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2024/2/15

不安や恐怖心との向き合い方が大事

10年近くこのサイトでブログを書いています。以前から書く内容の根っこの部分は変わりません。

以前のブログの内容も自信を持っておりますが、改めて不安との向き合い方について書いてみたいと思います。とても大切なことだと思います。何年も治らないうつ病、不安神経症、パニック症などメンタルの不調を根本から治すのは自分しかいないということがわかるとすべてが変わるのです。

以前、私のブログを読んでくれた方や実際にお会いしてお話した方も、また違う角度から書いておりますのでぜひ読んでみてください。

私自身、深刻なうつ病、パニック障害、不安神経症に陥り何年も苦しんだ経験があります。

毎日死にたいという気持ちでいっぱいになってしまった私、どうにか事故に見せかけて死のうとしてしまう私、一分も緊張が休まることがなく、常に何かに苦しんで怯えていた私、不安、恐怖、怒り、それらとどのように向き合えばいいか答えがわからず、ただ逃げていた私。

骨と皮だけのような体になるまで神経が休まらず、精神病院を巡っていた私。

家族にたいへん心配と迷惑をかけ、そのことでも死にたくなり、どうしていいかわからずただ現実を拒絶し続けた私。

このような私が自分の心との向き合い方を見つけ、そこからすべてを癒すことができたこと、その体験を元に当院を作りました。

本当に大切なことは何が起きているかを理解することです。正しく知ることです。そこの認識がずれているといつまでも不安は消えていかないのです。

どうして不安、恐怖心、怒りなどがたくさん出てくるのか、以前の自分はこうじゃなかった、何かがおかしい、そう思うかもしれません。これは正しい認識です。

以前の自分とは違う、それをまず認め、どうしたら健康な状態に戻れるのか、その道筋を知ることです。例えその答えに確信がなかったとしても信じることが無ければ前に進まないのです。

不安や恐怖心、怒りは自分の潜在意識の中にあったものです。これまで生きてきた中で自分の見たもの、聴いたもの、読んだものなどすべてがインプットされており、これまでつらい体験や暗いニュースなどをたくさんインプットしてきた人ほど潜在意識にネガティブな感情がたまっています。

これだけでなく今まで他人をどのように見てきたか、話してきたか、評価してきたか、このようなものも潜在意識に入ります。自分がその都度どのような反応をしていたか、それがそれによって自分の潜在意識、自分自身を作っているのです。例えば噂話や人の悪口を軽い気持ちでしてきた人もいるかと思いますが、人を非難したことは自分の潜在意識にネガティブな感情を蓄えることになってしまいます。

また自分のことをいつも責めていたり、自分はだめだ、馬鹿だ、と思っていることも潜在意識に毒素のように溜まっていきます。

人の悪口やネガティブなことばかり言う人と一緒にいることは知らぬ間に影響を受けてしまうことがあります。人との付き合いは選ぶことも大切ですし、自分が明るいことしか見ない人になれば、周りの人もあなたから影響を受けて変わるかもしれません。

とにかく潜在意識に溜まっていた感情は記憶と共に体に浮上してきて、苦しくなったり身体感覚に現れてきます。これが病気の原因の一つでもあります。

抑えられない怒りなども関係があります。過去に蓄積した不満の感情、満たされない欲求などが表面に浮上してきた時、何かがきっかけになり怒りのスイッチへと変わります。それほど怒る必要のないことであっても火がついてしまい、人間関係が壊れるほど攻撃的になってしまうこともあります。これらは潜在意識のなせる業なのかもしれません。

大事なのは今の自分ではないということです。過去のものが浮上してきたのであるから、今の自分がするべきことはただ浮上してきたものを受け入れてあげるだけです。

消えていくために現れてきたのですから、何もする必要はありません。浄化する方法などを考えると混乱してしまうでしょう。それよりも何もしない方がいいのです。

消えるために現れてきているのですから、自分はただ見守るだけです。どんなに強い不安感、恐怖心が現れてきても、必ず耐えられる分しか現れてきません。

慌てず、どうにかして消そうとしたり、逃げたり、抑え込もうともせず、無視することもせず、ただそこにあることをゆるすのです。

不安や恐怖心、怒りが今、現れてきていることをゆるすのです。そうすると自然に消えていきます。

間違いやすいのは「消えろ」「無くなれ」「どうして出てくるの」などと問題視してしまうことです。

ここがポイントです。不安、恐怖心をただ観てあげます。感じてあげます。何も評価せず、いい悪いと考えるのをやめて受け入れてあげます。あるがままをコントロールしようとせず、そのままにしておきます。「自分は今不安を感じている」「恐怖心が浮上してきた」「自分は怒りの思いがある」このように客観視できたら、「不安が目の前に浮かんでいる」「怒りが通り過ぎていくのを見ている」などとさらに見守ります。

すぐには消えていかないかもしれません。しかし自分が逃げようとせず、何かテクニックを使って対処しようとするのをやめて、ただ「通り過ぎていく」のを眺めているように努めてください。

やがて不安感は小さくなってきます。

そのうち自然にいなくなることを体験するでしょう。しかしまた不安はやぅてきます。

それは一度で消えないことを本当の自分がわかっているからです。ですから必要に合わせて少しづつ消しているのです。「同じものが現れた、結局不安や恐怖心は消えないんだ」このように思わないでください。ここが分岐点です。

同じようなものが現れてきているように思えますが実は違うのです。前回現れた不安感はその時消えたのです。すべてが消えたのではないかもしれません。それでも自分が受け入れた分は消えているのです。今回現れたのは前回の続きです。一回でたくさん現れると心も体も耐えられません。ですからそこは信頼するのです。誰に信頼するかというと、自分にです。本当はすべてがわかっている自分がいるということを信頼するのです。

そのことが本当にわかると恐れるものは何もないということがわかります。本当の自分は大丈夫だとわかっているのです。本当の自分はあなたが思っている以上にはるかに大きな存在ですべてを受け入れることができるのです。受け入れられないと思い込んでいるだけです。本当に大切なのは自分の底力です。

潜在意識に溜まっているネガティブな感情もまったく恐れる必要はないのです。本当の自分は海のような存在でひとつひとつの不安などの感情は波のようなものです。波を恐れる海などありません。波も自分の一部だと拒絶することなく受け入れる存在、それが自分自身であって不安、恐怖心はそのことがわかると自然消滅するのです。

不安も恐怖心も必ず底があります。いつまでも続くと思わなくていいです。それは私が保証します。

自分次第でどんどん解放できるのです。

不安や恐怖心も本来の人間にはないものだからです。

これは信じるしかありません。人間には不安や恐怖、怒りが必ず存在すると信じるのも自由です。

そんなものはない、ないから自然に消えようとして出てくるんだ、このように思い、出てきた時には不安と闘わず、評価せず、ただ現れてくることを見守ります。今、自分と共にあることをゆるします。

無視されるのを嫌います。無視しようとすると残ります。戦おうとしたり抑え込もうとすると栄養を得て強大になります。

そうではなくて本当につらいものが現れてきた時こそ魂が試されるのです。簡単ではないかもしれません。泣きたくなるかもしれません。体は震え、力が入らなくなるかもしれません。動悸がして呼吸が早くなるかもしれません。手足は冷たくなり冷汗がでるかもしれません。それらの身体に現れる感覚もすべて評価せず、ただそのままにします。「これもまた過ぎ去る」絶対に大丈夫と自分を信頼することです。つらい時こそ「無抵抗が最善」だという言葉を思い出してください。私を信頼してください。

私は何度もそれで乗り越えました。そしてどんどんつらい感情が消えていきました。コツがあるのです。それがわかればプロセスはどんどん短縮されるのです。

反省は必要です。過去の誤りを一度認めて反省します。

他人のことは忘れましょう。いつまでもゆるせないと憎むと自分が苦しむのです。自分のために解放してしまうのです。「あの人はひどい人だ、誠実な謝罪がなければゆるすことはできない」、このように自分の中で許せない人を作っていくと自分はただ苦しんでしまいます。どんなに納得できなくてもゆるすことを選びましょう。自分の潜在意識は清まり魂は大きくなります。他人はその人の課題があるのですから見守るしかありません。難しくても何度もゆるすことを選択するのです。

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