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2019/7/22

骨盤内疼痛(慢性前立腺炎、慢性膀胱炎、間質性膀胱炎など)でお悩みの方へ

骨盤内に疼痛を抱えている方は意外と多くいます。腰痛や股関節痛が主訴であるだけでなく、膀胱や肛門、性器、尿道などに痛みや不快感が常にある方もいらっしゃいます。

 

それに加えて腸の過敏症や膀胱の過敏症も併発している場合がよくあります。頻尿や排便、排尿時の違和感、排尿後の違和感なども含めて骨盤内の疼痛としております。

 

病院に行くと様々な病名が付くことがあります。男性ですと慢性前立腺炎、女性の場合は慢性膀胱炎、過活動膀胱と腸過敏症、腰痛、股関節痛、座骨神経痛などと言われることがよくあります。

 

私が知る限り間質性膀胱炎と言われることもあります。本来、膀胱鏡による検査が無くては診断されないものであるとは思うのですが、簡単な検査と症状のヒアリングだけで言われてしまうことがあるようです。

 

また膀胱鏡による検査を行って間質性膀胱炎と診断された場合でも別の病院で再検査を行ったところ、異常なしと言われてしまうことも実際にあるようです。つまり、病院によって診断結果が多少違いが出るようなのです。

 

慢性前立腺炎や間質性膀胱炎と診断された方が初めてその名前を聞き、ネットで情報を集めてみるととても深刻な病であることを知って驚いてしまいます。ネットには知らなくてもよい情報が多く載っていて、情報をインプットする度に精神(脳)から病んでしまい、症状が悪化するという例が多くあります。

 

また一部の医師の言葉により「治らない」、「深刻な病である」、という認識を強めてしまい、急速に悪化していく例もあります。医師の言葉の力は絶大で、患者はとても繊細に反応してしまうのが普通です。医師の軽はずみな言葉、患者さんを苦しめてしまう言葉によって事態がより深刻になってしまうことがあるのです。

 

病院に行ってから症状が重くなった、精神的につらくなった、ということが思い当たる場合、病気に対する不安や恐怖を強めてしまいそれが脳に悪影響を与えてしまっていることが考えられます。

 

まず大切なのは情報を集めようとしないことです。治らないで長年苦しんでおられる方のブログなどを見ても実は解決しません。治らない理由を自分の脳にすり込んでしまう危険性があると私は思います。

 

私の所に来て、それまで掛かっていた呪い(実際には呪いではありませんが、それに似た状況なため、あえて書きました)から解放されることで症状が軽減されることがよくあります。つまり深刻な病に掛かってしまった、治らない病気になってしまったという恐怖心が少しでも消えると症状は軽くなることがあるのです。

 

そのために私が何をするかと言うと治った人の話をしたり(自分も含めて)、恐れる病気ではないという根拠について説明をします。どのようにして治って行った人がいるのか、そのプロセスについて、自分の体に起きている解剖学的、生理学的な改善点について、などを細かく説明します。この段階で症状が軽くなる人が多くいるのは、いかに脳が緊張状態になってしまい、自律神経に影響を与えることで不快な症状を強く感じていたかということがわかります。

 

もちろんこれだけで完全に治ることはないかもしれません。ないだろうと思います。しかし10段階の不快感の中で2か3しかないものを脳の誤作動によって7や8あると感じてしまっている事実に気づくことがまず大切なのです。

 

なぜなら脳が過剰に痛みや不快感、不安を感じている状態だと、自然治癒力が働かなくなるだけでなく、痛みや不快感そのものや、その原因を作り出してしまうこともあると思われるからです。

 

その主な原因は脳の緊張であり、恐怖心です。病気に対する恐怖心が脳を常に緊張させ、元々あったストレスをさらに強く感じさせ、脳の緊張は雪だるま式に膨れ上がってしまうのです。

 

「誰か治ると言ってくれ」、縋るような気持ちで病院に行っても治療院に行ってもネットを検索しても深刻な話しか聞くことができません。もしくはわかってくれない、解決策を教えてくれない、という不安を募らせてしまっているのではないでしょうか?

 

私は間質性膀胱炎も一括りに書いていますが、本来間質性膀胱炎というのは膀胱への治療が必要な病気です。私があえて含めたのは深刻な病が実は患部にないのに病名だけ言われてしまい、思い込んでしまっている方が多くいるためです。

 

私のところにも間質性膀胱炎と診断された方が多くいらっしゃいます。大した検査もせずに言われて半信半疑で来られる方もいます。しっかりと検査をして言われた方も来ます。多くの方はどこに行っても改善せず、ダメ元でうちに来られるのですが、その多くの方は改善しているのです。

 

なぜなら治っていくためには患部への処置はなるべくせず、あえて遠いところからバランスを取る必要があるのです。骨格で言えば頭蓋骨かもしれませんし、足かもしれません。筋肉なら骨盤内だけでなく解剖学に照らし合わせてバランスを取る必要があります。または血流、体液、自律神経などから整えることが最善だと私は自信を持って言えます。

 

慢性前立腺炎にしても非細菌性の場合、原因がわからないままその名前をつけられてしまいます。ネットで調べるととても深刻な病であることを知り、そこから急速に悪化してしまうことがよくあるのです。

 

またどうにかして治る方法を見つけなくてはならないと焦り、様々な病院を転々としたり、いろんな治療を試みることで心身が疲弊し体は冷えて行ってしまうのです。それによっても脳の緊張は高まり症状が悪化してしまうことが考えられるのです。

 

今回は脳の緊張により症状が強くなってしまっている可能性とそのような状態であるからこそ自然治癒力が働きにくくなり治るものも治らなくなっていることについて書いてみました。

 

まず大切なのは脳の混乱、緊張を落ち着かせることです。一回様々な情報をリセットする必要があります。医学に詳しい人、健康に詳しい人ほど自分なりに理解しようと情報を集めすぎてしまい、混乱してしまうことがよくあります。脳に今必要なのは休息です。リセットです。治らない病気になってしまった、どうにかしなくてはならないなどと脳を緊張させている現状に気づき、すべての思い込みを一旦離すということが大切になります。

 

ここが0地点となり、ここから真の治癒が始まります。

 

ここからは人によって違いがあるのですが、筋骨格の調整、内臓機能の回復、血流や体液の流れの回復、自律神経の安定に伴うホルモンバランスの改善、これらは同時に整えていくことが可能で、少しずつ健康な状態に整えて行くに連れて症状が落ち着き、精神的にも安定してくると思われます。

 

あるところまで全体的に好転が始まると自然治癒力は自然に高まり、膀胱や前立腺に炎症があったとしても自然治癒が期待できるのです。本来炎症や傷は自然治癒するものです。それを悪化させてしまうのは脳からおかしくなってしまうというわかりずらい現象が隠れていることと、薬を乱用することだと私は思っています。

 

好転させて行く力が働いてくれば、もう心配はありません。治らない病気になってしまったという思い込みは完全に切り替わり、深刻な病ではない、自然に治る、心配する必要はないと自然に思えるようになってきます。ここまで来れば安心です。ただし、これを機に体は何かを変えてほしいと訴えてきているのですから真剣に受け止めなければいけません。生活習慣であったり、食生活、運動習慣、ものごとや人、仕事、家族などへの見方考え方の変化などが必要とされているのかもしれません。

 

好転してきたらと書きましたが、人によってはとても強い悪循環の力が働いてしまっている場合があります。このような場合、前向きに考えることができない、落ち込みが強い、不安が強い、やる気がでない、エネルギーが枯れてしまっているなどの状況から、もうだめかもしれないと弱気になり、そこから抜けきれない方もいると思います。そこから流れを逆回転させ、好転に変えるのにはパワーが必要なのです。このパワーが自分の中に眠っているといるというのは事実ではありますが、科学製品の影響などでどうにもならないこともあります。

 

このような時は当院にいらしてください。どうにかいたします。

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