多くの方が慢性的な酸素不足に陥っている可能性があります。
これまで慢性的な水、塩、太陽光、ビタミンD不足について書いてきましたが、酸素も同じように不足している人が多く、それによって深刻な体調不良に陥っている可能性について書いてみたいと思います。
人間の健康には酸素は不可欠です。普段、呼吸によって酸素を体内に入れていますが、その酸素が慢性的に不足してしてしまうと細胞は無酸素状態に陥ります。その結果何が待っているかというと細胞のがん化だと言われています。ガン細胞は無酸素状態でも分裂を繰り返すことができる原始の細胞であり、無酸素状態になってしまったことにより細胞がガン細胞として生き延びようとしているという説があります。この説は多くの専門書などで読むことができますが、絶対に正しいということではありませんので参考程度にしてください。私自身は低酸素状態に陥る身体について実体験としても理解していますし、低酸素状態が健康に深刻なダメージを与えることは間違いないと思っています。
ここで大切なのはなぜ低酸素状態になるかということと、どうしたら改善できるのかということです。
低酸素に陥る原因として呼吸がちゃんとできていないという理由だけで語られるものではありません。
また呼吸法をしっかり行うことで体内に酸素が供給されるというのも正しいとは言えません。
呼吸法をたくさん実践しても細胞内の酸素濃度は変わりません。つまりガンになった方が体内にたくさん酸素を摂り入れようと呼吸法をたくさん行っても状況は変わらない可能性が高いということです。
また酸素を吸引するカプセルや吸入器でたくさん酸素を体内に入れても細胞内の酸素濃度は変わらないと言われています。私もそうだろうと思います。
逆に体内で活性酸素が多く生産され体調は悪化してしまう可能性さえあります。
ここで大切な視点は自律神経です。一概には言えないかもしれませんが自律神経の崩れ、多くの場合交感神経の活性化により血管の収縮が起きて血流不足が生じます。細胞に酸素を運ぶのは血液ですのでそれが低下して酸素不足が起きてきます。交感神経優位というのは簡単にいうと緊張や興奮です。
常に精神的なストレスや外的なストレス例えば過酷な労働、長時間の労働、偏った労働、深夜の労働など暑い寒いなど様々な要因によって自律神経が刺激され、血管が収縮します。血液も酸性に傾くことで流れにくくなり低酸素状態は簡単に作られてしまいます。疲労なども加わって解毒能力も落ちてしまいます。決行はさらに悪くなり低体温状態になってしまいます。こうして病気は作られます。
どうしたら酸素を細胞に運ぶことができるのでしょうか?
まず大切なのは生活リズムを健康的に戻すことです。長時間の労働、夜勤などはできるなら避けましょう。早寝早起きから自律神経のリズムを戻します。食事は食べ過ぎずに偏らないものをできるだけ決まった時間に摂るようにします。そして適度な運動、特に有酸素運動を行います。有酸素運動はたくさん呼吸をしますがこれで酸素が体内に入るというのではなくまず毛細血管を拡張します。これによって血行が改善されて酸素がたくさん運ばれるのです。また解毒が促進され血液もきれいになり、内臓も元気になるため結果として酸素不足が解消されていきます。
ストレッチや体操も筋肉を伸ばし、解毒を促し血行を改善する働きがあります。
何より運動をすることでストレスを和らげ、気持ちがすっきりすることで自律神経が改善するのです。
ヨガやゆっくりとした体操などを行うことで自律神経がリラックスする方向に調整されそれによって血流が改善し酸素不足が改善します。
呼吸法も実は副交感神経優位にするのに役立ちます。呼吸を静かにゆっくり行っていると気持ちがおだやかになり自律神経の緊張が取れてきます。これによって酸素が細胞に運ばれていくのです。
瞑想も自律神経の緊張、興奮を静かな穏やかな精神状態に導いてくれます。これによって血流がよくなり酸素が運ばれるのです。瞑想の間、呼吸は静かに穏やかになりますので呼吸法をしているのと同じ効果があります。呼吸法と瞑想は似ていますが同じではありません。呼吸法は呼吸を意識的に行います。静かな呼吸だけでなく時には強く長く行ったりバリエーションがあります。
瞑想の目的は呼吸ではありません。瞑想の効果を高めるために呼吸に意識を向ける方法がありますが、瞑想の場合は呼吸をそのままにして呼吸の変化をありのままに観察します。瞑想に関してはいろんな解釈がありますのでこれはあくまでも私の解釈です。また禅のように無、空を止観するのは瞑想ではありません。瞑想は思いを巡らしながら鎮めていきますが、禅ではただ眺めます。これらの目的をはっきりと自覚して行うことで健康にとってもよい効果が表れます。私の考えに過ぎませんが、呼吸法の実践から段階的に進めていくのがよいと思います。実は呼吸法、瞑想はとても健康によいのです。その理由はひとつではありませんが自律神経を安定させることが大きいと思われます。
つまりガンなどのお病気になった時は自律神経の状態が治癒の鍵を握っているのです。病院の治療も必要かもしれませんが、自分でできることはやる、自分の健康は自分で取り戻すという原点を忘れずに自律神経を整えてください。副交感神経優位が続いても病気になりますのでバランスが大切です。
またストレスがすべて悪いわけではありません。適度なストレスは健康のスパイスであり、必要でもあります。大切なのは心の持ち方ですし、健康を守るルーティンを確立しそれを継続することで自律神経を大切にしていくことです。
また水素の吸引が細胞内の酸素不足を改善する可能性があるという説があります。
水素の分子は極めて小さく細胞に入っていくことができるそうです。また水素電子がミトコンドリアを活性化させる働きがあり、細胞から出た活性酸素を除去する働きもあることから水素は有効ではないかと言われています。自律神経の調整にも水素は有効であると言われていて当院では水素吸入器も導入しています。
酸素をたくさん体内に供給するために
自律神経の安定、特にリラックス、安らぎ、休息、早寝早起き、規則正しい生活、食生活、食べ過ぎない
有酸素運動、ストレッチ、ゆっくり気持ちのいい体操、ヨガ、呼吸法、瞑想
もちろんここにあげたものだけではありません。ヒントになれば幸いです。
ここでの情報はあくまでも個人的な感想に過ぎませんので参考になると思われた方のみ実践してください。