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2019/10/10

子宮筋腫、子宮内膜症と食事

前回のブログで子宮筋腫、内膜症、チョコレート嚢胞の方には、冷えが見られ、その冷えを改善していくことの大切さとビタミンDの枯渇が隠れた原因である可能性について書きました。

 

冷えについてはまた改めて書きますが、骨盤内の冷え、足の冷えが共通しており、そこには内臓の冷えが関係しています。内臓はストレスや運動不足によっても動きが悪くなり、冷えに繋がりますがやはり食べ物の影響が強く出ます。どんなに健康のために治療を受けたり体を動かしても食べ物の改善がなければ根本的な改善はないと言えます。

 

まず大切なのは食の悪習慣に気づき、断ち切ることです。冷えた飲料やアルコールの大量摂取、コーヒーや緑茶の大量摂取、冷蔵庫から取り出したジュースや牛乳も控えるべきです。

 

アルコールやコーヒー、緑茶がよくないと言っている訳ではありません。少量なら体によい作用もあります。それでも冷えたものは避けるべきだし、大量に飲むのはよくありません。

 

またスイーツの食べ過ぎも体を冷やします。毎日おやつ、食後のデザートとして甘いものを食べる習慣がある人は少しずつ頻度を開けるようにした方がよいと思います。砂糖や小麦粉は体を冷やします。また腸環境を悪くさせ、結果的に冷え体質に繋がります。子宮や卵巣の病気は腸環境と明らかに関係があると言われています。

 

糖質制限という言葉がありますが、糖質を避け、動物性食品ばかり摂っている人がいますが、私はこれをお勧めしません。肉や魚は健康によい、長寿の人はみんな肉食だと情報が溢れていますが、果たして本当でしょうか。本当に健康なのでしょうか。

 

糖質(お米や小麦粉)を避け、肉ばかり食べている人が最近増えていると言います。なぜならそのようなことを勧めている本がたくさん売られているからです。それもお医者さんが書いているのでみんな信じてしまうのですが、私はとても危険だと思います。健康にとって大切なものは何か、いろんな言い方があるかと思いますが、私は栄養のバランスだと思っています。

 

それも一般的に言われているビタミンだとか、ミネラルだとかだけではありません。現代人が見落としてしまった栄養素こそが本当は大切で、多くの人は栄養過多でありながら栄養失調状態になっている可能性があるのです。そのためガンの急速な増加、うつ病など精神疾患の増加、免疫異常などの増加、生活習慣病の増加、自律神経の不調の増加が原因不明で起こっていて、子宮や卵巣の病気が増えていることにも繋がるのです。付け加えるのなら、乳がんや男性の前立腺の病気もこの栄養過多と栄養失調が関係していることが医学的に解明されてきています。

 

まず見直さなくてはならない栄養不足がビタミンDと酵素なのです。ビタミンDについては他のブログに書いていますので、今回は酵素について少し掘り下げます。

 

私自身も肉は好きです。しかしそれ以上に食べるようにしているのが野菜や果物から摂れる酵素です。また味噌や漬物、納豆などの発酵食品、麹や甘酒など日本には優れた発酵食品がたくさんあります。これらの酵素をぜひ食生活の中心に置くことがとても重要です。

 

なぜなら体質が変わるからです。冷え体質も酵素によって変わります。イメージ的には生野菜や果物は体を温めるものではなく、冷え体質になると思われていますが、実はそうではありません。生野菜や果物は熱を入れないで食べるので酵素が摂れるのです。温野菜も必要ですが、酵素は約50度で破壊されてしまいます。熱を入れた食べ物ばかりでは酵素不足になってしまう可能性があります。

 

酵素を食べると冷え体質が変わる理由は代謝がよくなるからです。エネルギー生産量が上がり、細胞が元気になります。代謝が上がれば脂肪分解、解毒する力も上がり、体質改善に繋がります。

酵素は消化運動を助けるため内臓への負担が少なくなり、血液や血管も元気になっていきます。その結果血流が促され、冷えが改善されます。冷えは温めるだけでは治りません。内側から変えて行く必要があり、なによりも毛細血管と血液を健康な状態にすることが大事です。

 

お肉もステーキのレアや魚のお刺身は酵素が摂れる可能性があり、私は自分が好きなこともありよく食べます。果物は陰性の食べ物と決めつける考えもあるようですが、私はどうかと思います。

冬に南国のフルーツを食べる必要はありませんが、秋はリンゴや柿、葡萄など果物が豊富で、抗酸化作用もあるし消化を助ける働きもあるため、食べた方がよいと思います。

果物は糖質だから太ると言う人もいますが、果物の糖質はすぐにエネルギー転換する糖質なので、太ることはまずありません。

 

穀物中心の食事が最善だと言う人もいますが、お米に対して私は食べ過ぎないようした方がよいと思っています。日本人はお米を昔から食べてきたと思われがちですが、実はそんなことはなく、庶民がお米を食べ始めたのは江戸時代の中期以降です。それ以前、玄米は消化に悪いと避けていましたし、そもそもお米はあまりありませんでした。

 

パンやパスタ、ラーメンなどに使われる小麦粉を日本人が食べ出したのは戦後からです。現在、食の中心が小麦粉になり、腸環境が崩れて様々な病気に繋がっていることがわかってきました。

小麦粉は消化にエネルギーを消費し、結果的に代謝を低下させます。そのため排泄機能も落ち、体質が悪化する可能性があります。小麦粉は食事全体の2~3割、できれば1割以内にすることをお勧めします。

  

ついでに書くと日本人は昔から肉を食べる習慣がありました。鴨、きじ、いのしし、鹿などを狩猟し食べたり、魚や貝類を古くから食べてきました。

現代の食生活は輸入牛肉や近海で摂れた魚ではないものが主となり、消化に負担が掛かっているのは間違いありませんが、肉食すべてを否定する必要はないと思います。

実際に毎日ステーキを食べて100歳近くまでお元気だった方が近所にもいました。肉を体が受け付けないという人もいます。これまで育った環境や病気をした体験などから個人差が生まれます。

 

一日一食が最適な人、青汁だけで健康な人、いろんな方が周りにいます。それぞれが答えであり、食事に関しては決めつけずに自分の体の声を聞きながら自分に合った食生活を選んでください。

 

 

 

 

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