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2024/7/2

病気克服のために ⑨暗いニュース、病気のニュースの読みすぎ

ネット社会になって20年以上になるのでしょうか、昭和に青年期まで過ごした筆者からすると時代は大きく変わりました。

ネットでたくさんの情報を拾える時代になり誰もが情報通になりました。ちょっと気になることがあればネットでたくさんの情報を得ることができますが、そのすべての情報が有益であるとは限りませんし、正しいとも言えません。かくいう私のブログも同じであり、どのような情報に出会い選択し自分に生かすかは人それぞれに任されています。

私が深刻な病気を抱えていた時、私もネットでいろんな情報を調べました。このような症状がある場合、どんな病気が考えられるのか、その治し方は?藁にも縋る思いで調べましたが、気分が暗く、中には暗黒の闇に落とされてしまうような記事も見てしまいました。

私の治療院に来られる方のほとんど100%の方が自分の病気のことをネットで調べて、いや調べ過ぎていて、悪い方向へ引っ張られているのがわかりました。ほぼすべての方がそのことを指摘するとネットを見ることで余計に心配が強くなるが見ずにはいられないとおっしゃいます。

私はできるだけ病気のことは調べないことをお勧めしています。

軽い病気ならいいですが、原因不明の症状になると最悪の場合など、知りたくもない情報に出会ってしまいます。難病の大部分は思い込みで悪くなるのです。人間の思い込みは治る病気も治らなくするほど強力な力があり、その使い方を誤ると苦しみを強化させてしまうのです。

ネットで同じような症状の人が20年以上苦しんでいて、だんだん何もできなくなっていく過程が載っていたとします。その記事を読んだとたん全身に恐怖心が走り、その瞬間体は凍りつき自律神経は狂います。それくらい何を思うか、何を信じるかは健康に影響を与えているのです。

治った人の情報ならいいですが、そんな情報はなかなか見つかりません。私の過去のブログを何度も読み返して治らないという思い込みに苦しんでいる自分を徐々に解放して難病からも解放されたという方が何人もいます。遠方におられて行くことはできないけどブログを読んでいるうちに体が元気になっていったという人がたくさん喜びのメールをくださいます。私は病気はまず心が病んで体も病むと考えています。治る時も心からが先です。体は後からよくなってくるのです。まず病気を恐れる心を解放して生きることに前向きになること、積極的に生きることが難病克服のための第一歩であることを実体験からも確信しています。

そのためにも情報は集め過ぎない方がいいのです。脳が混乱して神経が過敏になってしまうと逆効果です。それよりも神経を安らがせて自然に任せているような大らかな気持ちになることが大切なのです。

ネットには有名人が病気になった、亡くなったなどの情報がすぐにアップされ、いつの間にか自分の中にインプットされていきます。そのためガンへの恐怖心、死への恐怖心を強めている人が多くなり、まず精神的に不安定になっている人が増えているのです。

病気は怖い、ガンは怖い、なったらどうしよう、生活できるのか、痛いのはいやだ、苦しみたくない、人生はつらいなどの連鎖する思考によって心は安定を失い、常に不安の中に置かれます。社会全体が不安の中にいますので自分も影響を受けてしまいます。自律神経の崩れ、うつ病などは簡単に発症してしまうのです。

いらない情報は見ないことです。病気のことなど知らなくていいのです。

情報は病気のニュースだけではありません。世の中には暗いニュースがあふれています。残酷な出来事、地獄の出来事のようなニュースがあふれています。

このようなニュースもできるだけ見ない方が身のためです。見てもいいことはありません。

社会を混乱に陥れる政治の話や大企業の横暴など、もしあなたがそれを知らなくては仕事にならないのであれば話は別ですが、知らない方がいいと思いませんか?それを知ることで自分の心が平安から遠ざかり、ゆるせないという気持ちでいるのなら自分の体は必ず影響を受けているのです。

もし現在、闘病中であるのならまずネットを見る機会を減らし、ネットの無かった時代を想像してシンプルになってみるのをお勧めします。心に安心が芽生え、それが強くなってくれば自分で自分を癒すことができます。心が常に不安に怯え、病気の進行を恐れている状態では病気は治りにくくなります。反対に病気に対して怖がらずに自分の生命力を信じて私は治るから大丈夫だと信じている度合いによって自然治癒力は強くなるのです。私自身の体験として会社員をしていた時に少し体調不良がある時、午前中休みたいなどと連絡すると「病院に行って診察を受けてください」と言われるようになり、病院に行く習慣を植え付けられてしまいました。上司に病院の薬はよく効く、熱が出たら病院に行った方がいいとアドバイスされ、拒否もできたのですがいつの間にか何かあるとすぐ病院に行く習慣がついてしまいました。

私が自分の固定観念を変えるきっかけになったのは毎年恒例の副鼻腔炎に掛かった時でした。例年なら病院に行き抗生剤を処方されるというパターンでした。これによって症状は治まるのですが、すぐになってしまいます。ある時私はすっかり弱気になっている自分、また副鼻腔炎になるだろうなと思い込んでいる自分に気づき、自分の力で治そうと決心しました。病院に予約を入れたあと、このままでいいのかと疑問が生まれ、病院に頼るのをやめてみようと気持ちを変えたのです。症状が悪化することを恐れず、普通に過ごしました。すると翌日には症状が消えたのです。私はすぐに病院の予約をキャンセルしました。自分の中に元々存在していた「治る力」を信じることですぐに症状が治まった。この体験は私にとってとても大きなものでした。

私の中に病気を引き寄せ長居させてしまう思い込みがあったことに気づきました。病院に行かなければ治らないという思い込みに疑問を持って病気と闘うのではなく自分の生命の力をただ信じる。これだけで事態は変わったのです。

もちろん病院に行った方がいい病気もあります。しかし多くの方が病気の暗示に掛かってしまっていて、病弱な体質を信じてしまっていることも事実ではないでしょうか?これは病気は怖いという情報を真に受けてしまうことが一因ではないかと私は思うのです。極端にとらないでください。すべての情報が不必要だと言っているのではありません。

情報過多の現代であるからこそ、情報を取捨選択し、なんでも無防備に入れてしまうことがないようにしたいものです。これからも深刻な病気が宣伝されるでしょう。その中にあっても自分がうろたえずに踊らされないようにすることが大切だと思います。知らぬが仏です。それよりも健康と真摯に向き合い、できることを積み重ねていけば必ず混乱の時代でも健康を維持できます。それだけ人間の生命の本来の力はすごいのです。

私は30年以上、気を習い修練しています。呼吸法教室や合気道など、いろんなものを学んできましたが病弱な方が気が満ちるようになることで病気知らずな体質に生まれ変わっていくのをたくさん見てきました。野生動物は病気とは本来無縁です。人間の出す公害で病気にはなりますが本来は力強く一生を終えます。それに反してペットの動物は人間と同じような病気になってしまい、寿命を全うできないケースが多々あります。食事の問題もあると思いますが、本来の生命力を削ってしまう人間側の過保護、医療過多など見直す必要があるのではと思います。

まず自分の心が病まないこと、その上で病院や治療院の助けが必要なところを見極め利用しましょう。

私が治療院でやっていることは整体と言いましてもヒーリングです。混乱した脳と神経はどうしても現状から抜け出るきっかけをつかめないでいます。まずはカウンセリングを繰り返します。これによって混乱がすこしずつ修正されていきます。そして体に行う修正は緊張、不安を癒すために行われます。

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