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2018/2/16

水分の摂りすぎが慢性病の原因?

水分を摂りすぎていませんか?水分は足りないと脱水症状にもなり血圧などに影響を出しますが、水分を多く摂りすぎても病気の原因になるのです。

 

東洋医学では血流、気の流れと合わせて体内の水分について重視します。西洋医学では無い視点です。西洋医学、通常の病院では水分の摂りすぎによる体調不良について指摘されることがまず、ありません。漢方に精通しているお医者さんであれば水分の状態がいかに重要か教えてくれるかもしれませんが。

 

水分は多く摂った方がいいと誤解されています。飲み過ぎた分は尿や汗で出てしまうから脱水の方が怖いという常識になっていると思います。私が療法院を始めて病院では改善しない慢性病、慢性痛の方と接している中でかなりの方が水分の摂りすぎになっているということに気づきました。

 

水分の摂りすぎが慢性化すると水毒という状態になってしまいます。これは排出されない余計な水分が体内に溜まってしまい、体のバランスを崩してしまうのです。

 

特に関連が深いのが冷えです。どんなに体を温めても運動をしても食事を見直しても冷えが治らない場合、水毒に陥っている可能性があります。摂りすぎた水分が主に胃腸に溜まり、腎臓や肝臓、心臓に負担を与えてしまっている状態が考えられます。その結果、血圧の上昇に繋がることもあります。

 

体内に余計な水分が多く溜まると自律神経やホルモンの分泌にも異常が出る可能性があります。また慢性痛の原因になっている可能性が高くあると私は思っています。その理由については東洋医学の水毒について調べていただければわかることが多いと思います。

 

常にのどが渇いているので水分が必要だと思って飲んでいると言う方もいます。しかし本当に体が水分を必要としているのではなく、体内の水分バランスが崩れていることでのどが渇いていると脳が信号を出すこともあるようです。これも詳しい説明は省きますが、細胞内の水分は不足が続き、細胞の老化が進行しているにも関わらず細胞外に水分が溜まり、補給された水分は細胞内に吸収されることなく、行ってほしくないところにまた溜まってしまうという悪循環が生じてしまうようです。

 

私の体験上、体の水分バランスを調えるには一旦水分の量を減らしてみることも必要だと思います。人によって必要な水分量は違いますので明らかな数字を出すことはできません。しかし当院に来られる慢性痛や自律神経の不調で苦しまれている方の例で、飲む水分の量を半分にしたら楽になったと実感された方がいました。水分を多く摂りすぎると頻尿に繋がる可能性があります。ご自分の水分の量を一度見直されることをお勧めします。もしかしたら慢性痛もうつ症状も、頻尿、膀胱、腸の過敏症も収まってくるかもしれません。間質性膀胱炎の症状の方も水毒との関連性は無視できません。

 

私が特にお勧めするのが太陽の光による調整です。濡れてしまった衣類が水分過多で水毒に陥った体だと仮定すると、対極にあるのが太陽の光ではないでしょうか?濡れた服を乾かすのに真っ先に思いつくのが太陽に向けて干すことです。水毒に陥ってしまった体のバランスを調えるのも太陽の光が最も効果的だと思います。

 

根腐れを起こした植物を想像してください。水をやり過ぎると根腐れを起こしてしまい場合によっては枯れてしまいます。この場合も最適な処置は太陽の光を浴びさせることです。

 

だからと言って肌が慣れていない人が強い太陽光を浴びても害が出ることもあります。そのため光線療法でちょうどいい光を作り、長時間冷えの強いところを中心に浴びることが効果的なのです。

 

食べ物で言えばしょうがです。乾燥しょうがを毎日紅茶に入れたり、味噌汁に入れたりすることで体内の余計な水分が排出されてきます。冷えを治すにはこのような視点も必要です。

 

慢性痛が長年治らない場合、水の飲み過ぎがないか、見直してみてください。但し、水分が不足することも深刻な病に繋がります。発汗した後や、よく体を動かす人、汗をかきやすい人は水分が必要になることもあります。これについても十分にご注意ください。

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