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2017/9/2

腸環境を整えるために大切なこと

先回、腸環境を改善することの重要さを書きました。

自律神経を調えるにはまず、腸からです。腸はセロトニンを始めとする多くのホルモンを作っていて、自律神経の働き、精神の働きと大きな関係があります。

 

反対から言うと腸が不調になると、精神的におかしくなっていきます。ストレスに耐える力が弱まり、粘り強さが消え、やる気が失い、人間関係がつらくなってしまいます。怒りっぽくなったり、くよくよしたりしてしまうのも腸の不調と関係があるのです。

 

自分の性格はこうだからと思い込んでいる人がいますが、なんでも嫌に思えたり、不安が強かったり、自信がないのも性格だからということではないのです。自律神経の改善、ホルモン分泌の改善を無視して、性格改造、自己啓発を行っても限界があります。ほとんどの場合、何年やっても変わらないという現実に突き当たるのです。宗教もそうです。体質改善なしに精神的な修養を説いて、実践させても根本は変わりません。何よりも教えている側が健康についてわかっていないのが問題ではないでしょうか。

 

腸環境を整えよう、という情報は珍しくないと思います。これまでもテレビや雑誌、本、ネットなどで聞いたり見たりしていたと思います。大事なのは結果を出すことです。

 

腸には善玉菌と悪玉菌、そしてどちらとも言えない日和見菌がいます。この腸内細菌によって私たちの肉体的、精神的な健康はかなり依存しています。これらの最近はほとんど自分自身であると言ってもよいくらいで、善玉菌が多ければ健康が約束され、悪玉菌が増えれば健康を失うのです。日和見菌は善玉菌、悪玉菌のどちらが強いかを伺い、強い方へ加担します。まるで関ヶ原の決選の最中、東軍につくか西軍につくかで情勢を見ている武将のようです。

 

ヨーグルトが善玉菌によいとされていますが、ヨーグルトは本当に良いのでしょうか?実は人によって違ってくるようです。特に自律神経が崩れている人は食べ物に過敏になります。わずかな乳製品に対するアレルギーが悪さをすることもあります。

 

私が勧めするのは「ぬか漬け」です。私はかなり昔からぬか漬けを多くの人に勧めてきましたが、それは日本人の腸にとても合うからです。野菜を漬けることで栄養素も数倍に上がります。ビタミンB群も腸環境を良くする栄養素です。そして酵素によって腸環境が整うのです。ぬか漬けの他にキムチも優れた効果を出します。唐辛子が胃腸に悪いとか、慢性痛に悪いとか、膀胱に悪いとかいいますが、迷信です。唐辛子に入っているカプサイシンは胃腸の働きを促進し、痛みを和らげる効果があります。そして血行を良くすることで自律神経によい効果を出します。そしてキムチに含まれる乳酸菌は腸環境によいのです。但し、食べ過ぎは注意です。また、その他の酵素、発酵食品も腸環境を良くしてくれる可能性があります。そして見落としがちなのがミネラルです。ミネラルが不足することで腸環境、そして自律神経が崩れてしまうのです。

 

次に大切なのは繊維質を多く摂ることです。現代人は繊維質がとても不足しており、それが腸環境を悪くさせているのです。

 

また、腸環境を悪くする可能性がある糖質は摂りすぎないように注意が必要です。これはどれくらい注意するべきかは個人差があります。しかし糖質を制限することで自律神経に大きな改善が見られることが多く、無視できないところです。私は専門家ではありませんが、通院されている方と二人三脚で食事に関して観察しながら答えを探っています。何が不調の原因なのか、それは観察することで見えてきます。例えば、甘いお菓子、飲料水、菓子パンなどを控えるだけで改善する人もいれば、もう少し糖質を広げて考える必要がある人もいます。

 

薬の多用も腸環境を崩します。飲まなくてもいい薬を整理して、自然療法にシフトチェンジすることが大切です。

 

食事から腸環境を整えるのと同時に光線療法を継続することで、腸の環境は整います。光線療法による自律神経へのアプローチ、ビタミンDの合成によるホルモンの調整、腸環境の修復などが期待できるからです。

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