先日NHKのあさイチという番組でビタミンDの特集がありました。骨密度が弱くなり骨粗しょう症になることで骨折するリスクが高まるというところからビタミンDの不足が骨密度の低下と関連があるという特集でした。
日本人女性の9割以上が慢性的なビタミンD不足に陥っており、骨粗しょう症になる可能性があり、ビタミンDも必要ではなく、ビタミンDが必要という認識になってきたとのこと。
これまでビタミンDの働きはあまりわかっていなかったが骨を強くするだけでなく、様々な病気と関連がある。そしてビタミンDは食べ物から摂取することが難しいという話になり、日光浴が大切という話になっていきました。
この番組ではこれまで紫外線をとにかく悪く伝えることが多く、私も残念な気持ちを持っていたのですが、今回は変わって紫外線も必要と言い出したのです。
国立環境研究所の中島英彰さんという方が、番組の中で自分がこれまで紫外線は悪だと決めつけて発信してしまい、紫外線をカットする習慣を強くさせてしまうきっかけを強めてしまった。しかし本当は紫外線も健康には必要で、悪と決めつけてしまったことを反省しているという内容でした。
ようやく日光浴の大切さを発信する番組が見れてとてもうれしく思いました。スタジオのみなさんはとても驚いていましたが、日光浴が必要だということは言われてわかることでなく、肌で感じてほしいところです。
それはいいとしまして、私が気になったのは日光浴に対する情報についてです。番組では冬の関東では65分の日光浴が必要となっていました。露出するところは顔と手だけで大丈夫となっていました。そして夏は半そでで5分も外に出て太陽にあたれば大丈夫であり、問題は冬だとなっていました。
私なりに補足させていただきます。肌を出すのは顔と手だけでは不十分です。なぜなら普段外に出ている肌は天然の日焼け止めが肌に作られている可能性があり、ビタミンDを作ることができない可能性があります。これは海外の研究で発表されていることなのですが、正しいかどうかではなく、実行すればわかります。光を浴びて効果的なのは足の裏や陰部、お腹などです。これらの普段、陽に当たっていない部分を光に当ててあげるととても効果的にビタミンDが作られます。しかし冬に外で裸になることはできません。
そのため、夏場にビタミンDの貯金をするのです。夏場に十分に陽を浴びていれば冬に風邪をひかないと聞いたことはありませんか?これは昔の人の知恵です。ですから冬にどうにかすることだけを考えずに一年を通してビタミンD を作っていけばよいのです。
そして冬でも天気のいい日は少しだけ肌を露出することも大切です。私は露天風呂に行き、寒くなったら風呂に入るというやり方で1時間くらい日光浴をしています。
また冬場はサケ、イワシなどの魚からビタミンDを摂取することができます。寒い地方の方は昔からサケなどを天日干しするなどしてビタミンDを補給していたものと思われます。北欧などの光の少ない地域でもサーモンなどが重宝されてきたようで、昔から知恵が生かされていたのだと思います。
夏に日光浴をたくさんしてビタミンDの貯金をする話ですが、日光浴は実は簡単ではありません。海にたくさん行ってこんがり焼けている人がたくさんビタミンDの貯金ができているかといえば、そうとは限りません。紫外線を浴びすぎると今度はビタミンDが全く作られなくなり、減るという情報もあります。紫外線は浴びすぎると害が出るというのは事実だと思います。やはり適度というのがとても大事なのだと思います。
夏でいえば朝日を浴びるのが理想的です。あまり強くない日差しを顔だけでなくできれば裸に近い状態になり浴びる習慣がある人は風邪もひきませんし、うつ病にはなりません。うつ病とビタミンDの関係は実は深く、これはまだあまり知られていません。軽いうつ病であれば太陽の光で治るのです。
夏場にしっかりとビタミンDの貯金ができていなかった人はこれからの冬に体調不良、骨折などのリスクが高まります。そこで光線療法をお勧めします。雪国などの地域にお住いの方はもちろん、太平洋側でも忙しくて外にでることも少ない人は慢性的なビタミンD不足に陥っている可能性があります。もしかしたら現在抱えている病気、体調不良はビタミンDの枯渇が原因かもしれないのです。
光線療法は紫外線、赤外線、可視光線を人工的に照射する医療機器ですが、長時間ちょうどいい光を全身に浴びることができるため、慢性病を克服するために昔から伝えられてきている健康法、民間療法です。その治癒例は広く、現代に多くなっている慢性病、難病を治した例がたくさんあります。
ビタミンDの大切さに気づいたら光線療法の実践をお勧めします。自然の日光浴も大切ですが、それだけでは間に合わないから発明された機器なのです。現在、お病気の方はもちろん、健康維持のために光線療法を定期的に続ける方が増えてきています。