BLOG

2026/1/26

自律神経と低酸素

人間の体には酸素が不可欠です。これは恐らくほとんどの方が認識していることだと思いますが、もう少し深い視点で酸素について書いてみたいと思います。

酸素がまったく供給されない状況では人間は生きていけません。人間が進化する過程で細胞が変化し無酸素状態で生きていける細胞ではなく有酸素状態でしか生きていけない細胞になったと言われています。ミトコンドリアという細胞の中にある器官は酸素によりエネルギーを生産します。酸素だけではなく様々な栄養が必要ですが、酸素がとても重要なカギを握っています。

なんだか元気がない、すぐ疲れる、老化が気になる、病弱である、不安が強いなどの不定愁訴は自律神経失調症と関係がある可能性がありますが、根本的なところまで視点を向ければ細胞のミトコンドリアが元気であるかがとても大切です。ミトコンドリアが元気でなくなるとエネルギーがいつも枯渇しているように感じますし精神的にも悪いところばかり出てしまうなど、人生が消極的でストレスフルなものになってしまうのです。

まずは自分が低酸素状態になっていないか、そこの視点が大切になってきます。

ミトコンドリアを元気にさせるために酸素をたくさん摂り入れることがまずは大切で、なぜ低酸素状態になるかということについて私なりに説明させていただきます。

低酸素状態は深呼吸できない生活習慣と無関係ではありません。つまり忙しすぎて呼吸することも忘れている、呼吸が浅くなるほど余裕がなく、落ち着いていない、いつも全力疾走をしていて倒れるまで働き続ける、または夜中まで何かに没頭して気が休まる暇がない、このような生活をしていると酸素不足に陥ります。

また重労働や筋トレばかりをしているのも酸素不足になる可能性があると言われています。筋トレは無酸素運動に近く、血管を収縮させる働きがあります。筋トレにもよい効果がたくさんありますが、締めるだけではなくゆるめることも必要なのです。そして有酸素運動と言われるものが本当に大切であると言えます。

呼吸が浅くなっている、呼吸をするのを忘れるほど働いているという人は意識的に深呼吸をして呼吸の改善をする必要があります。それが呼吸法です。

呼吸法と有酸素運動を合わせることで低酸素状態から脱することができるのです。

呼吸法はまずゆったりと急がずに呼吸をすることから始めましょう。

呼吸が短くてもいいと思います。ゆったりとリラックスした状態を呼吸をしながら作っていきます。

呼吸を意識的に行うというのは慣れていないと簡単ではないと感じるかもしれません。呼吸は無随意運動といって無意識に行われる運動なのですが、意識的に行うこともできる運動だと言われています。

例えば心臓を動かすのは不随意運動で自分で動かそうとしてもできません。呼吸はどちらでも動くのが特徴なのですが、意識的に質の良い呼吸を行うことで血流の改善や自律神経の調節、精神的な安定性など健康面を意識的に整えることができるのです。

呼吸法は難しい、言われるほど効果がない、と言われてしまいます。当院に来られる方も呼吸法の価値に気づかず本気にならない方が多くいるのですが、呼吸法を行うことで健康面が大きく変わりますし、人生そのものが変わると言っても言い過ぎではないのです。

私は40年呼吸法を実践しています。呼吸法の素晴らしい達人のおられる道場へいくつも通い実践してきました。今は実践こそがすべてとわかり、習うことはなくなりただひたすら呼吸法を行っています。

私ほどやる必要はありませんが、毎日1時間から2時間は行います。体操をしながら瞑想をしながら呼吸をただ繰り返します。なぜそれができるか、ただ気持ちがいいからです。精神的に不安や迷いが消えていき、内臓はいつも元気です。睡眠はいつも安定していますし、疲れてもすぐに回復します。

私は整体を仕事にしていますが本来は体操や呼吸法を教えることをライフワークにしています。本当に呼吸法はどこでもできますし、お金も掛かりません。本当に病んだ人だからこそやる気になるものだと思います。つまらない、ほかのことをしたいと脳が言ってくるのを抑え込むのでなく、もっと大きな意識で包み込む、大海に溶け込ませてしまうようなことができるようになってきます。

ただ呼吸法はすぐには効果が出ません。水滴が一滴ずつ地面に落ちてやがて水たまりになり、いつか流れになり、川に流れ込み、大海に流れ込むように少しずつ大きなエネルギーになっていきます。はるか先にゴールがあるように感じるかもしれませんが半年間続けていれば明らかな変化が生まれます。それが睡眠の質や怒りのコントロール、依存症の改善など明らかな変化として現れきますので、ぜひやってみてください。

無酸素状態を脱するにはまず生活の中で無呼吸状態の忙しさ、無理なスケジュール、働きすぎなどに気づき、見直すことが大切です。その上で意識的なゆったりとした呼吸を行い、有酸素運動を毎日摂り入れる、適度な運動、ゆるめる運動、伸ばす運動などを行い筋肉に酸素を運んでいく、お風呂にゆっくり入って呼吸のリズムを取り戻す、リラックスする音楽などを聴きながら脳を休ませる、このようなことが低酸素状態を改善し健康への近道になると思います。

ここで書く情報はあくまでも個人的な感想にすぎませんので、すべてが正しいとは限りません。参考になると思う方に喜んでもらえれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

«パニック障害の改善例
病気にならないからだ ミトコンドリアを元気にする»
一覧へ戻る