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2024/7/8

病気克服のために ⑩水と塩

私たちが健康を維持していくためにとても大切な要素、絶対に不足してはいけないもの、それが水、塩、太陽光、酸素です。

その他の栄養素も必要ですが、まず水と塩がいかに健康に不可欠であるか私の実体験も踏まえて書きたいと思います。病気を克服したいのであれば水が慢性的に不足していないか、塩が不足していないか、見直さなくてはなりません。

水不足、塩不足は普通の病院、治療院では指摘されることがまずありません。水分がしっかりとれてますか?とは聞かれますが水が大切だという視点は見落とされていることが多いです。

塩に関しては高血圧や腎臓病などであれば減塩を勧められます。この場合、本物の塩と精製塩を混同しておられることが問題点であり、本物の塩は健康維持に不可欠です。また精製された塩を摂ることで体のカリウム、ナトリウムのバランスが崩れ細胞の働きに問題が生じてしまうことが考えられます。

まず水ですが多くの方が実は慢性的な水不足に陥っています。そのため体は乾燥し機能しなくなってしまうのです。水分はしっかり摂っていると言われる方でもそこに落とし穴があります。水以外の飲み物で水分を補給しても体内の水不足は解消されないのです。

多くの方がコーヒーや緑茶、紅茶、加工飲料などを好んでお飲みになられると思いますが、カフェインや人工甘味料は体内で誤作動を発生させます。まずすぐに尿として排出されてしまい、本来水が必要なところ(例えば脳など)に運ばれることが足りなくなってしまいます。それでいて脳は水分が足りていると誤作動を起こすのです。本来は水が不足しているのに足りていると感じてしまう。人工甘味料についても同じことが言えるそうです。

アルコールをよく飲む人はすぐに尿で出てしまうのは実感されていると思いますが、その際に体内の水分もたくさん消費してしまうのです。そのためアルコールを多く飲む人は慢性的な水不足に陥っている可能性が高く、それによって血液が回らなくなり深刻な病のリスクが強くなるのです。

例え健康茶であっても水と同じ働きをしてくれるとは限りません。時には必要かもしれませんが、私の結論としましては水に勝るものはなしです。

特に自律神経の不調、うつ病、パニック障害、神経症との関係は深いと思っています。水と塩が不足してしまうと神経伝達が狂います。特に脳の栄養が著しく低下し怒りやすく落ち込みやすい、憂鬱な気分を作ってしまう可能性があります。

この場合、塩も大切です。体の血液や体液を見てもわかるように私たちの体に塩は不可欠です。

先にも書きましたが精製された塩は本来の健康を整えてくれることはなく、却って不健康に導きます。多くの外食で使われているのが精製塩ですので注意が必要です。

海塩や岩塩はそのままの元素が残っており、ミネラルの配分も私たちの健康に不可欠なものなのです。特にクリスタル岩塩は何億年も前の海水が結晶としてできたものであり、長い年月の間に太陽光の栄養、鉱物の栄養素なども含まれ、さらに公害を受ける前のきれいな海水からできていることもあって健康にとてもよいとされています。

私も自分の闘病体験として水と塩の大切さがわかりました。私自身も慢性的な水不足、塩不足に陥っていましたが、そのことに気づくまで時間が掛かりました。水を飲むことの大切さを教えてくれる医療機関に出会うことがありませんでしたので自分で見つけるしかありませんでした。水よりも健康茶、スムージーなどを飲んでいましたが、知人にどんな健康茶より水の方がいいと思いますよと言われて「はっ」としました。直感的に正しいことを言っていると感じました。

それからいろんな情報を集め、何が正しいか自分なりに精査して自分の体で試すことにしました。

水を毎日1.5リットル飲むようになってからあらゆる体調がよくなり驚きました。同時にクリスタル岩塩を一緒に溶かして飲んだり料理に使ったりすることで、明らかな体調の変化を感じたのです。

もし自律神経の崩れや精神的な不安定さ、神経痛、胃腸の過敏症などを抱えているのなら、今日から水と塩を摂るようにしてみてください。恐らく多くの不調が消えていくはずです。お水は一日に1.5リットル以上(体型や生活習慣、労働状況による)、塩は水に対して0.1%を試してみてください。塩水を作るのでもいいし、塩をなめてから水を飲むのでもいいです。水は一度で飲まずに細かく計画的に飲んで下さい。お病気や体調に合わせて水の量、塩の量は調整してください。最初は塩の量を少なくして徐々に増やしてください。

但し、体調に変化が出るのは最低でも一か月は掛かると思ってください。現在高血圧や腎臓のお病気をお持ちであれば少しづつ量を増やす必要があります。塩分の摂りすぎには注意してくださいと言われている方でも自然塩であれば話は別です。少しずつ量を増やしていくことで無理なく体質を変えることが可能だとはありますが、これは一般論です。体質には個人差がありすべての人に当てはまることではありませんので、参考になると思われる方のみ摂り入れていただき、結果は自己責任で行ってください。必ず病院など専門の方に相談の上、計画を立てていただけますようお願いいたします。

あくまでも私個人の感想に過ぎませんが、水と塩をしっかりと摂ることで期待できる体調の改善例としましてはうつ症状の改善、不眠症の改善、慢性疲労の改善、原因不明の神経痛やだるさ、耳鳴りなども改善する可能性がありますが、参考としてお考え下さい。私はドライアイ、排尿障害などとも関係があると思っています。

ある中年の男性は精神的な不安や自律神経の崩れ、動悸、体温調整の不調、耳鳴り、胃腸の不調などを抱えて来られました。針きゅうでよくなると聞いたのでお願いします。このように来られましたが、「針きゅうだけではよくなりません。あらゆる方法で健康の秩序を整えなくてはなりません。まずは水が不足していますね、どれくらい水を飲んでいますか?」このように聞くと

「私水が飲めないんです、水が飲みたいと思わないんです」と言われます。それは脳がそう感じているかもしれないが実は水不足に陥っていますよ、脳は水以外の水分で足りていいると誤作動を起こしているのです。と伝えました。そうお伝えする根拠があったからですが、それは割愛します。

始めはなかなか信じませんでした。それでも鍼を目あてに通って下さるので「水はしっかり飲んでください」と何度も伝えました。ご本人は不本意そうでしたが。耳鳴りがそんなもので治るか、という声が聞こえてくるようでした。この先生はずれているなと思われているのも伝わってきたのですが、水の慢性的な不足、塩の不足、そして糖質の摂り過ぎが明白でしたので、それを改善せずに通われてもよくなるのは一時的だとわかっていたのです。

それからしばらくたち、耳鳴りからも解放されて精神的にも安定され、体型もスマートに変わっていかれました。「あれだけ水を飲めと言われて、はじめは受け入れられなかったけど、がんばって飲んでいるうちに飲めるようになって」

「いつの間にか体調がよくなっていました」とのご感想をいただきました。もちろんその間、ご本人の食生活や運動などの努力もあり、うちもいろんな療法をさせていただいたのでその結果だと思いますが、ご本人が水と塩の大切さが実感としてあるので、よかったと思いました。水のおいしさも再発見されたようでうれしく思います。私自身も水が一番おいしいと思えるようになって体調もよくなりました。

水と塩の慢性的な不足は痛みとも関係があります。関節痛、神経痛が突然現れたのであればそれは水と塩が足りていないという体からのサインかもしれません。そのままにしておくと痛みだけではない不調に発展する可能性があると私は思っています。

尚、水は自然水、できれば日本の天然水を選ばれるといいかと思います。特別高価な水は必要ないかと思います。炭酸水でもいいのかということについてはまだわかりません。

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