ビタミンDの不足と慢性痛の関係性についてアメリカなどの先端医療研究チームにおいては近年新しい発見が相次いでいるようです。
どの国においても慢性疼痛に占める医療費拡大の問題は大きくなっており、慢性痛に対する研究は国をあげて取り組んでいるようです。
これまでのように鎮痛薬や精神薬を売ることに意味を見いだせなくなってきているのが現状のようです。それほど原因不明の慢性痛で病院通いを続ける人が多いのです。
慢性痛の中には頭痛や繊維筋痛症、慢性筋骨格痛なども含まれ、腰痛や首痛、膀胱痛、股関節痛などメジャーな慢性疼痛と含めてビタミンDとの関係性がクローズアップされてきているのです。
ビタミンDが慢性的に不足している人が何かしらの慢性痛を抱えている可能性はかなり高いというデータもあるようですが、世界的な常識のレベルではビタミンDと慢性疼痛の関係性はまだ解明途中であり、注意を向ける必要がある、という段階ではあります。しかしながら、現段階であってもビタミンDの慢性的な不足が難病と関係性があるという可能性を聞き流すことは実に危険です。
少なくとも私自身は光線療法による紫外線、赤外線、可視光線の照射でビタミンDレベルを回復させることで、様々な慢性疼痛を克服することができたのです。また、私の療法院に来られる方の中にも光線照射が慢性痛に効果があると思わざるを得ない結果が多数出ています。ぜひ、慢性疼痛に苦しんでおられる方にビタミンDについて知っていただきたいのです。
ビタミンDは日光浴によって体内に合成されますが、かなり多くの方が慢性的なビタミンD不足に陥っていると思われています。不足というレベルではなく、枯渇してしまっている人も多くいます。日本においては東京より北のエリアに住む人は冬の間、日光浴によるビタミンD補給はまったく期待できないという研究もあります。東京であっても毎日上半身に45分程度(冬季の場合)の日光浴が必要と言われています。
また、顔や腕は紫外線をブロックする天然の日焼け止めが作られている場合が多く、普段太陽にあたることが少ない上半身や陰部に太陽光を効率よく当てる必要があるのです。
そこで光線療法がビタミンDを回復させてくれる切り札になると私は思っています。慢性疼痛で苦しまれた年月にもよりますが、自然の日光浴や食事療法で回復させていくのは実に困難です。しかし、光線療法を続けられている方の中には驚くべき回復を見せる人が少なくないのです。