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2024/3/1

ウォーキングが自律神経にいい理由

ウォーキングは優れた健康法です。特に自律神経の不調、うつ症状、神経症などでお悩みの方にウォーキングをお勧めします。

自律神経失調症やうつ病を発症すると家から出るのが苦痛になり、一日中家の中で過ごしてしまう方が多くいます。運動するのがとても億劫になり、とにかく動きたくないというお気持ちはよくわかります。

外に出ると人に会うのが嫌だし、見られたくないというのもよくわかります。

それでもウォーキングを毎日習慣にしてみてください。そうすれば必ず今の状態から抜け出ることができます。薬だけに頼っていても治りません。最初は抵抗があるかもしれませんが、少しだけ強い気持ちを持って歩いてみましょう。

できれば早朝がお勧めです。生活習慣のリズムを作るのにも有効ですし朝日を浴びることで脳神経が正常に戻っていくからです。即効性は感じられないかもしれませんが、続けていれば必ずよい効果が表れてきます。

外に出るのが本当に嫌ならウォーキングマシンでもいいと思います。私は自宅に置いて毎日することでうつ病を克服しました。(これだけで治った訳ではありませんが、とても大きな効果がありました)

外を歩くのはもちろんいいのですが、ウォーキングマシンにも長所があります。雨の日や寒い日、酷暑の日でもいつでもできるということ、同じリズムで続けられること、音楽を聴いたり、映像を見たりしながら気楽にできること、などです。

まず同じリズムで歩くことは血流を改善してくれます。全身の血流によい影響が得られますが特に脳に血流が増えますと自律神経は太くなり整いだします。脳神経も安定してきます。例えば不安感などがあった場合でも歩いた後、自然に消えているということが起きます。これは脳内の不安を消すホルモンが分泌されていると想像できます。

私はかつて重度なうつ病、自律神経失調症を体験していて、抗うつ薬や抗不安薬なども飲んでいた時期があります。どうして私が完全に薬をやめることができたのか、完全に元に戻ることができたのか、その一つの答えがウォーキングであり、その効果は実に大きなものだったのです。

私が減薬をしていく過程で薬を減らしても大丈夫だと言う裏付けがありました。食事の改善も大きな要因ではありますが、ウォーキングをすることでセロトニンを改善する薬を飲むような効果があることを確信していたのです。20分歩けば抗うつ薬を飲まなくても実は大丈夫だと確信に至り、どんどん減薬することができました。

私の場合、光線療法、呼吸法などもしていたため、より強固な確信となり断薬した後も不安になることもなく、後戻りしていません。その中でも私の実感ではウォーキングにはすごい力があるのです。

補足しますとうつ病の場合、回復期まで待つことが重要です。そのためには脳神経をしっかり休め、栄養をとり、全身の血流や体質改善などをできる範囲で行う必要があります。回復期に入るまでの期間は個人差がありますが半年以上かかることが普通です。その期間に薬物療法をするかしないかは自分の判断ではなく医師に相談することが大切です。発症してから回復期に入るまでがとてもつらいのですが、その間もウォーキングをすることをお勧めします。つらくても行うことで治癒を早めると私は思います。回復期に入ると歩くことが苦痛でなくなってきますが、薬を減らしていく、断薬するためにもウォーキングを続けてください。薬を飲まずに自然治癒を目指す場合も同じです。ただし無理はしないでください。脳神経が疲弊しないように楽しく行うことが大切です。

ウォーキングの仕方につきましては私が最善を理解しているかわかりませんが、それほど難しく考える必要はないと思います。できれば早歩きしてください。全身を使って血流を蘇らせます。呼吸を意識してください。止めないように。

しっかり前を向いて背骨をまっすぐ立てて元気よく行ってください。最初のうちは簡単ではないかもしれません。しかしこれも練習です。早歩きができるようになるとコアな筋肉が強くなり内臓も元気になってきます。足の裏やふくらはぎの筋肉を大きく使うことで全身の血流を改善します。足を使うと脳への血流がアップするのです。そして酸素が体の隅々まで運ばれて細胞が元気になるのです。

ほんの数分しかできなくてもいいです。今日は3分、明日は4分、その次の日はまた3分でもいいのです。必ずできるようになります。

私の体はどこも悪くないんだ、心が元気になれば体は自然に健康になる。このように思ってください。

体が重い、つらい、だるい、自分は病気だ、という病気のアイデンティティから抜け出し、心から元気になる、これが何よりも大切です。

どうしたら心が元気になるか、空元気は続きません。脳神経が今は枯れているのですからできないのは仕方ないのです。毎日少しずつしか変わりません。それでも積み重ねていけば大きな力になります。自分に思いやりをもち、決して責めてはいけません。今までがんばってきたから自律神経失調症やうつ病になったのです。自分を恥ずかしいと思う必要はありません。

今の時代、誰だってうつ病になります。真剣に生きてきた証です。

自分は必ず復活する。以前よりも健康に強くなって戻ってくる。そう信じて一歩一歩を大切に歩いてみてください。必ず夜は明けます。以前より強く大きな自分に必ずなれると信じてください。

歩くことに100%意識を向けて「ただ歩く」のです。

右、左、右、左、1,2,3,4と

歩くことを一所懸命行ってください。それが本当にできている時、自然治癒力が働くのです。

自分の病気のことばかり考えていませんか?心配ばかりしていませんか?後悔ばかりしていませんか?

もっと悪くなるんじゃないかと思い込んでいませんか?

みんなそうなってしまいます。それがうつ病なんです。

ですから心を相手にしても仕方がないんです。

それよりも意識をもっと全体に向けます。難しいことは一つもありません。ただ歩くこと、体の今ある感覚をそのまま感じてあげます。足が地面に触れる感覚、足の筋肉の状態、どこかが重い、痛いでもいいです。

そして空気を感じ、気温を感じ、音を感じ、そのままを評価せずにただ感じて歩いてみてください。

決してスマホなんか持ってこないでください。

考え事が浮かんだらすぐに気づいて、また体の感覚に戻ります。思考していることに気づいたら何度でも歩くことだけに意識を戻します。思考は幻想であり、歩くことだけがリアルな世界であるということがだんだんはっきりわかってきます。

呼吸は自然に深くなり、気分はよくなってくるはずです。

このままの流れで少しストレッチをしたり、深呼吸をしてください。植物や太陽の恩恵を感じながら、動物の存在を認めながら、ただそこにいてください。

これを毎日するだけで必ず前に進みます。何年も同じ状態であるのならそれは自然治癒力が発揮できないように自分がしてしまっているのです。自分は治らないという思い込みを手放しましょう。

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