私が一番、知っていただきたいことは、誰でも自分の中にすごい力が眠っているということです。その力を発揮することさえできたら病気は治すことができます。例え、それが難病であろうとです。
このように書くと、治るという言葉は違反です、と指摘されるかもしれませんが、私が言いたいのは私が治せると言うことではないのです。自分の力で治すことができるということなのです。
世間には一般常識が蔓延していて、共通認識によって人は縛られてしまいます。この病気は治らない、この病気は完治することはない、と情報が流れ、医者もそれを思い込んでいます。
現在、多くの人は病気に対して向き合うことができずに、病院任せ、医者任せにしてしまい、本当に病気が教えてくれていることに気づくことなく病気が慢性化しています。
本当に大切なのは自分の意識です。どこに力を預けるか、何に焦点を当てるか、何に委ねるか、ということなのです。
この意識の向け方によって運命は大きく変わってしまいます。
私は自分の内側に意識を向けることの大切さを発信しています。
自分の中に力が眠っているのに、意識さえ向ければその力が湧いてくるのに、他に力を委ね、自分の力は放棄してしまっているのです。
それによって自分の中から力が湧いてくることを、自らがストップさせてしまうのです。
これが人間の本来性です。人間は創造主でもあるので、自分でどのようにも決めることができるのです。もうだめだ、自分には病気を治す力はない、生命力は朽ち果てた、頼れるのは薬だけ、治療だけ、何かいい薬はないか、すごい治療師はいないか、すごい腕の先生は知りませんか、と自分の力を他に委ねれば委ねるほど、自分の生命力の井戸は干からびていきます。
やっぱり私の中には力はない、自分の力ではどうにもならない、もうこのまま弱っていく一方だ、このように自分で決めてしまえばその通りになります。それも意思の力によって実現させてしまうのです。
自分の中にある生命力の井戸、源泉に繋がり、そこからこんこんと生命力が湧き上がらせることは不可能ではないのです。本当にそれが人間は誰でもできるのです。私はそれを自らが体験し、奇跡とも思える回復を体験したことを伝えてきたのです。
私は普通の人と同じように病院でいろんな事を言われ、一生治らないと思い込みました。ネットで情報を拾いすぎて、さらに精神的に不安になり、思い込みは強くなっていきました。悪循環に陥り、生命力がどんどん低下し、歩くこともできなくなってしまいました。ほとんど寝たきりです。私は自分の生命エネルギーは尽きようとしていると感じていました。これから先、もっと苦しむのではないか、それならもう死んだ方がいいのではないか、このような思いが頭から離れませんでした。
私がどん底で学んだのは、自分は自分を救ってくれる何かを常に探していて、自分の病気に対して向き合っていなかったということです。誰かの力、何かの力に縋りたいという一心で動き回り、自分の生命力はやがて枯渇していきました。
最後の最後で私は他に頼っている自分に気づき、もう一度気持ちをリセットして、自分と向き合おうと決心しました。
苦しい思い、痛い身体、ここから逃げていなくなりたいという一心から、「今、ここ」にしっかりと足をつけ、決してここから逃げない、自分の身に何が起きているか、目を反らさずにすべて感じてみようという気持ちになったのです。
それまでは得たいの知れない怪物に追われ、どこかに隠れるか逃げるか、救世主を待つという気持ちで私の心は占められていました。しかし救世主などいない、頼れるのは自分だけと覚悟を決め、どんなに恐ろしく感じても、誰かに救いを求めずに、すべてを感じてみようと思ったのです。
これには勇気がいります。本当に清水の舞台から飛び降りるという言葉くらい、思い切りがいります。なぜなら本当に怖いのですから、怖くて怖くてたまらなかったものに向き合うのは勇気がいります。ですから私は勇気を振り絞りました。まさに死んでも構わない、ショック死してもいいというぐらいの気持ちです。
するとどうでしょう。恐れや不安はどんどん小さく感じてきます。逃げることをやめると、怖くなくなるのです。怖いと思っていた自分の気持ち自体がエネルギーとなり、怪物を作り上げていたことを私は知ることができました。
もちろんすべてを瞬時に吹き飛ばすことはできませんでした。不安もすぐに蘇ります。身体の痛みもあります。しかし私はどこかで安心感が生まれていることに気づきました。これはセーフティーゾーンみたいなものだ、自分が何もせずにその場にいて、あるがままを感じていれば、不安や恐れは襲ってこれない、という体験をしたのです。戦うのではありません。戦うことをやめるのです。何かしなくてはいけない、という思い込みを解除し、ただ何もせずに寛ぐのです。すると驚くことに隙間無く湧いていた不安は解体し、どこからか安心感が芽生えてきたのです。
そして痛みも、正面からあるがままを感じてみようとしたら、思っていたほど強くないということにも気づきました。これまで10段階のうち7あると思っていた痛みも、正面から受け止めてみると3しかない、2しかない、ということに気づいたのです。これは私にとって大きな体験でした。
それほど思い込みは怖いのです。普通の人でも多くの思い込みが生じていますが、病気の人の思い込みはすごいものがあります。特に脳の神経物質の不調(精神的な不調)を感じている人は悪い方への思い込みが強く、そこから抜け出られなくなっていることがよくあるのです。
私は他に預けていた私の力を自分の中に戻しました。自分の中に力がある、どんな状態からでも自分は復活できると、信じることができるようになっていました。
他に力を預けない、委ねない、というのがとても大切です。
自分の中にある力にフォーカスしない限り、その力が湧いてくることはないのです。ですから中途半端にしか理解していない人はこのことを体験できないのです。
自分の内側にすごい力が眠っています。その力は尽きることがないのです。これは本当です。これが気です。気が湧いてくることが体験できれば、後はその力に委ねるのです。病気を治してやろうなどと力む必要はありません。それよりも力を抜いて、気持ちを安らがせるのです。この状態が一番自然治癒力が発揮されるのです。
自分の身体の内側を感じて、平安、安らぎを常に感じるようにしてみてください。イメージで光りの草原や、大空などを自分の身体の中に取りいれるのもとても効果があります。そしてゆっくり静かな呼吸を繰り返します。吸うときに自然界のエネルギーが身体の中に入ってくるようにイメージし、吐くときにそのエネルギーが自然の中に出ていくように、溶けこんでいくようにイメージします。この呼吸法を毎日繰り返して病気を克服した人は少なくありません。
どんどん力が湧いてくることを実感できると思います。すると難病であっても治るのです。あきらめる必要なんて無いのです。本当に頼れるドクター、凄腕のドクターは自分の中にいるのです。