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2024/1/18

スマートフォンの健康への影響

スマートフォンが普及してどれくらい経ったでしょうか?本当に急速に広がったように思います。

小学生でもスマホを持っていることが当たり前になってきている現在、健康に対してどのような影響があるか、考えてみる必要があると思います。

まず電磁波の問題ですがこれはいろんな説があり、人によって考えが違いますので健康被害に対して根拠は乏しいのですが、耳につけて会話はしない方がいいと個人的に思います。イヤーフォンやスピーカーによる出力にして会話するように私はしています。耳につけて長時間会話した後、頭の疲労をとても感じたことがあります。将来、どんな健康被害があるかまだ解明されていませんのでできるだけ頭に近づけないほうがいいかと思います。

同じように心臓や胃、生殖器の近くにも接触させて長時間いるようなことがないようにした方が賢明かと思います。寝る時は枕元に置かずに電源を切って自分から離しておくことをお勧めします。

ニュースを見たり、動画を見たり、ゲームをしたりする時間が長い人も多いと思います。まず目と脳が疲労してしまう人が多くいるようです。またスマホを見る姿勢が悪く、首が固定されてストレートネックになってしまったり、首と頭蓋骨がずれてしまうくらい負荷がかかってしまう人もいるかもしれません。

また操作時に親指を酷使し、それが腕の特定の筋肉を疲労させる原因になり、そこから肩、首などが慢性的なこりになってしまうことがあります。

情報が簡単に集められるのはすごいことですが、どうでもいい情報、知らなくてもいい情報を無防備に見てしまい、神経が疲れてしまったり、脳の休息ができなくなってしまう人も多いかもしれません。

このようなところから自律神経は少しずつ崩れていき、慢性疲労や精神的な不調が発生してしまう可能性があります。

またSNSなどで「つながり」を重視することで、「つながり」に縛られ、神経が疲れ、神経衰弱から神経症になってしまう方もいると思います。実際に当院にいらっしゃる原因不明の体調不良の方の多くはスマホのやりすぎの方が多く、依存症になっているケースがよくあります。

スマホは便利ですが、やり過ぎると健康が損なわれる可能性があります。これまで何十年もスマホと共生してきた人はまだいないわけで、これから10年くらいでスマホ依存による健康被害が明るみに出る可能性があります。

特に若いうちからスマホ中心の生活を続けているとなると、これからの長い人生を健康に生きられるのか心配にならざるを得ません。私の若いころはパソコンも携帯電話もありませんでした。30歳になった頃からパソコンと携帯電話中心の生活になりましたが、小学生の頃からスマホやパソコン、スマートウォッチなどと切り離せない今の子供は果たして大丈夫なのでしょうか?

まず親がスマホ中毒にならずに子供にも依存症にならないように指導してあげることが大切かと思います。どうしても使わなくてはならない社会になってしまっているのはわかります。仕事でも勉強でも使わないわけにはいかないのなら、できるだけ自然と触れる時間もとってバランスをとべきです。

また寝る1時間前にはスマホを遠ざけて、自律神経をおだやかにリラックスして深い眠りができるように計画しなくてはなりません。自律神経はある時、異常を発生します。急に動悸が収まらなくなったり、眠れなくなったり、食欲が異常になったり、いろんなことが起きますがすぐには戻りません。これまで頑張ってきた神経がもう無理だ、となって症状が出るのですから、そうなってから健康に戻るのは簡単ではありません。

スマホをやめている時間をとって読書をしたり、音楽を聴いたり、絵を描いたり、脳にバランスのいいリラックスを与えましょう。体操をしたり、散歩をしたり、生の会話をしたり、ペットと触れ合ったり、そのような時間をトータルでスマホ時間より長くとってバランスを保ちましょう。

それで情報不足になろうと、コミュニケーションが不足しようと振り回されずに自分の時間を大切にしましょう。誰かと繋がっているという実感は本当に必要でしょうか?毎日コンタクトしなくても繋がっていられる人間関係を大事にして、幻想世界から脱出しましょう。孤独でもいいじゃないですか。

道を歩いているとき、スマホを見ながら前を見ていない人が多くいます。とても病的に見えます。

本当に健康になりたければ歩いているときは歩くことだけを100%行う。太陽の光、風の匂い、いろんな音、すれ違う人、誰かの庭の植物、散歩中の犬、そして自分の足の感覚、背骨が伸びてまっすぐ前を向いて意識が広がっていく感覚、考え事、心配事を相手にせず頭を真っ白にして歩く気持ちよさ。

スマホ依存から抜け出すためにもぜひおすすめです。

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