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2020/1/14

がんばることをやめてみる

責任感の強い人ほどがんばってしまいます。

できると思えばできるものさと、休むことをよいとせず、無理を承知でやり遂げてしまいます。 

 

 

仕事を責任を持ってやり遂げることはとても大切で、組織にとって無くてはならない存在だと思います。

しかし、自律神経を崩してしまったり、うつ病などを発症させてしまう人ほど、頑張りすぎてしまうところがあるように思います。

 

がんばればできてしまう優秀な人ほど、自律神経や脳に無理をさせて、深刻な疲労状態になってしまうことがあるのです。

 

人間の体は不思議なもので病気になっていくプロセスがわかりにくいのです。脳は疲労し、自律神経に異常が出始めても、気力でどうにかなってしまいます。

少し休めば大丈夫だ、大したことはない、という気持ちになってしまい、微妙な体の変化になかなか気づきません。

 

脳の疲労や自律神経の異常はあるところを越えるまで気づかないことがよくあるのです。気づいた時には脳は誤作動を繰り返し、自律神経は崩れたままになってしまいます。

できるだけ早期の異常に気づき、修正ポイントを見つけることができればそれほど深刻には至りませんが、気持ちが強い人、過信している人ほど、無理な状態のまま突っ走ってしまいます。

気づいた時にはうつ病になっていたり、慢性疲労症候群になっていたり、心身症と言われる病気への恐怖心から起きる体調不良に苦しんでしまうのです。

 

自律神経の異常は深刻な状態まで進行してしまうとなかなか元には戻りません。それこそ数年がかりで整えて行かなくては治りませんが、治ることは治ります。ただ、薬や特殊な治療で治ると簡単に思っている人ほど事態は深刻化していき、医療による二次被害によって悪化することもありますので、注意が必要です。

 

もし自律神経を崩して体調不良を抱え、精神的にも余裕がなくなっていると感じるのなら

 

 

 「がんばることをやめてみましょう」

 

がんばることをやめて、すべての力を抜いてみましょう。

力を入れていなければ沈んでしまうと手足をばたつかせていた人が、あきらめてすべての力を抜いてみたら自然に浮くことができた。

 

このようなことがあるのです。

 

今まで以上に気持ちを強く持って、立ち向かわなくてはならない。

 

病気に負けてはいけない、自分の気持ち次第で必ずできるのだから。

 

このような気持ちはとても崇高ですが、やがて力尽きてしまいます。

 

なぜならエネルギーの向ける方向が間違っているからです。

 

ここで誤解されやすいのが、病気を克服しようと強い気持ちを持つことに対してなのですが、

もちろん気持ちを強く持つことは大切です。

最初からあきらめてしまう人、他人任せにしてしまう人がいる中で、誰の世話にもなりたくたい、絶対に自分は病気に負けない、と思う気持ちは大切だと思います。

 

しかし、戦いのモードに入らないでほしいのです。戦おうとする時、脳は非常態勢を取ります。

この非常態勢は緊急時にはとても重要な働きをしますが、二四時間続くために備わっていません。

 

ましてや何ヶ月も戦いモードのままでいたら、ホルモンや潜在酵素は底を尽き、慢性疲労状態に陥ってしまい気力さえ奪われてしまうのです。

ここが慢性病を克服していく上で重要なところで、私は身を持って学んだことなのです。

 

エネルギーは安らぎへ向かうべきです。なぜなら安らぎこそが癒やしだからです。

安らぎ、平安な気持ち、ゆったりと安心した気持ち、この状態になれば自然治癒力は働きます。

しかし、さらなる緊張を選択してしまうとエネルギーは湧いてくることはなく、やがて尽きしてしまいます。

 

そのためには「がんばることをやめてみる」という気づきが大切だと思います。

 

がんばるという気持ちより、受け入れる、ゆるす、という気持ちの中に安らぎがあることに気づきます。

 

もちろん病気を克服して健康を取り戻すために強い意志が必用です。

 

しかし多くの場合、力み、抵抗、緊張の中でがんばりすぎてしまい、やっぱり無理だ、太刀打ちできないと感じてしまうのです。

 

その背景にはがんばりすぎているというものがあるのだと思います。

 

たった一人で病気と闘わなくてはならないと思うから緊張するのです。病院しか頼るところはないと勘違いしてしまうのです。

 

人間は自然の大きな力によって生かされています。この大きな力というのは自然治癒力そのものでもあります。

 

神というと特別に救ってくれるというイメージになってしまうので、私は使いません。しかし大きな神秘的な力は確かに存在しているのです。

 

私が気を流すとやっている療法は、この大きな自然の力が働いてくれるように行うものです。

 

末期がんの方でも、奇跡的に復活した方は力みや緊張、努力という言葉とはかけ離れた、安らぎ、静けさ、一体感などからと言われています。

 

 

自分の中から生命エネルギーがあふれ出してくるためには、安らぎの中に身を置く必用があるのです。

そして自分の内側に平安、平和な心を思い出すのです。すると自然に力が湧いてきます。

 

そのためには「がんばることをやめてみる」こともひとつの気づきになると思います。

 

大きな力に包み込まれているという気づきに出会えれば、どんな病気でも怖く無くなります。

 

 

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