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2025/11/9

病気にならないからだ ミトコンドリアを元気にする

最近いろんなところで聞くようになったミトコンドリア、私自身もミトコンドリアという言葉はかなり前から知っていましたがどんなふうに健康に作用しているのか、数年前まで説明できませんでした。ミトコンドリアについての解明が進むにつれ私も勉強させていただきました。

ミトコンドリアを元気にする方法は今までやってきた健康法、治療が間違っていなかったことを確信させてくれました。ミトコンドリアについて知ることは人間の健康についてとても大切なことだとも思いました。

説明はできるだけ少なくしたいと思いますし、理解が足りていないところ勘違いをしているところなどもあると思いますが、私はただの健康法の指導者なのでご容赦ください。専門の書籍と違うところはミトコンドリアを元気にしていく具体的な実践法が明確なところであります。このやり方をすればミトコンドリアが元気になり、エネルギーに満ちた状態を目指せるということを書いていきたいと思います。もちろん不完全なところがあるとは思いますがどなたかの参考になればうれしく思います。

ミトコンドリアは細胞内にあってエネルギーを生産する器官として存在しています。このミトコンドリアの活動が私たちの元気や健康を保つうえで実は重要であるということがわかってきました。

ミトコンドリアでエネルギーが作られるのと別に食べ物からもエネルギーが作られます。これが解糖系といわれる生産回路でミトコンドリア系と二回路によって生命エネルギーが作られます。解糖系のエネルギー生産回路では酸素を必要としません。生命の原始的なエネルギー生産システムであり進化と共にミトコンドリアでエネルギーが生産できるようになっていきました。

ミトコンドリア系で作られるエネルギーは解糖系の約18倍だと言われていて、ミトコンドリアにエネルギーを作ってもらえない人は実に効率の悪い状態で生命活動をしているといえます。

つまり食べ物を食べて元気になった、と感じる時、解糖系のエネルギーを感じているわけですが、もちろんミトコンドリアも働いています。どちらも元気であることが望ましいのですが、ミトコンドリアがエネルギーを生産するためには酸素が必要であり、そのほかに糖質、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン群も必要だと言われています。これらの栄養素がバランスよく補給され、特に酸素があることでミトコンドリアはエネルギーをたくさん作るのです。

体が酸欠状態になるとミトコンドリアは働かなくなっていきます。酸欠状態は呼吸が浅いのも原因ですが、寝ているときに無呼吸状態になる、息切れするような慌ただしい生活をしている、交感神経がいつも優位になっているような緊張、興奮した状態が多いなども原因になります。まずは呼吸をゆっくりできる生活リズム、食事を慌ただしく急いで済ませていないか、いつも全力疾走をしている感じで倒れるまでやり続けていないか、ストレスの多い生活はミトコンドリアを弱らせてしまうのです。

そして栄養が偏っていないか、例えば糖質の多い食事、甘いものや、加工食品、外食が多い、野菜不足、ミネラル不足などこのような食事が続くと腸内環境が悪くなります。するとミトコンドリアは機能低下するのです。例えば消化酵素というものがあります。これは消化するのが大変なもの、例えば化学製品、添加物、加工品などを体に入れるととても大変な消化活動が強いられます。アルコールやカフェインも分解しないといけませんので腸、肝臓、腎臓と連鎖して弱っていきます。解毒する必要なものが多い食生活、血糖値を急激に上げる糖質に偏った食事、ストレスの多い生活、過労などで副腎皮質が疲労してくると全身の解毒作用が機能しなくなり、例えば活性酸素を対外に排出する機能が落ちてしまい結果的にミトコンドリアは弱くなっていきます。

そして細胞レベルで元気を失うと細胞変異が起こりガンが発生します。免疫システムが弱ることがガン細胞を増殖させる原因ですが、その過程で食生活やストレス、過労で腸、肝臓、腎臓、副腎と連鎖的に弱くなり、解毒がどんどんできなくなることで健康を維持する仕組みが機能できなくなり、自律神経の崩れ、ホルモン分泌の異常、免疫システムの異常などと連鎖して病気体質になっていきます。

交感神経が優位でアドレナリンなどがいつも出ている人は自己免疫疾患などになることもあるようです。とにかく病気になっていく過程はある程度共通点があります。前回のブログで書いた血糖値の乱高下やミトコンドリアの機能低下は同じ問題を抱えていると言えます。

それを防ぐためにはまず優先的に避けなくてはならない食べ物、食習慣を遠ざけるところからではないでしょうか?インスタント食品、糖質の多い食事、油っこい食事、人工的な飲み物、砂糖の摂りすぎ、カフェインの摂りすぎ、動物性食品の摂りすぎ、薬の飲みすぎ、夜間まで起きている生活、不規則な就寝時間、不規則な食事習慣、息切れしているような仕事のやり方、緊張、いらだちを強いられる人間関係、これらは一例で健康によくないとこれまでも聞いたことがあるようなことばかりです。しかしなぜ健康によくないのか、続けていると病気になるのかということを知ることは大切だと思いますし、ぜひ実践してみてください。

その上で必要な栄養素が足りているかをチェックします。例えばミネラル、鉄やマグネシウム、亜鉛などはとても大切なミネラルですが不足している人が多くいます。ビタミンはそれぞれ必要です。特にビタミンDは慢性的に枯渇状態にある人が多くいますのでサプリメントでもいいので補給すべきです。

また腸内環境をよくすることがすべての病気克服の共通した鍵ですので、まずは繊維質の野菜、酵素の多い食事、洋食に偏り過ぎずに和食を基本とすることをおすすめします。元々私たち日本人は和食を食べてきたDNAがあり、身土不二の法則から言っても日本の食べ物を食べるべきです。

体が一番喜ぶ飲み物は水です。できるだけいい水を飲みましょう。水は内臓の解毒を助け体をクリーンにしてくれます。例えばお茶やコーヒーはカフェインがあります。そのため早く体外に出てしまいます。利尿作用があるからです。たくさん水分を補給してもカフェインがあると必要なところに水分が廻りません。すると干からびてしまうところと水が溜まってしまうところが現れます。これが水毒と言いまして病気体質を作るのです。

ミトコンドリアを元気にするためには質のよい睡眠が大切です。そのためには生活リズムを守り、朝は太陽の光を浴びて、夜はできるだけライトを強くせず、暗い状態から脳をオフモードにしていく。アドレナリンが出ている脳を休めるためにはゆっくり湯船につかり、体を温めること。そしてゆっくりとした運動をして筋肉の緊張を緩めるのです。がんばりすぎないストレッチ、軽い体操などを行い、頭を切り替えます。

瞑想はとても有効な方法です。私は40年くらい実践しています。瞑想はすぐには効果が出ませんしやり方が重要になります。自己流は効果が出ませんので注意してください。

ミトコンドリアの話に戻りますが、適度な運動、そしてリラックス、呼吸がミトコンドリアを元気にする秘訣です。気持ちよく散歩しているとき、空をみてリラックスして深呼吸しているとき、ミトコンドリアが喜んでいます。

また当院の施術はミトコンドリアを元気にする施術を心がけています。

ゆっくりとしたリズムで深いリラックスを体験していただける施術であること、

血流を改善する根拠のある施術をしていること、

まるで瞑想をしているかのような体験ができる静かな施術であること、

体を芯から温める施術(光線療法)も合わせて受けることができること、

多くの方が体の緊張がリリースされて呼吸がしやすくなったと感じる施術であること、

このようなところからミトコンドリアは喜んでいるのではないかと思っていますが、これは検査数値などで測ることはできないのであくまでもイメージです。

最後に水素の可能性について簡単に触れます。水素はミトコンドリアを元気にして病気を遠ざけてくれるかもしれません。私は数年前から水素に興味を持ち、当院では水素吸入をメニューに入れています。水は水素水をご用意しています。

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