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2015/12/7

枯れてしまった気を回復させるには

 

人間の生命力そのものが気です。気が足りなくなると病気として現れます。常に気が充実していれば病気知らずでいられますが、知らぬうちに気が減って行ってしまいます。それがわからずにいる人が多いのです。

 

明らかに気が枯れてくると体に症状となって現れてきます。今回は気が枯れて来てしまった場合、どうしたら気を蘇らすことができるか、具体的に書いていきたいと思います。

 

前回も書きましたが、まずは気が枯れる原因になっていることを断つということがとても大切です。水漏れしている元を止めなければ事態は好転しません。何を断つべきかは真摯に向き合って正直に心を見つめ、自分をごまかさずに判断しなくてはなりません。なぜなら、人間はそれがなかなかできないからです。どこかでこれが原因だろうと思っていても止められないのです。それで命を失うのです。

 

例えばお酒によって内側から体を破壊してしまい、気が無くなっていくこともあります。。ギャンブルやセックス、薬物などの依存症でも気が枯れる原因になります。気を無駄使いすることになるからです。(前回のブログに詳しく書いています)。

 

気を無駄使いしていた原因を断つところが第一歩です。不規則な生活をしていたのなら、一度リズムを戻すために早寝早起きの生活にするべきです。運動が足りていなかったら、気持ちを強くして体を作り直す気持ちで取り組むべきです。努力のない改善はありません。誰にも頼らずに自分を信じる気持ちで取り組めば、必ず健康は戻ってきます。

 

私の自宅の近くにある公園で毎週、長嶋さんが早朝にリハビリをされています。右半身が不自由で歩くのもつらいのかもしれません。もうかなりのご年齢でもあります。でも長嶋さんは自分が走っている姿をもう一度人に見せたいという一心で取り組んでおられるとテレビで拝見しました。自分は人に勇気を与えられる存在でありたいという強い気持ちがつらいリハビリを続ける原動力なっておられるようです。それでいて、ファンが話しかけると気さくに話してくれます。写真も撮ってくれます。私は何度かその姿を見させていただいてとても勇気をいただきました。

 

なかなか歩くこともできないほど、体調が優れない方もいると思います。何をしても気が蘇ってこない、という状態であると思います。重度のうつ病、慢性疲労症候群、自律神経失調症などになっていたり、ガンが進行してくると気力、体力が湧いてきません。こんな時はぜひ、太陽光を浴びてください。

 

太陽光は本来素晴らしい力が漲っています。人間は植物と同じなのです。太陽と水と土が無ければ生きていけません。太陽のエネルギーが無くなると気が枯れてくるのです。人間は食べ物を通して元気をもらっているという実感があると思います。しかし元はというと食べ物の中にある太陽のエネルギーを頂いているのです。食べ物を通して太陽のエネルギーを体の中に入れているのです。ですから、自然の食品でなくてはならないのです。しかし、食べ物だけでは太陽のエネルギーは足りません。日光浴も必要なのです。十分な日光浴をしないと気は枯れます。これはヨガをしている人からすれば常識なのです。

 

冬はどうしても日光浴が十分にできません。本来であれば夏のうちにため込んだ太陽のエネルギーが体内に蓄積され、冬を乗り越えることができるのですが、それが十分でないと冬に風邪をひいたり、うつ病になったり、ウイルスに負けてしまったりします。また、晴れの日が少ない地域であれば尚更、太陽のエネルギーが不足してしまいます。

 

そこで光線療法というものが100年以上も前からヨーロッパで誕生し、研究が進められてきたのですが、戦後忘れられてしまったのは、現代医学による薬や手術による対処療法への傾倒に問題があると思います。同時に研究を進めるのであればわかりますが、科学によって病気を克服できると思う過信が長く病気に対する本質を見失う原因になり、苦しまなくてもよい人が病気で苦しむという事実が起きているのです。

 

本来であれば自然療法で治る病気も科学によって、難病にされてしまう。一生を病院で過ごさなければならない人が存在するなど、医療は今大きな分岐点に来ています。自然療法をを否定する医師がいまだ多いのも事実です。私の住んでいたオーストラリアの方が日本よりはるかに自然療法を尊重し、現代医療しか頭にないような医者は少なくなっていると聞きました。本来は自然療法でどうしても改善しない場合のみにメスを入れるべきだと私は思います。

 

日光浴はただベランダで洗濯物を干しているだけでは十分ではないのです。しかしそれは時間や照射面積だけで言えることではありません。

 

太陽に対して感謝の気持ちを持って日光浴をして見てください。それだけでまったく違ってきます。太陽は有難いと思いませんか?太陽が無ければ死んでしまいます。当たり前のように照らしてくれることに感謝がなければそのエネルギーを吸収できないというのはヨガの世界では常識です。

 

 

 

 

日光浴により気が入ってきます。これは事実です。ですから光線療法を受けた人は元気になったとおっしゃる方がとても多いです。これは物理的に気が入ってくるのだと私は思います。そこが他の温熱療法とは違うところです。ただ、気が入ってくるというのは感覚で、血流の改善、ビタミンDの作成による効果なのかもしれません。

 

体に必要な食べ物を摂るのはもちろん必要ですが、栄養を摂りすぎるのもよくありません。食べ過ぎは体に負担をかけます。体調がよくない時は少なくとも腹七分目にすることが大切です。

 

呼吸法はとても大切です。呼吸によって古い気が排出され新しい気が入ってくるからです。体調が優れないと多くはできないかもしれません。そんな時は10回でもいいですからゆっくりと丹田を意識して行うのです。

丹田は体の気を養う大切なところです。ここに呼吸を静めていくことで気が養えます。座禅のような形でもいいし、正座でも椅子に座ってでもいいです。背筋はすっと伸ばして、頭の上から背骨を通して気が入ってきて丹田に落ち着くというイメージでやられるといいと思います。最初は丹田も背骨も感じられないと思いますが、続けているうちにわかってくるようになります。誰でもすぐにはわからないのです。わからなくても効果はあります。

 

丹田はどこにあるか、下腹の中にある玉のようなものであるとか、背骨にあるとか、前に在るとか後ろにあるとか、いろいろ言われています。

 

私は丹田を捉えようとせずに、気を静めていくように意識したらよいと思います。本来エネルギーですので、無限に大きくもなれば、小さくもなります。ですから形や場所で捉えるのは意識を限定しまうことになると思います。時に無限に広がり、無限に小さくなり、それは呼吸そのものであり、陰陽の法則に沿ったものでもあるのです。

 

もっと言えば、丹田だけを意識しても生きてこないのです。エネルギーの静めるところが丹田であり、そこを充足させることが基本でありますが、例えば胸、のど、眉間、頭の上などを同時に響かせるように呼吸を行うことで気が漲ってきます。

それどころか、人間的な魅力を大きくするうえでとても大事な呼吸法なのです。人によって弱いエネルギーポイントが存在します。それをそのままにしておくと、あらゆる場面で不足した形で現れます。そのポイントだけを強化しようとすればバランスを崩します。すべてのバランスを取るようにすることが最も大事なことであり、そのエネルギーポイントというのは、ホルモンの分泌機関とリンクしています。また腸の働きが悪くなる、例えば悪玉菌が増えるなどと、丹田のエネルギーが弱くなるとのはリンクしていることであって、どの角度から見るかによるのです。

 

呼吸法による体質改善はとても有効です。私はものすごいポテンシャルを感じます。

 

気を蘇らせるという方法はまだまだあります。詳しくはご相談ください。

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