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2024/1/23

光線療法と自律神経②

前回の続きです

日光浴は素晴らしい健康法ですが北国にお住まいの方や病気療養中の方はなかなかそれができない、そのような方に光線療法をお勧めします。

慢性的なビタミンD不足はあらゆる病気の元になる可能性があります。特にうつ病、自律神経失調症、神経症の方にとりましては目からウロコの視点かもしれません。精神薬による治療とはまったく違う角度で作用を起こすことでそのつらい病気から解放される可能性があるのです。

北欧では冬の間、太陽の出る時間が極端に短くなり、その時期に体調不良を起こす人がたいへん多く、深刻な問題でした。政府が無償でビタミンDのサプリメントを支給することで改善を図っています。

ではサプリメントでいいではないかと思われるかと思います。私はサプリメントも効果があると思っています。ビタミンD3を買ってください。さらに食べ物からもビタミンDは得ることができます。サーモン、いわし、アジ、さば、しらすなどの魚介類、きくらげや鶏卵にも含まれていると言われています。グラフェットバターにも含まれていますし、最近の研究では和牛に含まれていると言われています。

しかしサプリや食べ物からすべて吸収できると思わない方がいいと思います。もともと光を肌に浴びることで合成してきた栄養素で、それがDNAに組み込まれています。本来、たくさんの食品を食べることは自然ではありません。しらすや貝類、いくらや和牛を大量に食べることの不自然さを考えるとサプリも自然ではありません。あくまでも補助と考えるべきです。

日光浴が理想的にできない、体調が悪くてそれどころではない、つらい体調をできるだけ早く改善したい、どんな治療をしても効果がなかった、このような方には光線療法がお勧めなのです。

光線療法はデンマークの医師によって発明された医療機器でヨーロッパではたいへん普及していると聞きます。日本では戦前の方が普及していたようで西洋医学の普及によって手術と薬による治療に傾倒していき、光線療法はだんだん知られなくなっていきました。

光線療法は知っているという方も一定数いらっしゃるのですが、ほとんどやったことがなくて先入観でわかったような気になっている人が多いように思います。光線療法は日光浴の代わりになるだけでなく、照射の方法に工夫を入れれば短期間でいろんな症状に適応できる医療機器で、その効果は不思議というしかないものです。

骨折、捻挫、ぎっくり腰などの急性のもの、慢性的な首、腰、股関節、膝などの痛み、神経痛、内臓の疾患、精神的な不調、免疫機能の異常、慢性的な膀胱炎の症状、不眠症、不妊症などの方が当院に通っておられ、その効果を謳うことはできませんが、ほとんどの方が光線療法との出会いを喜んでおられます。

特に軽いうつ症状、うつ病治療中で断薬をしたい方などにぜひ試していただきたい療法です。

またガンの闘病をされている方も試していただきく思います。まず確実な効果としましては体を理想的に温めるというのがあります。毛細血管を再生し、血流を根底から改善する働きがあります。また体の自然治癒力を働かせるためには、自律神経の安定、内臓機能の強化、ホルモン分泌や体液の安定などが大切で免疫システムに働いてもらうためにも光線は助けになると思います。

いろんな療法を試したが効果がなかった、もうあきらめるしかない、このような方にも希望を抱かせるものが光線療法なのです。日光浴の代用機がなぜ?と思われるかもしれませんが、そこが不思議なのです。恐らく人間の体にとても大切な血流をとてもよくしてくれるのが大きいのだと思います。光線を受けているととてもリラックスできるとよく感想を伺います。これは体が温まるだけでなく脳神経が静まり、自律神経が安定し、ホルモン分泌なども改善があるからだと思います。不安でどうしようもない、緊張が続いている、休まらない、という状態に対して他にはない修復が起きるのです。ただ即効性は期待できません。一回30分6台による全身照射を最低でも5回、できれば3か月週一回はじっくり続けて効果が実感できるかと思います。(個人差がありますので効果はお約束できません)

深刻なお病気の方は全身照射を毎日40~50分、10日続けてお受けになることをお勧めします。

場合によっては一日に朝夕二回、50分の照射をお勧めすることもあります。

光線のよいところとしましては他の体を温める療法と違うのは受けたあと体力を消耗しないということです。そのため一日に数時間でも受けることができます。それによって疲れてしまうことはまずありません。慢性疲労の方や病気療養中で体力のない方にとりましては汗をかくような温熱療法、温泉や岩盤浴などは体力も消耗してしまう可能性があります。また温めたあとの冷えがマイナスに働くことがあります。しかし光線にはそのようなことがありません。ぜひ体験していただきたく思います。

どんなお病気にも言えることですが、光線療法だけですべて治るということはないと思います。人間の健康は食べるもの、飲むものがまず大事です。そして適度な運動、質の良い呼吸、休息。何よりも精神状態が破壊的、否定的、攻撃的、悲観的から脱却して前向きに明るく、リラックスした状態になり、恐怖心やあせりから解放されることが大切だと思います。

しかしながらマイナスの思考や感情を払拭できないということも、体験としてよくわかっています。なぜなら体内に必要な栄養素が足りておらず、反対に毒素がたまっているからです。

毒素の排出はまず食事の見直し、適度な運動、呼吸などが大切ですが、光線療法をただ受けているだけでもそれができるということを私は体験として知っています。

また足りていない栄養素は人によって違うのですが、各種ミネラル、各種ビタミン、タンパク質アミノ酸、脂肪酸、酵素などが代表的なものです。

光線はビタミンDの合成を期待できるものですが、体全体を整えるのでその他の栄養素の吸収を高めることが期待できます。

日光浴ももちろん続けてください。

光線療法の全身照射が受けられる施設はとても少なく、とても残念に思っています。

ご自宅に1台設置して毎日何時間もお腹や背中、頭、足など順番に照射することをお勧めします。

光線療法にご興味のある方は一度ご相談ください。

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