体がだるく何もする気がしない、運動もできない、仕事も疲れてしまう、不安も多くなった。
このような症状を抱えて来られたAさんですが、不摂生はしていない、健康には気を使ってきた。
ユーチューブでいろいろと健康法を見てはやっているとおっしゃります。
運動はほとんどしません。何もする気がしないのです。
もちろんそういう方も大歓迎です。通っていれば必ず体が動くようになっていきます。慢性疲労を抱えて何もすることもできずに家で寝てばかりいた人も自然に散歩や体操ができるように変わっていきました。動きたくないというのはエネルギーが足りないのです。気が養われるまで待つことも必要です。どうしたら気が養えるのか、ご自分でできる呼吸法や健康体操、食事療法などをアドバイス差し上げることもできますが、施術を受け続けて下されば体に気が満ちてきます。これは健康な人が体に触れて理にかなった整体を行い鍼灸をちゃんとやれば自ずから元気が湧いてくるのです。
ですが、Aさんに対して「食べ過ぎですね」と言わずにはいられませんでした。
必ず体に出るのです。食べ過ぎれば消化にエネルギーが消費され酵素が枯渇していきます。そうなるとミトコンドリアの働きが弱まるため細胞が元気にならないのです。
また余分な脂肪分などが体に溜まり、毒素として悪さをします。血管をつまらせたり内臓を疲労させたり、どんどん老化していくのです。食べた分内臓は働かなくてはならず、老化は進みます。自律神経を崩している人が食べ過ぎると悪循環が生じて症状がどんどん悪化すると思われます。健康にいいものだけ食べているのであればまだいいのですが、糖質や高たんぱく動物食品や加工食品、添加物、化学製品など毒素をためてしまうものが世の中にはあふれているのです。
やせたければ運動するだけでなく食べない、これが基本です。お腹がすいたと言ってはすぐに間食を繰り返す。お菓子やパンをしょっちゅう口に入れている人はすぐに体型に出ます。そして筋肉、脂肪、皮膚などにすぐに現れます。
お腹がすいても空腹をそのままにしておきます。空腹な状態が当たり前だと思ってください。野生動物は基本的にいつもお腹を空かしています。食べるに困らないペットほど病気になりやすいのです。お腹が空いている時脳はよく働き、毒素が分解され排出されていきます。朝起きてすぐにジョギングをするのが効率的なのはお腹が空いているからです。健康には空腹が大切なのです。
お腹がすいたら何か食べなきゃと思ってしまうのは実は脳の誤作動なのです。何かが枯渇していると飢餓状態を感じてしまうのは実は脳が正しく働いていないからです。それはなぜかカフェインの摂りすぎ、アルコールの摂りすぎ、水の不足、自然塩の不足などが原因だと私は思っています。さらに糖質を習慣的に食べていると血糖値が下がらないために糖質を欲しがるようになってしまうのです。甘いものを食べないと元気が出ないと感じるのは脳が正しい指令を出しているのではなく、習慣に引っ張られて誤作動を起こしているからなのです。
空腹時間を長くとればその間に内臓は元気になり、細胞も老化しないのです。脳は疲れにくくなり体型も崩れません。
食べ過ぎはメンタルもおかしくします。糖質やカフェイン、アルコールが関係していることが多いですが、単純に食べ過ぎることで内分泌系の異常が発生します。血圧もそうですが、血糖値の乱高下を繰り返しているとメンタルの病気だけでなく深刻な病気に発展してしまうこともあるので注意が必要です。
小食は健康の大切な要素です。腹七分目くらいがちょうどいいのではないでしょうか?そして間食をなるべくせずに空腹こそ健康だと、この間に健康に整えられているんだと自然の摂理に感謝していれば健康は自然に戻ってきます。
空腹になると体が震えたり、力が入らなくなってしまったり、精神的におかしくなってしまうように感じる人は注意が必要です。食事療法で健康な状態に整えなくてはなりません。
当院では自律神経を整える食事指導に力を入れています。ぜひ一度いらしてみてください。
すべてを書くことはできませんが発酵食品をたくさん食べる食生活、自然の水、塩、など他にもお勧めしたい食品がたくさんあります。食事が狂っているとどんなに治療をしても健康状態は低空飛行のままになってしまいます。そのためにもまずは食べ過ぎていないかを見直してみることをお勧めします。