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2018/8/12

不安も痛みも、すべてそのまま受け入れる

どうにかして不安から自由になりたい、痛みから自由になりたい、何も心配のいらない生活に戻りたいと強く思われておられると思います。

 

不安も痛みも必ず消えるのです。少し時間がかかる場合もありますが、やり方さえわかればすぐにでも小さくなっていきます。

 

今、痛みや体の違和感、不調が最も自分を悩ます原因だと思われていたとしても、本当に自分を苦しめているのは身体感覚、実際に体に起きている症状だけではないのではないでしょうか。もちろん体に症状があるのは真実ですが、今あなたを苦しめているものは不安や恐れなのかもしれません。

 

これからもっと悪くなったらどうしよう、治らなかったら生きていけるのだろうか、死んでしまうのではないか、このような思考、気持ちが自分を苦しめているのではないでしょうか。

 

身体に起きている苦痛と心の中にある不安や恐れをひとまとめに感じて、とても大きな脅威を感じているのではないでしょうか。もしかしたらそこに後悔や恨み、あせりなどの感情、気持ちが混同し、なんだかわからない不快感、無力感につながっているかもしれません。

 

身体に実際に起きている苦痛だけを感じてみてください。決して耐えられないほどの痛みや不調ではないかもしれません。いろんな情報をインプットしてしまい、不安や恐れを感じ、またそれに対して反応してしまっているかもしれません。つまり不安をそのまま感じるのではなく、不安に対して恐れたり、回避しようとして悪循環のループに入り込んでしまうのです。

 

どうしようもない不安に襲われるのはこのためです。不安そのものを感じているのではなく、痛みそのものを感じているのではなく、それらに対して新たな反応を繰り返すことで苦しみが増幅しているのです。

 

不安はよくないものだ、痛みはよくないものだ、自分はどうしてこうなってしまうのか、自分は弱いダメなやつだ、どうにかしなくてはいけない、不安をコントロールしなくてはいけない、飲まれてはいけない、痛みを感じないように努力しなくてはならない。何か手を考えなくてはいけない。

 

これらはありのままを受け入れることとは違う反応です。このような反応を繰り返すことで悪循環が続いてしまいます。

 

今、ある苦痛、不安をそのまま認め、受け入れるのです。決して避けようとしたり、コントロールしようとしたり、無いものと思い込もうとしたり、立ち向かおうとしてはいけません。

 

不安や痛みから逃れよう、負けないように気を張って悪戦苦闘していたことに気づき、そのすべてを放棄するのです。そうです。今すぐに戦いをやめていいのです。やめたらどうなるか?不安はびっくりするでしょうね、どうなるか観察してみてください。素晴らしいことが起きます。

 

戦いをやめ、何もせずにただ受け入れてみてください。何か対処をしなければ恐ろしい感情に飲まれてしまう。もっと不安は強くなる、暗黒の闇に引きずりこまれてしまうと思うかもしれません。それでも勇気をだして受け入れてみてください。今ある感情、気持ち、身体感覚のすべてを怖がらずに受け入れるのです。不安や恐れが強く出ていたとしても、そのすべてを感じてみようと思ってみてください。

 

 

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