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2025/10/26

自律神経失調症と冷えの関係

自律神経失調症かもしれないと感じるなら冷えの改善がとても大切です。

人体はとても複雑ですがシンプルに考えていくことも大切で、結局何をすればよいのかがわからなくなり混乱してしまう方が少なくありません。今がどんな状態であれ、確実に一歩ずつ健康回復への道を進みたいなら冷えを改善すればすべて前に進むということを知ってください。

まずご自分の体がなぜ自律神経失調症になってしまったか、このことについて正直に振り返り原因がうっすらでも見えてくると、何がいけなかったのか、これから何をすればよいかが見えてきます。

最初は手探り状態かもしれませんが、前に進んでいる実感が訪れればやがて確信になり、健康とはどういうものか、何を体は喜ぶのかということが本当にわかってきます。

人に聞いていやいややっているうちはなかなか前に進みません。そこに信じる力が加わり、自分への思いやり、労わる気持ちが加わると体は変わります。どんなに病気が進行していたとしても健康は必ず戻ってきます。人間が本来持っている自然治癒力はものすごいのです。その力を信じて病気を怖がらないこと、人に対するマイナスの感情をすべて開放してマインドリセット(これは何度もしなくてはなりません)ができれば生命の力強いエネルギーが内側から湧いてきます。無理に気力を振り絞る必要もありません。非常に穏やかに安らいだ状態が最も治癒力が発揮される状態なのです。

冷えは至る所に起きてしまいます。実感しやすいのは足でしょうか。

足は心臓から遠いので血が流れにくいのです。心臓は血液を全身に送るポンプの役割をしますが、足から血液を流すためには筋肉が必要です。特にふくらはぎの筋肉が動くことでポンプの役割になり、血液を送ります。つまり運動をあまりせずに座ってばかり、筋肉が弱くなっている、脂肪がついて血管が詰まっていると下半身に血流が廻らなくなってしまいます。

また腰や背中、肩、首などはデスクワークの長時間労働により筋肉が固く動かなくなってしまいます。凝りを感じているところは血流が悪くなっています。血管が収縮し老廃物が流れにくくなることで疲労を感じやすくなり、体が重い、しんどいといった不調を感じるようになってしまいます。

肩や首の筋肉が固くなり動かなくなると脳への血流が妨げられます。実はこれが自律神経失調症の原因として大きいと思います。脳への血流不足は脳内神経伝達物質の分泌異常をもたらします。セロトニンなどの精神を安定させる神経伝達物質が分泌されにくくなる理由は血流だけの問題ではありませんが、血流を改善すると明らかにうつ症状などは改善しますので血流は重要なカギを握っていると思います。

脳への血流が妨げられる原因は肩、首の筋肉の硬直だけではありません。ストレスを感じることで脳神経は疲弊していきます。無理なスケジュールで働きすぎる、不規則な生活を続ける、肉体が酷使されるなども原因になり得ますが、常に戦うモード、危険から回避するモードが脳に異常をもたらします。

野生動物にジャングルなどで出会った場合、脳はとっさに戦うか逃げるかというホルモン、神経を全身に伝達します。体は瞬間にして緊張して非常事態に備えます。強い相手なら基本的に逃げることを選択し弱い相手なら戦うことを選択します。それか回避する術を考えることでしょう。

問題はここからです。野生動物であれば天敵から逃げきれた後、すぐに非常事態モードを解除してのんびりモードに変わります。しかし人間は脳が発達しているため思考が邪魔してしまい、また記憶が妨げとなってのんびりモードに移行できなくなっていってしまうのです。

普通の生活をしていれば天敵などはいませんが、ある程度危険を察知する相手はいます。それが大きな脅威でなかったとしても慢性的に続いてしまった場合、脳は深刻な誤作動を起こしてしまいます。

また実は大したことが起きていなくても思い込みで深刻な状況だと勘違いしてしまい、脳はそれに振り回され疲労して誤作動につながっていきます。例えば病気の情報を見て怖いという感情を募らせてしまい、自分は死ぬのではないか、病気で苦しむのではないか、と妄想を大きくしてしまうことで脳は起きてもいないストレスを受けることになります。それがあまりにも継続されると脳は耐えられなくなってしまいます。その際に深刻なダメージを回避するために脳や神経システムはある手段に転じます。例えば痛みとしてストレスを表現したり、自律神経を興奮させるか、シャットダウンしてしまうのです。

マイルドなストレスであっても思い込みや悲観的な考え、妄想が雪だるま式に脳を苦しめます。それに過酷な労働が重なり、食生活が乱れ、睡眠が不規則になったりすることで自律神経失調症や慢性病は進行してしまいます。

めまい、耳鳴り、不安、慢性痛、慢性疲労、不眠症、過敏症など症状だけを見ていても改善は難しいのです。

ですがまずは血流を改善することに突破口を見出し、根気よく実践することですべてが好転してくるのです。誤作動を起こしている脳神経や自律神経をどこから治していけばよいか、世の中的にはまだ霧の中です。お酒に頼ったりしても改善はありません。血流の改善は冷えの改善であり、脳への血流を改善するためには下半身からということになります。おなかも含めた下半身の血流の改善、毛細血管の再生、胃腸、腎臓機能の回復は脳や自律神経の誤作動をリセットすることにつながるのです。神経に気持ちのいい刺激を繰り返し、安定させます。また筋肉をゆるめ、その気持ちのいい感覚神経が脳に伝わり、運動神経や感覚神経が再起動されていきます。その時に必要なのは体を変えようとする力学ではなく、とにかく安らぎであり、安全を思い出すことであり、緊張の開放、防衛反応の解除なのです。

当院では全身の血流、脳神経、内臓、自律神経の回復を目的とした整体、鍼灸、光線療法をご提供しています。人の手によってもたらされる深いリラックス、筋肉の緊張の緩和、内臓の硬直の緩和、そして光線による根本からの冷えの改善がこれまでも深刻な自律神経失調症の方に喜ばれてきました。こんなにリラックスできたのは久しぶりだ、時間を忘れて眠ってしまった、などの感想をよくいただきます。この深いリラックスを感じて脳の非常事態モードが解除された時に心も体も自然回復していきます。それが本来の自然治癒力なのです。

遠くからでも通われた方がたくさんいます。ぜひ一度ご相談ください。

ここで書く内容はあくまでも個人の感想であり、断定するものではありません。ご興味のある方のみご参考していただければと思います。また当院の施術が必ずしも有効であるとは限りません。

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