質問者
私は人間関係に悩んでいます。恋人がいるのですがうまくいっているとは言えません。でも嫌われるのが嫌でいつも合わせています。本当に好きかどうかもわかりません。でも、別れる勇気もありません。傷つくのが怖いですし、正直言うと彼が怖いのです。暴力を振られることもあります。それでも普段は優しいので許してしまいます。でも明らかに普通の関係ではありません。私が働いたお金でほとんど生活をしていますし、将来は不安です。彼は大きなことを言うのですがすべて長続きしません。私が何かを言うと怒るので何も言えません。このままこのような関係を続けてよいのでしょうか?精神的に不安になり、神経痛が頭や顔によくでることがあります。現在、精神科に行こうかどうか迷っています。薬を飲めば改善するものなのでしょうか?どうかアドバイスをお願いします。
ずいぶん悩んでおられることと思います。まず、あなたの体調不良に関してですが明らかに彼が関係していると察します。痛みが出るのは脳がストレスを感じすぎていて、痛みを出すことで非常事態を回避させていると考えられます。このまま行けば精神科医に行って薬を処方してもらうというケースが多いと思いますが、私のところに相談に来ていただいたことで、薬を飲まずに解決することができるということをまずお伝えしましょう。
薬は症状を抑えるということはできるかもしれませんが、副作用があります。普通、多少の副作用は仕方ないと言って飲んでしまいますが。実は負のスパイラルに落ち込んでしまうことがありますので簡単に考えてはいけません。特に腸環境を悪化させてしまうことがよくあります。それによって体の免疫機能が落ち、ホルモンの分泌が異常になり、また新たな病気を作ってしまうこともあるのです。安易に薬に頼らずに自然に治すことをまず考えて、どうしても必要と判断した場合のみ、最短期間で摂取すべきかと思います。どうしても必要かどうかの判断は医者がすることなので自分でするべきではありません。ここが難しいところなのですが、まずすぐに薬に頼らずにできることをしてみましょう。私は薬に頼らずに治癒することは可能だと思いますよ。
ではどうしたらよいかと言うことですが、あなたの場合、痛みが一時的に消えても解決にはならないかと思います。現在抱えている人間関係をどうすればよいかと思って私のところへ来たことでしょう。自分でも解決したいと強く思っていらっしゃいます。それほど心の中で大きな問題になっているのです。そうでなければ体の不調にまで現れないですし、それが原因だと自分でわかっているから問題が明るみに出てきているのです。
つまり自分の中ではすでに整理ができつつあるのです。それを判断しきれないというストレスに変わって来ているようです。意味がわかりますか?彼に対してはもうすでに自分の中で答えが出ているのです。それをはっきりと見つめようとしていないことが実は痛みとして現れている原因なのです。
原因は彼の存在そのものではなく、判断しきれない、決断しきれない自分に対してのストレスであると察します。自分でそう思いませんか?自分の直感を信じてください。そしてそれを大事にしてください。それしかないのです。自分の直感を放棄して人間は生きられません。他人に判断を預けて行けば、どんどん行き詰まります。自分の生命力はどんどん失われていきます。最後に頼るのは自分の直観力です。それによってどんな結果がでようがいいじゃないですか。自分で信念を持って決めたことならどんな結果も受け入れることができるでしょう。その積み重ねが大事なのです。今まで本当の自分を生きていなかったのです。ストレスの正体は、実は彼の存在ではなかったのです。
今、あなたは目覚めようとしています。最後の宝刀を抜く時がきたのです。その力に気づくと結果はどうでもよくなります。実は結果は期待するものではないのです。こうなってほしい、こうなるべきだ、と期待する心がストレスの正体なのです。
実は本当の自分を生きているということですべては満たされているのです。それがすべてなのです。本当の自分を生きていないから悩みの中に生きるし、結果に一喜一憂するのです。本当の自分を生きることがこの世の生きることの意味のすべてです。後はまやかしです。そのまやかしに右往左往して生きることは実に虚しいことです。
例えどんな人生であろうとも本当の自分を生き切るという目的さえ達成できれば天寿を全うすることができます。例え、人にうらやましがられる恋人がいようが、地位があろうがお金があろうが、それは虚像です。本当の自分に出会ってないのですから、天寿を全うすることはできません。
本当の自分を生きるとはどういうことでしょうか。それは今を生き切るということだと思います。瞬間瞬間を生きるのです。そこには過去も未来もありません。「今、ここ」にしかないものたちと共鳴してそこに在るということです。これは実は禅の真髄です。この真髄はヨガの本当の目的でもあります。自分として今を生きているという実感が持てれば実は他は何もいらないということに気づきます。
しかし、自然の恩恵は実に在り難く、本当の自分を生きている人にはそれなりの幸せを与えてくれます。それがどんなものでも問題ではありません。ただ、苦しくてどうしようもないと思うあなたの現在よりもはるかに充実した素晴らしいものであると私は思います。ですから勇気を持って捨ててしまいましょう。捨てられないから苦しむのです。次のことを考えていては新しいものは入ってきませんよ。何も考えずに潔く捨ててしまうのです。
私が会社員をしていた時の話ですが、私はこの捨てる法則をすでに知っていました。例えば私が中心で推し進めていたプロジェクトがあったとします。それが苦労の果てどうにか芽を出し、成果を上げようとしたとき、それまでそれほど努力をしていなかった上司や同僚が、あたかも自分の手柄のように振る舞うことがよくあります。これまで人知れず苦しんで反対に合いながらも推し進めていた私としては到底納得できるものではありません。しかし、私はそういう時、その手柄をその人に惜しみなく与えてしまいました。誰がやったの?と聞かれれば自分でなく手柄が欲しそうな人の名前を挙げていました。それは私の中では捨てるということになります。なぜ、捨てるかと言えば、捨てなければ次が入ってこないからです。捨てることでそこにスペースができて、そこに新しいものが入ってきます。それが法則なのです。それを知っていたから私は惜しみなく捨てていきました。地位も同じです。かつて私は人がうらやむポジションを与えられました。収入も十分でした。仕事もやりがいのあるものでした。しかし私はそのポジションも捨てました。それは捨てることで新しい自分が見えてくるという信念からのものでした。捨てたというと当時の仲間や上司に悪いのですが、感覚としてはあえて捨てたというものでした。その後私は海外に事業をしようと移住しに行くのですが、自分の意志と関係なくいろいろと学ばされて今に至ります。
もう一度話を戻します。自分を生き切ること。あなたはもうすでにその準備ができていると私には写ります。そしてここが大事なのですが、本当の自分を生きていると大きな力に守られます。これは神秘的な話になってしまうのですが、事実です。ですからあなたを危険に合わせるようなことはなくなります。誰も手を出せません。悪いことをしようとしてもできないのです。それが大きな力で守られているということです。
その力はその時にならないと実感できません。ですが、新しい一歩を踏み出したあなたは千人力ということです。
そしてあなたは新しい人間関係に出会います。あなたにぴったりな人が現れます。それが法則なのです。ホメオスタシスのゆらぎの一部です。そして自分のしたいように生きるのです。気がつけば健康も取り戻しています。それどころか無尽蔵のエネルギーを感じるでしょう。
もしかしたら今の恋人が新しいパートナーとして再び現れることだってあるかもしれません。でもそれを期待してはだめです。すべて天に任せる気持ちで本当の自分を生きるのです。彼が変わるとしたらそれがベストだと思います。いずれにせよ今という瞬間を紡いでいけば、素晴らしい未来が作られていきますのでなんの心配はいりません。
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