過敏性腸症候群という病気が増えてきています。その多くの方がSIBO(シーボ)と言われており別名を小腸内細菌増殖症と言うそうです。
本来大腸にあるはずの細菌が小腸に増殖してしまう病気で、症状としてはガスがたまり、少し食べただけでもお腹がパンパンにはってしまう、便秘や下痢、腹痛なども頻繁に起こり、常にお腹の不調を抱えてしまう病気と言われています。
このシーボと言われる病気は小腸に悪玉菌が増殖してしまう病気で、本来腸の健康に良いとされている繊維質の野菜、ヨーグルト、納豆、オリゴ糖(玉ねぎ、菊芋、ごぼうなど)を食べると症状が悪化してしますと言われていて、難病のひとつと言われています。
ヨーグルトや納豆が体に悪いわけがないと食べ続けると不調が続くため、何を食べていいかもわからない、どうしたら治るのかもわからない、体調不良は深刻で悩まれている人が増えてきているのです。
大腸の病気はこれまでもたくさん例があったのですが、小腸が病気になるケースは全身の健康に影響を与えてしまう可能性が強く、例えばうつ病、自律神経失調症、認知症、パーキンソン病、乳がんなどとの関係を医学界では認めています。その他のあらゆる体調不良と関係している可能性があり、小腸の不調から負のスパイラルが起きて、メンタルの不調と合わせて健康が損なわれている人が増えてきているようです。
シーボという病気は最近認識された病気のようで、これまで原因がはっきりしないで症状に苦しんでいた人にとってはまず、このような病気が存在するという情報の認識が救いにもなるかと思います。
まずは専門の本などをお読みになり、専門医に相談されることをお勧めします。
また機能性ディスペプシアと言われる慢性胃炎の方の大半がシーボを抱えているというデータがあり、胃腸が連動していつも不調であれば体力も奪われ、生命エネルギーの欠如から大きな病気になってしまうこともあるようです。
私自身も病院での診察を受けたわけではありませんが、この症状で長く苦しんだ経験があり、恐らくシーボを患っていた可能性があると思っています。私の場合、試行錯誤をしましたが現在は腸の調子もよく、健康そのものに復活することができました。私の体験が少しでも参考になればと思い、書いていきたいと思います。すべての過敏性腸症候群の方に私の話が有効かどうかはわかりませんが、参考になるところだけお読みいただければ幸いです。
当院にも過敏性腸症候群の症状で来院される方が少ないですがおられます。やはりヨーグルトや納豆、オリゴ糖で悪化するようで、食べられるものが限られるようです。小麦粉を使う食品は特によくないそうです。シーボに関しましてはぜひ専門書を参考に食べない方がよい食べ物などをチェックしてご自分でご理解されることが大切だと思います。ここでは代表的な避けた方がよいと言われる食べ物をあげてみます。
大豆食品、小麦粉食品、たまねぎ、ごぼう、ヨーグルト、アイスクリーム、プロセスチーズ、クリームチーズ、キノコ類、リンゴ、桃、スイカなど。
このような食品を食べるとお腹がはり、ガスがたまり、苦しくなり、全身に不調が出る、下痢や便秘になる。
この情報については個人差があり、あくまでも参考程度とお考え下さい。また一定期間食事を制限し、体に合う食事を続け、その他の治療や健康法を続けることでなんでも食べられる体に戻ることも十分考えられますので悲観的にならないようにしてください。
シーボになってしまった原因についてですが、これは医学界でもはっきりとした答えはまだないようです。病院によっては認識されていないところもあるようで、原因が特定されないで整腸剤や胃薬で対症療法します。
私の考えに過ぎませんが、私は原因として過度なストレス、食生活の長期に渡る乱れ、薬害をあげたいと思います。
過度なストレスについては他の病気の原因にもなる慢性的なストレスをあげたいと思いますが、他のブログで書いてますのでここでは省略します。恐らく最も大きな原因であるかと思います。
食生活の乱れはインスタント食品、添加物、小麦粉食品、乳製品、砂糖、アルコール、カフェインなどの過剰な摂取が考えられます。食べ過ぎ、飲みすぎ、不規則な習慣なども関係があると思います。
薬害に関しましてはいろんな薬の影響が考えられますが、私は抗生物質の影響をあげたいと思います。現代は抗生剤の乱用が問題になっており、将来深刻なリスクがあると医学界でも言われていますが、小腸の病気が増えてきているのも抗生剤の乱用が原因のひとつではないかと思います。私も抗生剤を長期間服用した経験があり、そこから腸の調子がいつも悪くなり、全身の不調が長引きました。できるだけ抗生剤は避けた方がよいと思います。本当に必要な時だけにして、歯の治療や整形手術などが続かないように間隔をあける必要があります。またしなくてよい手術は考え直す必要もあるのではないかと思います。
また食中毒や急性胃腸炎などの感染症からこの病気になってしまうこともあるようです。過去にそのような感染をして苦しんだ経験がある人は注意が必要です。私もインドやオーストラリアで深刻な胃腸の感染症を経験しており、本当に死ぬかと思ったことがあります。そこから何年にも渡って全身の不調が続いてしまいました。
ここからは過敏性腸症候群、シーボ、機能性ディスペプシア、慢性胃炎を克服していくための健康法について書いていきます。必ず健康は取り戻せますので心配はいりません。しかしながら、少し真剣に向き合い、そして少しの努力は必要かと思います。
まず食事ですが、必ず今の体に合う食事は存在しますのであきらめずに見つけることです。
何も食べるものがないと、嘆く人もいましたが、クヨクヨしていても仕方ありません。今できることを喜んでやっているうちに思わぬうれしいことに出会うこともあります。
私は洋食に偏りがちだった食事をシンプルな和食にして胃腸の健康が戻ってきました。
私の場合、発芽酵素玄米を主食に置き、味噌汁とぬか漬け、そして海藻などをたくさん食べました。
今は玄米と出会ってよかったと思います。とても体に合いますし、健康に自信が持てるようになりました。また少し体重が増え気味でなかなか減らなかったのですが、玄米にして自然にやせることができました。なんの苦労もせずにです。玄米というとしかめっ面をする方がよくいます。発芽酵素玄米のおいしさを知らずにもったいないと私は思うのですが、最初から拒絶される方が多いので残念です。
そういう私も子供の頃父が健康志向で玄米を食べさせられました。それがまずくて父がいない時はうれしかったのを思い出します。最近の炊飯器は発芽玄米をおいしく自動で炊いてくれますし、驚くほどおいしいです。シーボや機能性ディスペプシアの方も発芽玄米に変えて根本から体質が変わっていくことがあるのではないかと思います。当院の患者さんにはお勧めしているのですが、十分な人数の検証結果がわかるのはずいぶん後になってしまうので、よかったら参考にしてみてください。合わない場合はすぐにおやめください。多くの場合、玄米はシーボの方が食べてもよいとされている食品に分類されていますが、個人差がありますので注意が必要です。またよく噛んでください。
味噌は大豆食品ですが発酵しているので私にはよく合いました。また水をたくさん飲み、調味料を本物に変えました。砂糖はできるだけ避け、自然のものを少量食べるようにしました。
運動は全身の血流を改善し、毒素の排出を促すものを行いました。ヨガやウォーキングです。呼吸を深く行い、腹式呼吸をたくさん行いました。
瞑想を行い、自律神経の安定を促し、脳をリセットし質の良い休息を促しました。自然治癒力はいつでも働いてくれていることを信じて感謝し、回復を待つ。反省するべきところは反省し、過去を憂いない。
嫌なことをできるだけ思い出さずに、思い出すたびに「ゆるし」を行い、自分の感情を解放していく。
このようなことを根気よく、また楽しく行い、よく笑い、考え過ぎずに気楽に過ごしました。自分の体のことを心配し過ぎると長引きます。それよりも病気のことを忘れていた方がいいのです。小さな気を循環させるのではなく自分の心や体を離れた大きな気の循環に身を任す、このようなことが大事だと思います。
そしてお勧めなのが光線療法です。光線でお腹や下半身を温め、毛細血管を開き血流を改善します。根気よくやっていけば必ず毒素は排出され自然治癒力で改善していくと私は思います。光線療法に関しましては当院では全身照射を体験できますのでご相談ください。またご自宅に光線治療器を設置して毎日受けられることをお勧めします。(効果についてはお約束できません)
また当院では鍼灸によって全身の気、血、水の流れを整え、全身の健康を促します。鍼灸も力になると思いますのでぜひお受けになってみてください。
あとは当院で行う整体もぜひお試しください。全身に施術を行いますが胃や腸のところに手をあて癒しを行います。毎度書きますが癒しはクライアントの実感によりますので、必ず癒しが起きるとは言いませんが、多くの方が手を当てていると気持ちがよいと感じます。何かが取れたと表現される方もいればすごく胃や腸が動き出したという人もいます。
これは何が起きているかというと、人間の体からは誰でも生命エネルギーが出ていて、特に手のひらからはよく出ます。これは生きている人間なら誰でも出ているものなのですが、生命エネルギーの強さに比例して出る力が変わります。私はマッサージのような施術も織り交ぜますが手を触れて静止している時間が何より病気の改善には有効だと確信して行っています。自分の気を養うには呼吸法が最適です。私は40年前に西野流呼吸法を学びだし、そこからいろんな呼吸法を学びました。そこから毎日実践することで気の存在を疑うことがなくなりました。
整体と言いましても筋肉をほぐし、骨格を矯正しようとするやり方ではこの病気に関しては大きな変化は期待できないのではと思います。内臓へのマッサージは効果的と思いますが、とにかく刺激は少なく、優しく繊細なマッサージをしてくれるところを選ぶといいかと思います。もしご自宅でご家族がされるのであればやり方を私なりにお教えいたしますので一度お受けください。マッサージはとにかく繊細に行い、押圧はあまり行わずに軽擦にします。服の上から、肌の上からそれぞれに効果が違います。特におへその周りをやさしく触ります。また温熱治療器、お灸などで温めるのも有効かと思います。当院で使用しているビワの葉温灸機もお勧めです。その他にもお勧めの治療機があるのですが、ここでは割愛します。
ご家族が患者さんの腹部に手をあて、そのまま触れていてください。強く押す必要はありません。手が冷たければ温めて行ってください。無理に気を出そう、治そうとする気持ちは逆効果です。呼吸を止めずに呼吸をゆっくり行います。患者さんに呼吸を合わせてもらいます。姿勢をよくして全身の力を抜き、大きなエネルギー(生命力)に任せる気持ちで10分くらいそのままでいます。意識が自分だけになってしまい患者さんの体に置いている手がおろそかになっていたとしたら、それは独りよがりになっていて、よくありません。自分と患者さんが一体になって呼吸の出入りを感じている、患者さんの肌の温度や筋肉の変化、その奥にある内臓の変化などを自然に感じとっている状態がよいと思います。
これを毎日行ってあげれば体は回復してきます。しかしながら行う人の健康状態や訓練の度合いによりますので頑張りすぎずに行ってください。「治れ」と気合を入れたり、祈りや呪文をする必要はありません。このような癒しの方法に興味がある方は当院のプライベートレッスンをお受けいただければ幸いです。ご家族が愛の気持ちで行えばマイナス面はなく、必ずなにかしらいい作用が発生しますので難しく考えずに患者さんの声を聴きながら行ってみてください。
病気になった時こそ、自分の心の邪気を払い、新鮮な気を摂り入れることが肝要です。自然の気を体内に採り入れるためには呼吸法が有効であり、たくさんエネルギーを満たすにはまず、自分の中にスペースを作らなくてはなりません。スペースがなければエネルギーは入りません。そのためには心のデトックス、断捨離をする必要があるのです。過去を捨て、今をしっかりと生きる、心を浮つかせずにしっかり地に足をつけて健康、病気と向き合う。本来自分の中にすごい力が眠っていて、どんな病気も克服できるということを疑うことなく思えたとき、エネルギーは自然に湧いてきます。例え医者が見放した病気あったとしても必ず治すことができます。それこそが真のスピリチュアルな視点だと思います。