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2015/1/19

統合失調症は治る

精神分裂症という病気を今は統合失調症といいます。私はうつというよりこちらの症状の方が強かったのです。妄想、幻聴、自殺願望、そのようなものが常に頭をかけめぐり、パニック発作も頻繁に起こっていました。自殺願望はひっきりなしで、毎日夜中に目が覚めるたびに自殺しようとする自分を必死に抑えていました。外を歩けば車道に出てしまいます。横断歩道を急に飛び出したり、事故に見せかければ家族に迷惑が掛からないという思いからでした。心のどこかで思い留まるのですが、死んでもいい、半死だけは勘弁、などどと思いながら飛び出したのでした。自分の中では何度そのような行為をしたり未遂で終わったことでしょう。20回くらいまでは数えてたのですが、だんだんその思いが深刻になり、とにかく今日一日をしのごう、今この瞬間だけしのごう、という気持ちで命をつないで生きていたのです。その頃の思いは地獄でした。人間は過去の記憶がすべて仕舞ってあるんだということがわかりました。過去の忌まわしい記憶がふとしたときよみがえるのです。例えば子供のころ見たホラー映画のシーン、本当は見たくなかったのに家族につきあって観ていたものでした。その他とてもつらくてどこかに仕舞っておいたものが、次から次へと出てきました。過去に実際にあった殺人事件や事故、そして私は震災の時の映像が頭から離れませんでした。今の時代、メディアからは毎日暗いニュースや残酷または残忍な映像が流れてきます。それに無防備でいると、いつの間にか神経が麻痺してきます。だからできるだけ見ないでいいものは見ない方がいい。私は子供にもできる限り見せないようにしています。潜在意識に消えないで残っていて、後々心の重さに影響してくるからです。さらに私の知人で何人かの自殺者、殺人に巻き込まれた人がいるのですが、彼らの顔や声がどこからともなくやってきます。そして私は引きずり込まれるように自殺をしようとしていました。すごく怖い話ですよね。今でも書くのも恐ろしいです。頭がおかしくなって何かを破壊したくなって、それが自分に向くのを抑えることで、今度は他人に向いてしまうのが怖くて、ひたすら新聞をやぶりまくったり、傘を破壊したり、皿を割ったりしていました。でも、家に火をつけようとしていた私を見捨てずに、希望を持って支えてくれた妻には、ほんとうに感謝しています。病院に拘束されて薬漬けにするしかなかった私をそうしなかったことは、彼女にも勇気がいったと思います。

そして本題に入りますが、そこまでひどかった私でも今は良くなったのです。抗不安薬は限界量を超え、抗うつ薬は合わず、ほとんど廃人になりそうだった私が、かつてそんな病気を患ったとは到底見えないところまでよみがえったのです。現在私は、薬は当時飲んでいた量の10分の1以下、最少量まで来ました。薬をまったく飲まないで眠れるようになりました。お医者さんも、薬剤師の方もどんどん薬が少なくなるので大変驚いています。私は今年中に必ずすべての薬を卒業すると周りに宣言しています。必ずそうなります。そうすればまた誰かの勇気に役立つと思うからこそ、きっと達成できます。

ここに至るまでいろいろな努力はしましたが、光線療法がなかったら復活はあり得なかったと思っています。人間の脳はすごいのです。必ず再生します。今がどんな状態であっても必ずよくなります。

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