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2018/11/3

がんばらない、戦わない

間質性膀胱炎、慢性前立腺炎、慢性腰痛など慢性疼痛、慢性的な不調を抱えている方がいかにつらい毎日を送っているか、お察しいたします。

 

必ず治癒する日がきます。とても繊細で、思いやり深く、責任感を持って、仕事や家庭を支えてきたあなただからこの病気になったのだと思います。

 

自分を責めないでください。病気になったことを後悔しないでください。すべては意味があって起きるのですから。

 

例えご家族やご友人、知人があなたの病気を理解せず、「しっかりしろ」「どこも悪いところはないと病院でいわれたろ」などと責めていたとしても、理解してくれなかったとしても、今はすべて受け入れるしかないのです。そして受け入れることは癒しでもあるのです。

 

がんばらなくていいのです。誰に何を言われたとしても、今はどうすることもできません。屈辱を感じる時もあるかもしれません。無力感にさいなまれ、悲しみの渦に飲み込まれそうになる時があるかもしれません。不安の波に飲み込まれそうになる時があるかもしれません。

 

がばらないといけない、弱い自分に負けないようにしなくてはいけない、自分の心が弱いから病気から抜け出せないんだ、このように思ってしまうことがあります。

 

私も自分をいつも責めていました。病気の底知れない力を予感し、とんでもない病魔に憑りつかれてしまった恐怖と、こうなってしまった自分への怒り、後悔と病気なってしまった環境や関係者に対する怒りなど、様々な感情が入り乱れ、どうにもならないほど心が揺れ動きました。

 

もう治らないかもしれない。このようにも思いました。

 

私ができるアドバイスは、がんばらくてもいい、戦わなくてもいいということです。

 

頭で理解しようとしないでください。考えれば考えるほど悪い方へ向かっているのではないか、それに気づいてください。もがけばもがくほど谷底へ落ちてしまうのです。

 

今、やるべき最善のことは脳を休息させることです。

 

脳は疲れています。いろんなことを考えすぎて、心配し過ぎて、先のことを読み過ぎて、人の気持ちを感じすぎて、疲れてしまっているのです。

 

脳を休ませてあげることです。そのために今できることを選択してください。病院に行くことで疲れていると感じるのであれば、今は行かなくていいです。人と会わなくていいです。話をしなくていいです。

 

何もせずに自然のリズムを感じていてください。そのリズムに自分の呼吸を合わせていきます。ゆっくり吸ってゆっくり吐きます。自分の楽なリズムで。

 

どんな心配事も放っておきましょう。頭をよぎっても掴んではいけません。考えないように、考えが浮かんでも、そのままにしておきましょう。

 

私は自分の呼吸に意識を向ける呼吸法をお勧めしています。呼吸を数えます。一回吐くたびに回数を数え、10までいったらまた1から数えます。

 

なんのためにやっているのか、などと考えないでください。そのうち気分がよくなってきます。ならなくてもいいです。回数を重ねないとしっくりこないかもしれません。ですが、今の自分にはこうやって気を養うことが必要だと思ってやってみてください。

 

何かを失うと何かを得ます。とても大きな問題を抱えていると思っていた脳が、実は大したことではなかったと心配事を手放してくれるかもしれません。こうならなきゃいけない、などというものもありません。すべて自然に任せましょう。治そう治そうとあせっていた気持ちも流して、そのままでいいんだ、任せていればいいんだと呼吸に意識を向けていてください。

 

自分のことを誰がどう思おうと大したことではありません。勝手にさせておけばよいのです。無能だと思われても、去って行かれたとしても、それはそれでいいのではないでしょうか。もっと素晴らしい出会いがきっと待っています。離れる人がいれば、それはそれでいいのです。それよりも大切なのは自分が自分でいることです。

 

どんな状態でも自分を認めて、今の自分が不完全でどうにかならないといけない存在であると思わないでください。今のままで何一つ欠けていない存在なのですから。

 

脳の休息が一日のうちにわずか10分でも摂れると、病気は自然に治って行きます。休息の質が良ければ数分でも素晴らしい効果がでます。

 

あせりは禁物です。まずは過去数年間、もしくは10年くらいの間で何かの病気や怪我を治した経験を思い出してみてください。切り傷でもいいですし、風邪でもいいです。治る力を思い出してみてください。

 

 

 

 

 

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