BLOG

2024/1/11

自律神経の不調と音楽療法

自律神経の不調を整える上で音楽の力を見過ごすことはできません。

音楽は私たちの身近にあふれていますが、音楽を療法として生かすためには少し工夫が必要ではないかと思います。私は音楽療法の専門家でもなく、あくまでも個人的な考えに過ぎませんので、参考になるところだけお読みいただければ幸いです。音楽をとても愛する私が自律神経を整える力が音楽には確かに存在するという主張になります。

音楽のジャンルが大切なのか、はっきり言い切ることはできませんが、癒しをもたらす音楽とそうでない音楽とあると私は思います。私がお勧めする自律神経を整える音楽とはどういうものか、勝手ながら書かせていただきたいと思います。

私が音楽を熟知しているわけではありませんが、普通の人よりは詳しいところはあります。私が好むジャンルはクラシック、ジャズ、ロック、カントリー、ニューエイジなど。ロックしか聴かない、ジャズしか聴かないという方からしましたら広く浅くというところかと思います。日本の現代ミュージックも聴かないわけではありませんが、最近のヒット曲はほとんど聴きません。

瞑想をしたり癒しを求める時はクリスタルボウルなどを使ったヒーリング音楽をよく流しますが、一日一回はクラシック、ロックを聴きます。無理して聴いているのではなく大好きだから聴いています。ジャズは毎日ではありませんが、よく聴きますし、昔の50~70年代のブラックミュージックも好きです。ソウル、R&B、ファンクなどそれぞれ好きですし、ジャズボーカル、ボサノヴァなども好きです。

癒しを目的にしたニューエイジ、ヒーリングミュージックでももちろんいいと思いますし、クラシックの静かな作品もお勧めです。またJ-POPであっても本物は存在し、ご自分が癒されると思う音楽を選択するのが一番ではないかと思います。

激しいロックであっても高い完成度で調和した音楽は癒しをもたらします。ビートルズもツェッペリンも癒しをもたらす完成度の高い音楽だと思います。

カントリーミュージックも癒される人が多いと思います。

カントリーはアメリカで育ち、現在もとても愛されているジャンルです。日本ではなじみが薄く、聴く人も少ないのですが、60年代から現代までたくさんの名盤があり、日本人にもとても合うと思います。ロックとカントリーの融合、ポップス的な聴きやすいもの、ブラックの匂いがするものなど、今はネットで情報を拾えますのでどんなカントリーがお勧めなのか調べてみてください。私は現代のアーバンな空気のするカントリーではなく田舎風のカントリーが好きです。

そして音楽のジャンルやアーティストの選別も大切ですが、どのようして聴くかも大切です。

現代はデジタルの時代であり、ストリーミングで流して聴いている方が多いのではないかと思います。

まず聴き流すのではなく、じっくり音楽を聴く時間をとってみてください。その時間、音楽だけを聴くのです。何かをしながらという癖がついていませんか、それでは自分の脳や自律神経が音楽と一体になりません。自分の神経は音楽でできていると実感できるようになるくらい音楽に没頭するのです。するとどんな時も安定した神経が存在するようになり、ストレスに強くなるのです。音楽にはその力があるのです。ですからどんな音楽をたくさん聴くかはとても大事です。質のよい本物の音楽をたくさん聴いている人はすべてにおいて本質を見抜く力があります。見せかけ、作り物、偽物に煩わされず、本当に価値あるものがわかるために普段聴いている音楽はとても大切です。

私はロックも好きですが、毎日一度はクラシックをじっくり聴きます。私はそれほど詳しくないのでいつもモーツァルトやベートーヴェンになってしまいますが、その音楽に浸ります。するととても静かな気持ちで眠れます。

またデジタル音源は本当の音楽の波長をすべて流しているのではなく耳に聴こえない波長をすべてカットしています。普通に聴く分には違いは感じないかもしれませんが、実は健康には聞こえない領域の波長の音がとても大切だと言われています。

自分の耳では聴こえていないかもしれませんが、体は感じています。細胞はすべての波長を感じています。このすべての波長を感じるということが実は大切なのです。ある人が例えていましたがデジタル音は白米でアナログ音は玄米であると。白米のようなデジタル音は体にいいものをそぎ落として聴こえやすい、聴きやすいものに変えてしまっているということです。

例え音源が悪く聴き取りずらいものであってもアナログ音源、例えばレコードにはすべての波長が録音されており、それを聴くことで細胞レベルで音楽を享受できるということです。

しかしながらレコードで音楽を聴くことができない人もいます。ではどうしたらよいのでしょう。

自然音はやはり素晴らしい音楽なのだと思います。深い森の中に入り、耳を澄ました時聴こえる風の音、鳥や虫の声、川のせせらぎ、それだけでなく森の中に存在する耳には聴こえない音が幾重にも細胞には聴こえており、それを全身に浴びることで健康によいと言われています。これについては実証されるのを待つまでもなく、直感的によいものであろうと感じることがあったのではないかと思います。

特に自律神経の乱れを整え、疲れた神経や脳を癒す力があるのは疑いようがありません。

自然音の音楽は世の中にありますが、これもデジタル音源、それがCDであってもすべての波長が録音されているわけではないということを知らなくてはなりません。

やはり実際に自然の中に入り、深い森の音を聴くことはとても意味があるのです。森と言いましても都会からすぐに行ける山では十分ではないかもしれません。それに関しては私は専門ではありませんのでわかりませんが、人里離れた深い自然にすぐに行ける田舎暮らしはとても素晴らしい環境なのだと思います。私も約5年間、オーストラリアの田舎で暮らしたことがあります。10分も車で行けば深い森と川、湖があり、そこにいるだけでとても癒されました。静寂の自然音楽を全身で聴いているだけでとても元気になったのを覚えています。

逆に都会の交差点や大きな駅、ビルの乱立するようなところでもいろんな音が聞こえますし、全身でそのすべての音を感じています。自然の音ではなく車のエンジン、バイクの走り去る音、電車の音、様々な騒音、これらの音をいつも聴いている都会の人はそれだけでも神経が疲れてしまいます。

できれば自然の中に行くのがいいが、すぐにはできない。そんな人にはやはり本物の音楽をアナログレコードで聴くのがお勧めなのですが、私がお勧めしたいのは本当の楽器の音を生で聴くということです。本当の楽器の音はすべての響きが入っているということに気づくことができます。

ピアノやギター、バイオリン、フルート、尺八。それがなかったとしてもシンギングボウルを鳴らしたり、簡単に鳴らせる楽器は意外とあります。ティンシャや最近はやっているカリンバなどもとてもよい楽器だと思います。

楽器が難しかったり、聴くことができない人には私はオルゴールをお勧めします。これもデジタル音源ではなく本当のオルゴールをねじを巻いて鳴らしてみてください。オルゴールは立派な楽器で、その音色はとても癒しをもたらします。オルゴール療法というものを広めておられる方もいるようで、老人施設や病院などで取り入れている施設もあるようです。本格的なオルゴールは深い音色を鳴らしてくれます。それを何度も聴くことで穏やかな心になり、自律神経が整うことを私は確信しています。いろんなオルゴールを聴いてきましたが、ビートルズの曲はオルゴールで聴くとやはり名曲なのが改めてわかります。でもやはりオルゴールはクラシックをお勧めします。例えばカノンなどです。

私はテレビや映画を見るより音楽をただ聴いているのが好きで、いろんなジャンルを聴いて楽しんでいます。自分の神経や血流は音楽でできていると思えるほどです。ゲームやテレビから流れてくる刺激的な音楽を無防備に聞くのではなく、静かな心になって音楽を全身で浴びるという時間が健康にとってとても意味があるものだと私は思っています。

仮にデジタル音源であっても音楽には脳をリラックスさせたり、前向きにさせたりする要素もたくさんありますので、デジタル音源は意味がないということではありません。私もスポティファイでしか聴けない音楽もあるのでそれはそれで楽しんでいます。

«過敏性腸症候群(SIBO)と健康法
慢性前立腺炎と神経症»
一覧へ戻る