自然治癒力は誰にでも与えられた力ですが、その力には個人差があります。自然治癒力を十分に発揮することができれば、大抵の病気は治っていきます。治らないのは自然治癒力を発揮できていないからと言うこともできるのです。
ほとんどの治療師は自ら病気を治そうとします。しかし、それは間違いです。治療師が治そうとすればするほど治癒効果は下がってしまいます。本来、治療師がやるべきことは自然治癒力を引き出すことに尽きるのです。
では、どうしたら自然治癒力は高まるのでしょうか?
方法はたくさんあります。しかし、体調に余裕がない場合、より効果的な方法を選択する必要があります。
まず大切なのはデトックスです。病気になった体にはたくさんの老廃物がたまっています。これらを排出することができなければ自然治癒力は上がってきません。本領発揮ができないからです。老廃物はこれまでに摂取した食べ物や科学品などが蓄積したものが主で血液を汚してしまいます。またストレスにより古い気が停滞し、生体エネルギーの循環を悪くします。これらの老廃物を排出することができれば自然治癒力は上がってきます。
また、自律神経のバランスを調えることも重要です。自律神経のバランスが崩れると全身のホルモンバランスに影響が出ます。これにより体調が崩れるのです。いくらホルモンを調整する薬を飲んでも根本的には悪化する一方です。自律神経を甘くみてはいけません。一度崩れるとなかなか元に戻すことは困難になります。病気になっているとしたら、自律神経のバランスはよいとは言えない状態かもしれません。しかし、自分の努力でバランスを戻すこともできるのです。
デトックスをしながら自律神経のバランスを調え、ホルモンの分泌を正常にしていけば自然治癒力は高まってきます。この時、すでに血流が改善され、冷えも改善し、病気を治す力も強くなっているのです。
そのためには自然にできるだけ帰るのです。早寝早起きをし、自然のものを食べ、きれいな水を飲み、外に出て自然に触れる機会を多くとり、太陽をたっぷり浴びて、きれいな空気をたくさん体に取り入れるのです。毎日最低でも30分は歩くようにします。深呼吸や意識的な呼吸法を行い、自分がやりたい運動や体操を行うようにします。そして笑う時間を多くとり、感動することを見つけて行うようにします。
現在、闘病中で自分ではどうしてもできないと言う人もいると思います。そんな時は私のような療法士を頼ってください。自分ではどうしようもない場合もあります。自分で体調を戻せるようになるまでは人の力を借りても良いと思います。但し、あくまでも治すのは自分なのです。自分の健康を他人に委ねてはいけません。それでは自然治癒力は高まらないのです。自分の健康は自分で責任を持つ、そして生きるということの尊さに気づく度合いによって、自然治癒力は変わるのです。
私たちの体温や血液中のミネラルの濃度などが常に一定に保たれているのは自然の力によるものです。心臓が血液を送るのも、食べ物を消化し栄養に変えてくれるのも自然の力によるものです。それは自分の意志を越えた力です。
自然治癒力はいつでも与えられています。この力によって私たちは病気を治すことが本来できるのです。簡単に薬に頼ってはいけません。まずは自分ができることをしっかりと実行していけば必ず高まってきます。