BLOG

2018/11/26

慢性膀胱炎(間質性膀胱炎)の方が食べない方がよいもの

慢性膀胱炎と診断されたことがある私が闘病から完治を経験して感じた食事についての意見を書かせていただきます。また間質性膀胱炎というのは間質と言われる層にまで炎症が達している膀胱炎のことを言いますが、現在のところ検査をしても病院によって慢性膀胱炎と言われることもあれば、間質性膀胱炎と言われるケースもあるようです。

 

間質性膀胱炎と診断れた方で、病院によっては膀胱には問題はないと言われたことがある方は膀胱より脳や自律神経の不調から症状が出ていることもあり、今回の記事はそのような方に向けて書いています。

 

私の場合、一部の病院で膀胱に硬直があると言われましたが、実際に膀胱が病んでいたかはわかりません。私が完治する上で大切だったのは膀胱には何の問題もないと信じて体の血流、自律神経の改善に注力し、うつ病と同じ原理で異常が出ているとという説を信じて、必要なことを実践することでした。

 

そのため自律神経や脳の問題で不調が起きていたということを主問題とし、腎臓などの泌尿器系にも疲労があったとは思いますが、まだ明らかな病気として現れる手前だと信じて、全体の血流や生体バランスの調整を迷いなく行うことで完治することができました。膀胱のつらい症状はすべて消えていき、うつ症状も消えていきました。

 

私は仮に膀胱に多少の問題がある場合でも、膀胱への治療ではなく全身のバランスを整えることに注力していくことがベストだと思っています。そのため私のところに来られる方には、症状に関わらず同じ処置を行います。なぜなら人間には自然治癒力というものがあり、炎症などは自然治癒するのが自然なのです。治らないのは問題視すること自体にあると考えています。

 

結果的に病院で膀胱鏡検査をし、定期的に拡張手術、薬治療をするように言われた方が私の療法に変え、改善している例があります。(病院治療を否定しているのではなく、患者さんに別の視点もあるということをお伝えしています)

 

私の食事に関する考えも膀胱を問題視せず、全身のバランスを重視した内容になっており、ピンときた方はぜひ考え方をガラリと変えてみてください。事態が好転してくるかもしれません。

 

まず私がお伝えしたいのは、お菓子にしてもコーヒーにしても緑茶にしても極端に摂らなければ大丈夫だということです。

 

もちろん体を冷やすことはあると思います。腸環境にもいいとは言えません。しかしそればかり摂るようなことでなければ、それで悪化すると考えなくてもよいと思います。

 

私はとてもつらい時期はお菓子もカフェインもやめていました。しかしある程度回復してきてからは毎日お菓子を食べ、コーヒーもアルコールも適度に飲んでいました。それで悪化する、回復が逆戻りすることは感じませんでした。もちろん摂りすぎるとすぐに体が反応しましたので、できれば摂らない方がよいのかもしれませんが、極端に悪いものと決め付けなくてもよいと思います。

 

同じように大豆製品、柑橘系果物、キムチなども回復していく過程で特に避けませんでしたが問題は感じませんでした。カフェインや柑橘系は利尿作用があると言われ、排尿が近くなるように感じますが、ただそれだけのことです。わずかであれば問題はないと考えます。摂ると悪化する食べ物、飲み物リストに捉われ、食べるものがない、と嘆いておられる方が多くいるようで気の毒に思います。私のところに来られた方にはその呪縛をとって差し上げ、食べられるようになる方が多くいます。

 

それよりも栄養をバランスよく摂ることを意識された方がよいです。体は少なからずバランスの崩れが起きていますので、食事から整えていくことが大切です。特にミネラルです。女性であればカルシウム、鉄、亜鉛などが不足していることが多く、しっかりと摂らなくてはなりません。特に鉄が不足すると間質性膀胱炎の症状が出てもおかしくありません。

 

タンパク質や脂質も大切です。糖質も大切ですが摂りすぎると腸から弱ってくると思いますので全体の3割にしてみてください。やはり日本人は糖質の摂りすぎです。白人社会ではパンを毎食食べているように思われていますが、実はそれほど食べていません。低所得者層になるほど食費を浮かすためにパンやパスタをメインにしています。

 

日本人は小麦粉が大好きで、その上ごはんも食べます。イタリアンや中華も小麦粉がメインであることが多く、注意が必要です。

 

脂質はよく言われているように偏った油を使わずにオメガ3などの栄養素を意識的に使うようにする必要があります。脂質が偏っていると脳の働きが悪くなり、状態が上がって来ないかもしれません。またオメガ3にこだわらずにココナッツオイルなども私の実感としてはお勧めです。

 

また糖質を少なくする分、肉類ばかり食べていればいいと思っている方もいますが、それでは腸環境が悪くなります。また消化酵素の無駄使いになり、老化を早め、疲労へと繋がります。

 

酵素が大切と考えます。生野菜や果物も酵素が摂れるということで食べた方がよいと考えます。はやりの生搾りジュースなどはよいと思いますが、体を冷やさないように注意してください。冷たいものより温かいものが基本です。温野菜も多くしてください。かぼちゃやさつまいもを煮たりしておやつ代わりにするとよいと思います。

 

また酵素に関しましては様々な食べ物がありますのでどうぞ調べていただければと思います。

 

また発酵食品を多く摂ることも大切です。糠つけ、キムチ、納豆などは腸から体を整えてくれるので私は積極的に食べた方がよいと思います。

 

また腸環境を良くするという点では繊維質やヨーグルトなどの乳酸菌群もよいと思います。私はヨーグルトを積極的には食べませんが否定するだけの理由はありません。消極的に考えるよりも体のバランスを整えようと積極的に考えた方が良いと思います。脳は思いこむと症状さえ作り出します。これを食べれば悪化すると思いこむと本当に症状が悪化することがあります。実は脳に振り回されていることに気づくと楽になります。

 

また避けた方がよいのは添加物の多い食品です。これは体の中に入るとバランスを崩します。できるだけ手作り料理に切り替え、化学調味料を避け、自然のもので栄養のある旬の食材をそのまま食べましょう。

 

特に塩は精製塩から自然塩に切り替えてください。自然塩(海塩)には天然のミネラルが含まれています(カルシウムやマグネシウムなど)が、精製塩はナトリウムだけです。塩は人間の体にとってとても大切なもので血液のカルシウム濃度と同じと言われ、血圧や血液の健康を保つ上で塩は重要です。しかし精製塩を常に摂っていると体の中のミネラルのバランスが崩れます。ナトリウムが大量に入るとカリウムが出てしまいます。これによって腎臓などに負担がかかるのです。塩は天然の塩にかえてください。これだけでも体調に明らかな変化がでる人が多くいます。

 

同じように砂糖にも言えますが、それはまた次回にしたいと思います。

 

旬の食材を生かした食養生は薬膳料理と言って、私は漢方薬より大切だと思っています。冬であれば体を温め生命力を養う食材を選びましょう。しょうが、にら、ねぎ、えび、まぐろ、ニンジン、だいこん、かぶ、小松菜、ブロッコリーなどです。

 

難病、慢性病になった方が、原因を突き止めようとするときに、何かが悪さしている、合わないものがあってそれを突き止めれば治る、もしくは何かを食べれば治ると劇的に治る答えを探すことがよくあります。

 

治療師の方の中にはこれを止めれば治るとアドバイスを差し上げる人もいて、答えをもらって喜ぶのですが極端な食材であることも多く、私は疑問を感じます。

 

まず自分の食生活を省みて、不自然で改めた方がよい習慣はすぐに思いあたります。それを問題視せずに例えば大豆食品すべてやめれば治るという答えをもらって、果たしてこれからの人生においてプラスになるのか疑問に感じます。大豆食品を止めるのはつらいけどケーキは大丈夫みたいとケーキを食べる機会が多くなり、糖尿病になってしまっては本末転倒ではないかと思います。

また運動習慣も病気克服には必須です。運動不足はあらゆる慢性病に繋がります。

 

簡単に答えを見つけようとせず、バランス重視で体を労り、養生という言葉の意味を感じて自分で考えて答えを出していくことが健康への道であると思います。

«膀胱への意識を離すこと
丹田呼吸法の実践»
一覧へ戻る