今回は疲労回復についての話です。
特に肉体を酷使した際に生じる疲労を慢性化させず、早期に回復させていくためのプログラムを紹介いたします。運動選手や肉体を酷使している方にぜひ知っていただきたい内容になっています。
疲労が生じる仕組みとして考えられるのは筋肉の疲労、硬直、緊張によって血流が低下することが考えられます。特に毛細血管の中に老廃物がたまり血流が低下し、だるく感じたり疲労感を感じたりします。
疲れている時はしっかりと休み、睡眠を摂ることが重要ですが、効果的な療法を受けることで回復が早まることが十分にあり得ます。
当院でお受けになることができるプログラムにおいてまず、お勧めなのが手技(マッサージ)です。
手技によって筋肉の硬直、緊張を和らげ、血流を改善させることが期待できます。血流の他にも体液の流れを整え気の流れも調整することが期待できます。手技によって筋肉がゆるむと呼吸が深くなります。手技をしている最中に呼吸が深くなり、体の中にたくさんの酸素が送り込まれるようになると疲労が回復した実感を持つことができます。
この呼吸が疲労回復のとても重要な要素で、手技を受けることで呼吸が深くなることは書きましたが、ご自分で呼吸法をすることも大切だと考えます。
疲労を回復させる呼吸法については私なりの考えがあり、呼吸法はひとつのやり方でなく、いくつかの呼吸法を織り交ぜることがポイントだと思っています。
具体的には横隔膜を意識した腹式呼吸、逆腹式呼吸、腹圧呼吸、そして瞑想に用いる静かな鼻呼吸などです。
これらの呼吸法を動と静において使い分けます。動と言いましてもヨガのような静かな動きをしながらまたはストレッチをしながら呼吸法を行います。静の呼吸法というのは静止した状態(立位、座位、寝ながら)行います。
できれば動と静の呼吸法の両方を行うことが大切です。0か100かで考えるのでなく、ほんの少しであっても体を動かし、静止して呼吸法を行う時間を摂ることで、何もしないよりも差が出るのです。
この呼吸法に関しましてはヨガや合気道から学び、30年以上の実践を続けており、これまでも運動選手などの指導をしてきております。運動をしている方以外でも、疲れやすいと感じておられる方に効果を感じていただいており、呼吸法との出会いによって人生が変わったとおっしゃる方もいます。呼吸法はある程度の継続と量が大切になります。有酸素運動と同じように考えていただければと思います。そして決して難しいものではなく、誰にでもできるものですが効果的なレッスンを受けることで変わります。
また当院の特徴として光線療法というものがあります。当院は光線治療器6台による全身照射が受けられる数少ない施設です。(そう言いましても自宅で行っている小さなところですが)
光線療法は約100年も前にデンマークの医師によって研究、開発された療法で日本においても医療機器として認可されています。ノーベル医学賞を受賞したこともある療法で、知る人ぞ知る療法として伝えられてきています。
光線療法について知っている人はまだ少ないのが現状です。それはなぜかと言うと日本は現代医学に頼る価値観が強く、医者の判断がすべてだと考える人が多いということがあげられます。日本の医学は西洋化し薬治療、外科的な処置の知識と研究、技術の習得にのみ興味が向き、お医者さんが代替医療や自然療法について深く研究する機会が少ないのではないかというのが私の実感です。
そのためお医者さんの中で光線療法を理解されている方が非常に少なく、保険診療としても認められずらいというのが現状です。
例えば紫外線に関しても体に悪いという考えが常識とされていました。海外の研究で紫外線を避けすぎたために病気が増えたという研究が進み、先進国において紫外線を避けすぎないように注意が出されました。すると日本においてもようやく紫外線に対する偏見が見直されるようになってきたのです。
光線療法によって得られる健康効果は実に多いと言えます。それだけ人間の体には太陽の光が栄養素として必要とされているのです。
疲労回復においても光線療法の効果は大いに期待できます。やはりここにおいても血流の改善がまずあげられます。毛細血管を拡張し老廃物を流す働きがあり、マッサージでは及ばない血流改善が期待できます。深刻な冷えを抱えていた人が何をしても効果がなかったのが光線を根気よく続けることで克服した例がいくつもあります。
光線は自律神経などの体内バランス、時差ボケなどによる脳内リズムなどを整える効果が期待できます。光の作用によるものです。光線は全身に行うことで普段退化していた感知器が刺激され、脳に送られ、様々なバランスに安定間がもたらされます。不眠症の方や自律神経の不調で悩まされている方によい効果がでるのもこのためです。
またビタミンDなどの栄養素が作られることも大きな特徴で疲労回復に役立っている可能性があります。骨折、ねんざ、ぎっくり腰などの方が光線療法を受けることで(この場合ある程度集中して行う必要があります)、明らかに早い回復を実感されることがあります。太陽の光が骨を丈夫にするという言い伝え通り怪我があっても回復を早める可能性があるのです。
また太陽の光を効果的に吸収することで風邪をひきにくくなります。これは昔から夏に体をよく焼いていると冬に風邪をひかないと言われてきましたが、この部分はまだ実証されたわけではありませんが、免疫システムが強化される可能性があるからです。免疫システムがしっかりと働くためには血流と自律神経の安定が重要だからです。またこれらの効果が発揮されるためには光線だけでなく、食べ物から得られる栄養素も必要です。ミネラルやタンパク質、脂質などが偏らないように十分に足りている必要があります。
プロのスポーツ選手の中にも光線療法を続けている方が実は少なからずいらっしゃいます。(当院に通われているわけではありませんが)
野球選手、マラソン選手などで光線を体調維持に用いていらっしゃる方が少しずつ増えてきています。野球の投手においても以前は投げた後にアイシングと言って肩を冷やすことが常識とされてきましたが、最近では温めることを選択する選手が増えてきたと聞きます。プロになると選手個人の選択が尊重されるため、少しずつ温める方が良いと考える選手が増えてきているとのことです。私は光線を肩にあてる回復法が知られるようになり今後増えてくると思っています。(期待しています)
光線療法が太陽の光の再現であれば自然の太陽を浴びているから十分ではないかと言うご意見もあるかと思います。もちろん自然の日光浴はとても大切です。それに加えて光線療法を行う必要が多くの場合あるのです。
普段太陽の光を十分に浴びていない人は慢性的なビタミンD枯渇状態に陥っている可能性があり、自然の日光浴では間に合わないかと思います。なぜなら一年のうちで理想的な日光浴ができる日は意外と少なく、冬は肌を出せる部分が限られるからです。
よく外に出ていて肌が焼けている人であっても、十分でないかもしれません。その理由の一つとして自然の太陽光は肌に害になる紫外線が近年強くなり、肌が太陽光をブロックしてしまいビタミンDが作られなくなってしまうことがあるからです。日焼けは天然の日焼け止めで、ビタミンDの合成が期待できなくなってしまうと言われています。これに関しては誤解を受けやすいところで説明しきれないのですが、海に行ってこんがり焼いたり、畑仕事などで一部が黒く焼けていても、理想的に太陽光を吸収しているとは限らないということです。お医者さんによっては手を10分外に出していれば十分と言う方がいますが、私はそうは思いません。お腹や太ももなど普段光を浴びにくいところを定期的に少しずつ浴びていくことが求められます。また病気回復や疲労回復に期待する場合、自然の日光浴では合理的に効果を出すことは難しいのが事実です。
これらの私の考えは私の実体験、感覚を通しての意見であり実証されたわけではありませんので参考としてお考えください。ただ、私はヨガを日々実践することで感覚が研ぎ澄まされており、自信がないわけではありません。
光線療法では紫外線の中でも肌に害があると言われている光がほとんど出ないようになっており、その他の紫外線を強くし、効果を高めます。また赤外線は炎症を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。可視光線は体内リズムの調整に不可欠で自律神経の調整、ホルモン分泌の調整に繋がります。太陽の光を積極的に浴びている方(例えば私)でも光線療法を受けることで疲労回復が実感できることは十分に考えられます。
また全身裸になり、普段光を浴びないところ(足の裏や陰部など)に光を浴びることで血流が一気に高まることを実感されることと思います。女性の場合、女性スタッフが応対し、完全に閉じられた空間でお受けになることがきますので不安になられることなく全身照射を受けて頂けます。
また当院で受けられる光線療法はカーボンを燃焼させて光を発生させる療法(トップページ下部に光線療法のムービーがございます)で、電気によって光を発生させる療法とは違うものですのでご注意ください。
疲労回復を早めたい方、慢性疲労で悩まれている方、ぜひ当院の改善プログラムをお受けください。