BLOG

2024/2/7

背骨のゆがみを整体で

前回の続きです

今回は頸椎、胸椎、腰椎、骨盤のゆがみを当院でどのように対応しているかご説明します。

私は体験上、背骨の状態が健康には深く関係していると理解しています。背骨が歪んでいたり、カーブが正常とは違うものになっていたり、錆びついて動きが悪くなっている状態、つまり筋肉が固まって骨が動かなくなってしまっている状態が様々な体調不良と関係していると思っています。

首痛、腰痛、股関節痛、ひざ痛などはもちろん、頭痛やめまい、頭部の不調やメンタルの不調、自律神経の崩れや自律神経失調症、神経痛や神経過敏、胃腸の慢性的な不調や炎症なども関係している可能性があります。

ゆがみについてはそれほど神経質に考える必要はありません。多少歪んでいても元気に生活している人はたくさんいます。それよりもゆがんだ状態から錆びついて動かなくなってしまった関節が神経や内臓などに影響を与えていることが問題です。(錆びつくというのはあくまでもイメージであり、実際に錆びついているわけではありません)。

当院では手技整体によって筋肉をゆるめ、全身の筋肉の繋がりをできるだけ元の健康の状態に近づけていきます。そのため腰痛だからと言って腰ばかりを施術せずに全身に施術を行うのです。

骨格を手で押したり回転させたりして矯正するやり方はしません。筋肉の硬直や緊張を少しずつゆるめ、自然に骨格が正常に戻っていくのを促すというやり方を行います。

無理な力で矯正してしまうと危険が伴います。実際に後遺症で苦しむ人がいるという話をよく聞きます。何年もかかって作られたゆがみを数秒で取るというのは無理な話だと私は思います。それよりも全身の筋肉の繋がりを見て、例えば胸椎のゆがみに影響を与えている筋肉の連動性を見つけます。多くの場合、共通していますが人によって差がありますのでマニュアル通りには行きません。

私の場合、筋肉に与える刺激も小さく行います。例えば押圧するのでも機械で行うのと人の手で行うのでは結果が全く違います。手で行うのもやり方次第で反応が変わります。

敵が入ってきたと防衛反応をされてしまう整体やマッサージでは深いところの筋肉はゆるみません。

反対に手の触れ方次第で患者さんの体は緊張を解放し、刺激を受け入れてくれるのです。

私は小さな刺激を繰り返し、全身をいったりきたりして少しずつ深くゆるめていきます。一回の施術でできるのは限られます。一回でやり過ぎると結果はよくありません。しかし少なすぎても足りません。人間の体がゆるんでくるためにある程度の時間は必要です。

このようにして一時間くらい過ごしていただくと来た時より背骨はまっすぐになり、カーブが正常に近づき、背骨の動きがよくなることが期待できます。結果に関してはお約束できるものではありませんが、その後の体調の変化を感じ取っていただければと思います。当院のやり方はリスクがなく、変な痛みもないため、終始リラックスして受けていただけます。しかしながらただのリラクゼーションマッサージとは違い、全身の筋肉、骨格、内臓、神経などを視野に入れ、根拠のある理論で行っているものです。

一回ですべてが改善するということはまずありません。多くの場合、通院することでより改善が期待できます。どれくらい通ったらよいですか?といつも聞かれますが、ご自分でどれだけセルフケアができるかによります。セルフケアができる方は徐々に通院する期間を延ばし、たまに調整しにくる程度で健康に自信が持てるようになると思います。

次はセルフケアについて書いてみたいと思います。

«背骨のゆがみを改善するセルフケア
自律神経と背骨の関係»
一覧へ戻る