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2024/2/6

自律神経と背骨の関係

自律神経を調整する上で背骨はとても大切です。

頭蓋骨と仙骨の間にある長い背骨、頸椎、胸椎、腰椎に分かれます。

首から背中、腰、それぞれに3つのカーブが存在しています。この3つのカーブでバランスをとり、重力を吸収するクッションの役割をしたり、上半身、下半身が理想的に動けるようになっています。カーブが大きすぎても少なすぎても支障が出ます。ちょうどいいカーブを維持するためには普段の姿勢や運動習慣が大事になります。

本来の背骨は左右差が無く、まっすぐ上下に伸びています。どこかの骨が歪んでいると背骨全体に影響を与えてしまい、バランスをとるために複雑なゆがみが作られてしまいます。

歯も一本抜けると全体のバランスが崩れだし歯並びが変わってしまいます。体はバランスをとるために自然に変化することを選ぶようです。

背骨の場合、骨盤や頭蓋骨にも影響を与えます。どこかの骨がひとつ歪むと全体のバランスに影響を与えるのです。例えば足の長さが左右で違う人がいます。

ベッドに寝ていただくと明らかに左右どちらかの足が1センチから数センチ短くなっている人がいます。これは足の長さが変わったわけではなく、骨盤のゆがみから股関節の位置がずれて、足の長さに変化が出ています。多くの場合、骨盤がゆがむことでどちらかの足が本来より短くなってしまいます。

このような状態で生活や仕事をしているとどうなるでしょうか?腰痛、首痛、肩こり、股関節痛、ひざ痛などあらゆる関節に負担がかかり、慢性痛が発生したり慢性疲労の原因になってしまいます。

また背骨のゆがみ、骨盤のゆがみは神経系にも影響を与えます。筋肉がいつも張ってしまう、根深いコリが作られるなど、体が錆びついて動きが悪くなり、内臓の働きを鈍らせます。背骨は脊髄神経が通っており、あらゆる内臓の働きを統制しています。背骨がゆがむと内臓の働きが悪くなってしまうのです。

ホルモン分泌にも影響を与えてしまう可能性があります。多くのホルモン分泌は内臓と関係があるからです。それだけでなく内分泌系を統制しているのも脊髄であるからです。ホルモン分泌が悪くなると自律神経の不調が出やすくなります。

背骨のゆがみがひどくなると疲れやすい、常にどこかが痛い、眠りが浅いなどの症状に繋がる可能性があり、脳への血流も悪化することで自律神経失調症やうつ症状に発展してしまうことも考えられます。

背骨のゆがみだけが自律神経失調症やうつの原因ではありませんが、背骨のゆがみ、骨盤のゆがみなどを矯正していくと症状が楽になり、自然治癒力が強くなることで不快な症状から解放されることが期待できます。もちろん精神的に抱え込んでいたストレスや感情を解放することや認知行動療法、食事療法など総合的なアプローチが必要ですが、体が錆びついて動きが悪い状態ですと、体調の悪さに精神が引っ張られてしまい、なかなか好転させることができません。

私の経験から申しましても骨格の矯正が進むと自律神経も健康になっていきます。体が動くようになれば運動もしたくなりますし、食事もおいしく食べられるようになり、体調全体が好転します。

ホルモンの分泌が正常になれば不安、恐怖、怒りなどの感情やマイナス思考などは自然に少なくなります。ホルモンの中には不安や怒りを鎮めてくれるものもあり、そのホルモン分泌が異常になると不安や怒りが抑えられなくなってしまうのです。

このような状態で自律神経の不調やうつ病は「精神的な問題だ、気合が足りない」と気力を振り絞るように頑張ってしまうと後で反動が出てしまい、治癒を遅らせるのです。悪化してしまうこともあります。

それではどのようにして根骨のゆがみを直していくのがよいか、ご説明いたします。

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