肛門付近の痛み、恥骨の痛みなどで苦しみ、どんどん精神的におかしくなっていきました。元々うつ病が発症していたのだと思いますが、自分では気づかず、身体的な異常が強く出始め、それによって精神もまた病むという悪循環に入り込んでしまいました。

その頃検査を受けたいくつかの病院では、それぞれに言うことが違いました。慢性前立腺炎、膀胱頸部硬化症、間質性膀胱炎などと言われ、ある病院では「一生治らないことも想定して薬治療を続けてください」と言われ強いショックを受けました。

違う病院では精神的な病気だと言われ、精神薬を処方されました。私は病院巡りをするうちにだんだんうつ病が進行していることに気づいていました。また気づかぬうちにパニック障害も発症していて、精神的にとても不安定になっていました。私のパニック障害は特に重く、発作は毎日繰り返し、何時間も震えて耐える日々を過ごしました。一日のうちに気持ちが安らぐ時は数秒もなく、常に不安に襲われ、緊張状態がマックスのまま過ぎていきました。

私には精神薬が合わず、膀胱炎の症状が悪化してしまいました。薬の副作用だと思いますが、脳が過敏になってしまっていて、症状が強く出るようになっていたのだと思います。

どこかに治し方を知っている先生がいるかもしれないという希望を抱き、新たな病院に行きますが、その都度希望は打ち砕かれました。また病院以外の様々な治療院も出向きましたが、どの先生も「これは治るかわからない」という態度でした。

病院の先生は薬を強くしていくことしか考えはなく、私の体は薬に過敏に反応してしまうので治療方法が無くなってしまいました。漢方や自然食品も多く試しましたが、私には変化がありませんでした。鍼灸や気功も行きましたが治る気がしませんでした。なぜ私の体は病んでしまったのか、どうしたら治るのか、答えを持っている人はいませんでした。

うつ病、パニック障害、不安恐怖症はますます強くなり、膀胱炎の症状も続き、痛みはやがて全身に感じるようになっていきました。痛みや不安で神経は緊張し続け、体はどんどん痩せてしまい激やせしてしまいました。膀胱炎の症状や全身の痛みより精神的な苦痛の方がだんだん脅威に感じていました。精神さえ健康なら治るかもしれないが、気が病んでしまったことの深刻さを骨身に染みて感じていました。慢性疲労状態が日に日に強まっていきました。少し動いただけで疲れてしまう、腕を持ち上げるのもしんどく感じ、歩くのもだんだんできなくなるほど、とても疲れている状態になってしまいました。

外に出ることも難しくなってしまいました。電話も不安恐怖があり出られません。テレビもネットも怖くて見られません。この世のあらゆる苦しみ、人間の悪意が敏感に感じられ、何もできなくなってしまいました。ただ震えて耐えている日々が続きました。

一日のうちに死にたいと思うことは何度もあり、夜中に起きてしまうと、発作的に死のうとする自分を必死に抑えることしかできませんでした。

一日が長く感じられました。一瞬も気の休まる時間がありませんでした。死んだ方がましだと何度も思いましたが、自分の不安や感情に襲われる度に、今、この瞬間に意識を強く持つことで、どうにか生きていけるという状態が続いていました。

夢なら覚めてほしい、何度もそう思いました。少し眠りに落ち、はっと目覚めると現実に戻り、すぐに心の中が不安で覆われました。どうしてこんなことになってしまったのか、私は自分を責めました。自分の考え方、行動が間違っていた、自分は死んだ方がいいと自分を責め、体を痛めつけてしまいました。私はそれほど自我の強い生き方をしていたわけではありませんでしたが、必要以上に自分を責める気持ちが強く出て、それを払拭することができないどころか、膨れ上がってしまっていました。

それでもどこかで「死んではだめだ、必ず治る方法があるはずだ」という思いがあり、暗闇の中をわずかな光を頼りに彷徨い歩くような日々を過ごしたのです。

私は家族に支えられました。妻に足や手をマッサージしてもらうと少し落ち着くのを感じていました。多くの人に励ましてもらい、たくさん情報をもらいました。

私の精神を安定させるためにカウンセラーは様々なアドバイスをしてくれました。自分を責める必要はない、すべてを肯定して、否定せずに、治ると信じて。など。

しかし私がそれを受け入れることができないとわかると多くの方は「難しいですね」「薬しか改善法はないかもしれません」このようになってしまいました。

少し体験談からは逸れますが、私の実体験からわかったことのひとつとして、脳が誤作動を起こし自律神経が狂い、ホルモン分泌に異常が出ると(これらは同時に起きてしまいます)、精神論だけではどうにもならなくなってしまうのです。建設的に組み立てていく力も低下してしまい、ものごとを消化する力が失われてしまうのです。健康な人にはわからない健康システムの機能低下が根底で起きており、歯車がすべて狂い出すのです。狂った歯車の一番必要なネジを締め直さなくては本来の歯車は戻って来ません。逆から言うと歯車が狂った状態で上辺だけの治療を繰り返しても根本から良くなっていくことはないのです。私はこのことを誰よりも体験として知っています。

(体験談に戻ります。)

そうしているうちに大きな出会いがありました。光線療法との出会いです。

紹介で行った治療院に光線治療機があり、説明を受けました。私はその先生の手技が合わず、すぐに帰ることにしたのですが、光線療法というものに強い関心が湧きました。帰りの車の中で光線療法のことばかり考え、少し希望を抱き始めました。

なぜなら私は自分の体が太陽の光を欲していることがわかっていたからです。そのため、毎日早朝に朝日を浴びに外に出ていました。太陽の光を顔に浴びているときが一番気持ちよく思えたのです。また、私の体は冷え切っていました。これまで長期間薬を服用し、病院巡りしたことで体が冷えきっていたのです。

そのため、体を温めることが必ずよい方へ行くと信じて足湯や半身浴、温熱療法などを繰り返していましたが、私の血流不足はびくともしていませんでした。

光線療法が太陽の光を応用した治療であると聞き、それが血流や自律神経を内側から改善していく効果があるもので、とにかくただ浴びていればいい療法であると知り、希望を持ちました。私は体を動かすことも難しく、自宅で寝ながら受けられる光線療法なら合うかもしれないと思ったのです。

すぐに光線機を自宅に設置し、光線治療を始めました。一台しかなかったため、足の裏を中心に照射しました。患部にはできませんでした。刺激するのが怖かったからです。

じんわりと足の裏が暖かくなってきます。しかし私の氷のように冷たい足が温まるのは簡単ではありませんでした。

「あなたの体は根腐れを起こしている植物と同じだ、太陽の光を足下から浴びていればだんだん根腐れが改善され、全身の血流が蘇ってきますよ、不安も精神的な不調も脳への血流が改善されれば治まってくると思います」このように光線療法の先生から説明を受けました。

私は体の冷えについて今一度勉強し直し、まず飲み物から見直しました。人間の体には自然水と自然塩が必要であり、それが不足すると排出機能が衰え冷えにも繋がるということを知り、意識的に摂ることを実践しました。

私の体には光線機一台では時間が掛かると感じました。二台にすると二乗の4倍、三台にすると三乗の9倍の効果があると聞き、私は自宅に三台の光線機を設置しました。自宅近辺に光線療法が受けられる施設がなかったので迷いはありませんでした。

三台をトライアングルにして下半身を徹底的に照射しました。足の裏、膝の前、裏です。

下半身の血流が良くなれば全身の血の巡りが良くなると説明を受けました。私は毎日数時間、光線療法を続けました。最初は効果を感じることはありませんでした。本当にこれで治るのか、不安もありました。しかし心のどこかで光線に賭けようという気持ちがありました。他を探しても仕方ない、もう余力もない、光線に賭けよう、これしかないと。

そのうち好転反応と思われる症状が現れ始めました。思わぬところが痛くなったり、歯茎が腫れたり、目が痛くなったりしました。幸いなことに一番過敏な患部(骨盤内)の痛み、違和感は増えませんでした。

これが好転反応(陽性反応)だと説明され、これだけ悪いものが出されているのだから効いているに違いない、体は良い方向へ向かっているのだと信じました。

それでもつらい日々は続き、好転反応が早く終わってほしいと何度も思いました。

(好転反応は通常、それほど出ることはありませんので心配いりません。私は体の中に毒素が溜まっていたこと、関節のゆがみが強かったこと、精神的に過敏になってしまっていたことなどが重なったため、ある程度出ましたが、脳が過敏に感じすぎていたということも言えます。)

そのような日々を3ヶ月続けた頃、妻が私を見て、最近つらそうな顔をしていない、と言いました。私は気づいていませんでしたが、少しだけ気持ちに余裕が生まれていました。少しだけならネットも見られるようになり、大好きな野球の情報も見るようになっていました。

気が付くと少しだけ笑えるようになっていました。自分を責める気持ちも和らいでいました。

明らかに良くなっている、過敏な状態が和らいでいる、そう思いました。体の冷えも改善している気がする。トイレの回数も減った。死にたいと思うことも無くなった。このように感じていました。

ようやく私は少しだけ前向きに考えられるようになっていました。

そこからしばらくして私に起きていた悪循環が終わり、すべてが正常な歯車で動き出すのを感じることができました。これは直感としてわかったのです。ずっと悪循環が続いていたのも、直感でわかっていました。もっと悪くなるという予感で苦しんだのです。しかし明らかな好転(改善)を感じることができるようになっていました。体は完全に治ったわけではありませんが、これまでより確実にエネルギーを感じます。これから絶対に良くなるという予感が自然に出てきたのです。

それまでの自分は、精神を奮い立たせ、必死に前を向いてがんばっていましたが、自分の力では太刀打ちできない、いずれ力尽きてしまうという予感がありました。絶対的にエネルギーが足りていないと実感していました。どんなに栄養を摂ってもエネルギーは湧いてくる気がしていませんでした。自然にエネルギーが湧いてくる仕組みが失われ、生命力が底を突こうとしていると感じていました。

必死にプラスの言葉を発し、気持ちが大切だ、不可能はないと自分を励ましていましたが、絶対的な何かが足りていないということを感じていました。

私の場合、それを補ってくれたのが光線療法をはじめとする様々な角度からの体への働きかけでした。

光線療法は、太陽の光の栄養素、光による体への刺激、毛細血管を広げる暖かさ、それらが質のよい栄養吸収と解毒、そして質のよい静養をもたらしてくれました。それらが私のバランスを整えてくれた実感がありました。

光線療法を受けていれば、あらゆる病気が治るということはありません。しかし最悪な状況を変えて、治るチャンスをくれる力が光線にはあります。どんな病気でも光線療法が突破口になり、克服するきっかけとなり、そこから復活を遂げることが可能だと私は思っています。何をやってもよくならない状態、どうしようもない状態に対して土壌を変えてくれる働きがあるのが光線療法だと私は思っています。

土壌さえ改善されれば栄養の吸収や解毒作用は高まり、病気を治す力が自分の中から蘇るのです。自分自身の生命力を蘇らせることができれば、今までどんなに努力しても意味が感じられなかった健康法が効いてきます。これは体が治る準備が整ったということであり、そこまで行くのが重要なのです。

但し、光線療法を体質的にお受けになることができない方がいることも事実ですし、すべてのお病気の方に確実に効果が出るとは限りません。

ここでは詳しく書きませんが病気と心の関係こそが最も重要なのは事実で、私は体質改善とともに、感情の解放をすることができて、結果的に心が変わったことによって治癒が起きたのです。これに関してはブログなどでも書いていきますが少しずつ無理なく変えていく必要があります。

光線療法やその他の自然療法や健康法を繰り返してもなかなか良くならない方、それには理由があります。

光線療法を含む自然療法の実践でなぜ私が難病を克服できたのか?

その本当の答えは

光線療法の実践だけではありません。

心が重く暗く、苦しいのであれば何かを捨てなくてはなりません。捨てることは心を軽くし、新しい価値観に気づくヒントになります。

自分が本気で病気や不安と向き合うとき、必ずそこに道は開きます。最後は誰にも頼らずに歩んで行こうとする勇気が必要です。

難病、慢性病を克服した人の共通点はその勇気があるかどうかです。人任せにしない、病院任せにしないとなった時、自分の中から底力が湧いてきます。

病気と闘うのではありません。そこを間違って伝えてしまう人が多くいます。戦うことは脳や自律神経に安らぎをもたらしません。自然治癒力が発揮することにはならないのです。

病気や死に対する恐怖心が治らなくさせている原因でもあります。なぜ恐怖心が沸き上がってくるのか、その根っこを断ち切ることができれば不安、恐怖は消えてなくなり脳の緊張も収まるのです。

本当の健康を取り戻すためには自律神経の安定と血流の改善が不可欠です。そこから内臓の機能が回復してくる必要があります。私が深刻な体調不良の時、まずどのようにしたら治るのかという道筋に対する理解がとても大切でした。今までの自分がどうして病んでしまったのか、なぜ治る方向に行けなかったのか、その答えを見つける前に私が得た情報は間違いばかりでした。

私の体は抗生剤を必要としていなかったのに言われるままに飲み続けてしまいました。質の良い静養が必要な時に病院周りをして検査を続けてしまいました。「完治はない、一生付き合う病気だから」という一部のお医者さんの言葉に絶望しかけました。

前世がどう、カルマがどう、チャクラがどうだとかスピリチュアルな情報はなんの解決にも癒しにもならず却って苦しむ原因になりました。先祖の迷った霊の存在とか言ってくる人もいましたが、そんなものは全く関係がありません。そんな考えはすべて無駄な情報です。

ポジティブ思考、プラスの言葉をたくさん言うことが癒しにはなりません。それは却って脳の緊張を高めてしまいます。ここは私が一番学んだことで無理なポジティブ思考よりマインドフルな受容と今、ここに在るという感覚の実践の方が比べようもないほど癒しが起きます。

私が難病を克服したプロセスを目撃した家族や知人は奇跡的だと言います。本当に大げさではなく深刻な状態だったのです。私は自分の体験を多くの人に伝えたいと自然と思うようになりました。自分のように治らないという呪縛に掛かって苦しんでいる人が多くいることは直感的にわかりました。慢性病の多くは病院では治りません。それが本当にわかるまで旅を続けてしまいます。

答えは自分の中にあります。どのようにして確信を深め進んでいくことができるか、当院ではそれをアドバイスしながら施術によってプロセスを早めます。手で調整する施術はとても有効なのです。家族や友人に体をさすってもらうだけでも体に癒しが起きるのは感じられると思います。しかし当院の施術はただ手で触れるだけでなく意識の力で癒しを強くすることができるのです。これは訓練によるものも大きいですがエネルギーレベルで身体を理解していることが大きいのです。ぜひ体験していただきたいと思います。すべてはエネルギーレベルで見て施術を行わなければ本質の変化は起きないのです。

自分のエネルギーレベルを高め、クライアントと同調することでエネルギーレベルでの変容が起きます。そして大事なのは自分の個のエネルギーで行わないことです。無尽蔵にあふれているエネルギーに同調しクライアントとも同調することで深いところでの調整が起きます。

私はセルフヒーリングとしてそれを行うことができたので治ったのです。ぜひ自分でヒーリングする方法を知っていただきたいのですが、人間はすべてつながっていますので当院に来ていただければ波動レベルでの調整を体験していただけます。この調整する力は意識の力であって私だけができるわけではありません。これは大切なところです。

しかし癒す力は意識によって差が出ます。施術師の制限がどれだけ取れているかによるのです。

私は若いころヒーリングの仕事をしていてなかなか評判を得て仕事として成り立っていました。ガンの方のところに呼ばれてヒーリングをすることもよくありました。

しかし闘病を経た今の私は固定概念が崩れるように壊れ、エネルギーの同調する強さが比較できないほど深まりました。死を覚悟するほどの壮絶な体験がそれを成しえたと思います。この固定概念からの解放の度合いによってヒーリングの深さに差が出るのです。

私たちは多くの固定概念に縛られそこから抜け出られなくなっています。セルフヒーリングができるようになるにはこの固定概念を取り外していく必要があるのです。

分かりやすい例で言えばネットで病気の情報を調べることで病気は深刻なものになっていくことがよくあります。治らない人の情報を見て自分もそうなると思い込んでいくのです。

この思い込みを解除するだけでも大変なのでわざわざネットで調べるのは危険なのです。固定概念はこれだけに限らず自分に対しても他人や世界に対しても根深く自分に影響を与えています。

当院の施術はエネルギーレベルを大切にしながらしっかりと体にアプローチします。筋肉の硬直の緩和、骨格の調整、内臓の活性化、体液の循環の改善などを行い、クライアントがはっきりわかる変化を感じ取っていただく内容になっています。それに加えて深いヒーリングを感じ取ってもらえれば幸いです。

大事なことなので書きますが意識の力によるヒーリングは大きな変化を起こすのは事実です。本当の治癒はここから生まれます。しかし肉体には法則がありエネルギーだけでは真の健康は得られません。ですからまずは血流をよくする努力や腸活をするために食事を見直したり、体をケアすることも課題として含まれているのです。

現在、つらい闘病をされている方は大きなチャンスを迎えているのです。固定概念を捨てて大きな存在に身を任せてみてください。自分自身を癒すヒーラーにあなた自身がなれるのです。傷だらけのあなただからこそ感じられるものがあるのです。

今も大きな力に守られ包まれていることにきっと気づくことができます。あなたは見捨てられているわけでは決してありません。絶対大丈夫と本当のあなたはわかっているのです。

私の闘病記がどなたかのお役に立つことがあれば、幸いです。

小池秀効