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2015/7/22

なぜ不妊症が増えているのか

不妊症になるにはいくつもの要因があると言われていますが、大きく見ると私たちの生活環境が、文明の進歩あるいは物質的な豊かさによって、より居心地良く快適になっているところに大きな落とし穴があると言っても過言ではないでしょう。

 

夏は冷たいデザートや清涼飲料水で体を冷やし、昼夜を問わず冷房の中で過ごす一方で、冷房の熱によりますますヒートアップした屋外との温度差に日常的にさらされる。冬は寒さを感じさせないあたたかい衣類と暖房に包まれて寒さへの適応能力が失われている。そんな中で私たちの身体は、年間を通じて季節調整能力が著しく低下していると言えます。

 

その上交通手段の発達により慢性的な運動不足に陥っていたり、絶え間ないストレスや環境ホルモンにさらされていることで、自律神経が乱れホルモンバランスが崩れやすくなる。こうなるとどこから不調が起こっても不思議ではありません。

その中で共通項ともいえる症状が慢性的な冷え性です。女性は実に7割の人が冷え体質であるというデーターもあります。

 

冷え性が慢性化することと、不妊症とは大きな関係があります。血流が悪くなり体全体が冷えてくると、卵巣の働きが不十分になってしまい、排卵障害が起きる原因にもなりますし、東洋医学的には子宮筋腫の原因も冷えと言われています。その他にも運動不足や冷えのため卵巣に十分な血液がいかず 黄体の機能が働きづらくなったり、ストレスや自律神経の乱れによって脳から黄体への指令がうまく働かないなど、さまざまな場面で妊娠においては冷えが深刻に関わってくるのです。

では不妊症の大きな原因となっている重度の冷え性を治すにはどうしたらよいのでしょうか?

 

そのためには食事の内容を改良すること、下半身をあたためること、適度な運動をして循環を良くすること、入浴することなどで改善することができますが、重度の冷え性となると、これらの日常生活上の改善点に合わせて、太陽光線を照射することが何よりも効果的となってきます。

 

太陽光線には紫外線、赤外線、可視光線がありますが、それらは同時に浴びることによりお互いの作用を強めあう働きがあります。光線療法は季節によって左右されずに、理想的に人工光源によって太陽光を照射できるため、まるで太陽の集中治療室に入っているようなものです。継続して受けて行かれると、回を重ねるたびに不調をきたした体が急ピッチでその全体性を取り戻していくのを感じることができるでしょう。

 

 

 

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