間質性膀胱炎と診断されて闘病をされていた方が当院に通った際の記録(体験)を簡単ではありますが書かせていただきます。同じ病気で悩まれている方の参考になれば幸いです。
これまでもたくさんの間質性膀胱炎と診断された方が当院にいらっしゃいましたが、今回は代表的なケースではないかと思います。
膀胱の違和感、尿道の痛み、下腹部の鈍痛、頻尿、残尿感などが気になり病院で細菌感染の検査をしたが細菌感染はなく、症状から間質性膀胱炎の疑いがあると診断されたクライアントです。
内視鏡での検査、治療を拒み、精神科で薬をもらいどうにか過ごしているという状態です。痛みや違和感がずっと続くと精神的にもうつ状態になり、精神疾患も併発してしまうことがよくあると思われます。内視鏡での治療を拒むのは私にもよくわかるのですが不安、恐怖にどうしようもなくなってしまい、悪化するのが怖くなってしまうからでしょう。
このような状況で当院に来られましたが、痛みがお尻や股関節などにも出ることがあるなど精神過敏な状態から神経症のような状態に陥りつつあると感じました。
私はカウンセリングに時間をかけます。これまでの経緯、何か思い当たる原因が過去に無かったか、食生活や仕事の状況、家庭環境などお話になれる範囲でお聞きします。
私は整体師なので体を整えることしかできません。それでも過去に違和感や痛みから解放された方が多くいる事実を伝えます。すべての人に当てはまるかわかりませんが、体質を整え、生活習慣を見直し、ストレスを手放すことは無駄にはならないので、一度気持ちをリセットして健康を自分で取り戻すことをお勧めしていきます。私が整体で体を整えたりスタッフが鍼灸で治療したり光線療法で整えることはとても意味があることだと確信していますが、それだけでは解決しません。
クライアントさんご自身に課題が残されており、その課題に対して正面から取り組むことなしに解決はないと思います。仮に一時、症状が緩和されたとしても多くの場合再発してしまいます。
私がカウンセリングで重視するのは、姿勢、座っている時間、パソコンや物書きの多さ、偏った労働、冷えにつながる行動、食生活、運動習慣、健康回復のために直感的にやってきたことなどです。
またストレスも大きなポイントです。ストレスと言いましても私は見る角度が違います。慢性的に自分を苦しめているストレスが実は重要なポイントで多くの方がこれに気づいていません。
ストレスについては長くなるので今回は省略させていただきますが、本当によくなっていくためには無視できない問題です。
慢性的なストレスや解消されない感情の蓄積などから脳と自律神経は疲弊します。そして胃腸にも影響が出ます。胃腸の調子が悪くなると全身の悪循環が起こり、ストレスや感情を処理することが難しくなり、体内に炎症が起き始めます。主に胃腸や脳に炎症が起きて血流や体液の流れが悪くなります。
うつ病も同じような流れで起きます。骨盤内に痛みや違和感が出るのはそこに傷や炎症があることが原因とは限りません。全身の疲労、腸や脳の炎症、自律神経の不調、脳の機能低下などが根底にあり、そこに骨格のゆがみや冷えや筋肉疲労、筋肉硬直、内臓機能の不調などが関係して慢性的な不調になります。
つまり慢性的に続く膀胱炎の症状に対して全身を整えることからいい流れが始まるよ、と言いたいのです。筋肉や骨格のゆがみ、冷えなどはセルフケアを毎日繰り返すことが何より大事です。内臓の機能を改善するには食生活から生活習慣の見直しがどうしても必要です。
いくら毎週整体を受けたとしても自分で何もしなければ底上げに時間がかかりますし、無理かもしれません。だからと言って自分だけで長年作ってしまった悪循環から抜け出すことも困難の場合があります。そのためクライアントと私たちの共同作業が肝要なのです。
例えば姿勢の悪さに気づくことだけでも大きな一歩です。それが意味のあることと気づいてもらうことがまず大切で、食生活についても、感情の解放の仕方についても、リラックス法についても小さなことの積み重ねが大事だということを知っていただきたいのです。
体質改善に取り組んでもすぐに結果は出ないかもしれません。しかし確実な一歩を歩んでいるという信念こそが治癒につながるのです。
ですが、多くの場合当院に来られる方の半分以上の方が初めての一回で症状の改善を実感されています。
完全に治ることはないのですが、明らかに楽になったと言われる方が多くいます。
それはなぜか、脳が影響しているからです。カウンセリング、施術、光線療法で今まで変わることの無かった悪循環に新しい流れが起きます。そのため症状にも変化が出るのです。
これまで治らないかもしれない、もっと悪化するかもしれないと不安、恐れで病気を見ていた脳が、これは治る病気なんだ、自分にも当てはまる悪習慣があったと気づくだけで脳は緊張を手放してくれます。まるで「当たり」と教えてくるかのように体は反応します。中にはカウンセリングの途中で「治る気がしてきた」、「なんかすでに変わっている」と言う方もいます。
つまり病気を恐れることで脳はさらに緊張を高め、炎症を起こし、痛みや違和感を大げさに感じだします。そしてこの状態に陥ると体の健康秩序は徐々に崩れ、治るものも治らなくなるのです。
自然治癒力の低下ということになるのです。病気をさらに作ってしまうことでさえあるのです。
例えばネットで苦しんでいる人の情報を見る、お医者さんに「これは治らない」などと言われてしまう。10年以上苦しんでいる人が多くいるなど、このような情報をインプットすることで脳はさらに暴走し苦しみの人生が始まってしまうのです。
思い込みは怖いのです。多くの難病が思い込みで作られていることをご存じですか?それを強化しているのが医者の言葉だったり、治らない情報だったりするのです。根底には自己処罰の根深い思い込みが存在しているのですが。
とにかく脳をリセットすることが大切なのです。どうしたらいいか?思い込みを解除し、新しい価値観を脳にインプットするしかありません。そのためにカウンセリングを行うのですが、私のブログを読むだけでも楽になったとよく感想をいただきます。なんども読んでいただき治る脳にスイッチを切り替えることが大切なのです。
それをより根本から行うには体質から変えるのが必要なのです。だから食生活がでたらめ、生活習慣が不規則、ゲームやネットばかりやっている、怖いドラマやニュースを毎日見ていることが自分を停滞させているかもしれないということにも気づく必要があると私は思います。
私もドラマや映画、ニュースも見ますが、ああ見なければよかったと思うこともあり、できるだけ選ぶようにしています。暴力や殺人などの映像などを見てもいいことは起きませんから。
それで私が言いたいのは全身を整え、判断に苦しんでいる心をできるだけ「あるがまま」に戻し、リセットを繰り返して、今できることをひとつづつ積み重ねて行けば、いつの間にか治ってしまったという人がたくさんいますよということです。
三か月病院治療や検査を忘れてうちで一緒に取り組んでみませんか?その時間は決して無駄にはなりませんし、きっと体は喜びますよ、と混乱した状態から再スタートを切ってもらいます。
この3か月の間に病気に対する不安が消え、治る気がしてきた。もう治った気がする。と言われる方がいるのです。
冒頭のクライアントも初回で変化を感じ取り、数回の通院で明らかな痛みや違和感の変化を確信し、症状が明るくなりました。毎日5分でもストレッチをしています。呼吸法を続けています。できるだけ歩くことをしています。過去を考えすぎていた自分に気づき、今に集中することに意識を向けて気持ちが変わったなど、いろんなことに気づかれたようです。間質性膀胱炎という病気に恐れ、不安に常に襲われ、痛みがどんどん増しているような実感、自分はもうだめかもしれない、という失望感から「恐れる必要はない、必ず治る」と無理してではなく思えるようになるためには根拠が必要です。気持ちの問題などではないのです。
気合でどうにかなる、などと言う簡単なことではないのです。ポジティブ思考を徹底すれば治るなどということでもありません。はっきり言いますがそんなことではよくなりません。
無理して気持ちを奮い立たせるようなやり方ではだめなのです。あるがままを静かに受け入れるところから始まるのです。病気や自分の弱気と戦うというマインドではなく、すべてをそのまま「受け入れる」というところから事態が変わります。そして混乱していた脳に安らぎを与えていけば癒しが起きるのです。
しかし実は簡単ではありません。それができない理由は体質にあります。長年作られた体質から変化を与えていかなければ変わりません。逆から言えば順を追ってやっていけば無理なく変えていくことができるのです。
今日できることは何か、それを明確にし、確実にできる一歩を歩みだしたとたん、脳は変化するのです。私のカウンセリングはなぜこのような状態になったのか、その真の原因に一緒にたどり着き、確実にできる今日の一歩を明確にします。それを納得して根気よく行っていこうとする気持ちに病気が根負けしたときに完治が訪れます。その深刻度は人によって違うため、時には粘り強く向き合う必要があるケースもありますが、私の体験上長くても半年で大きく変わります。
間質性膀胱炎と診断されても恐れることは必要ありません。仮に内視鏡検査をした上で異常を指摘された方であっても改善したケースがあるのです。
当院の整体はとにかく優しく体をいたわるように施し、緊張を神経、筋肉から消していきます。鍼灸も同じ方法で行います。光線療法は内側から整えてくれます。遠方におられてうちに来ることができない方は症状に対して治療をしてもらうのではなく、緊張を安らぎに変えてくれるような治療院を見つけて通われるといいと思います。病院治療と並行して取り組むのでもいいと思います。
すべてを病院任せにしない、そこから真の健康はやってきます。
すべては私の体験からの私見です。私の考えを断定しているわけでは決してありません。こんな考え方もあるんだと思われた方だけ参考にしていただければ幸いです。
また早期発見したほうがいい病気がある場合もありますので検査はお勧めします。